2009年11月12日
白みがかった空の下、喫煙所に一人の男がいた。
「今日、絶対言うたんねん!!もう我慢ならん」
いつもよりタバコを長めに残し、灰皿に押し付けた。
何かを決心したかの様に、男はフッと息を吐いた。
煙がまっすぐ伸びて、やがて消えた。
彼は社内に戻り、けたたましく鳴る電話の対応をした。
心なしか早口だった。やはり、怒りを押さえ付けられない様だ。
そんな彼に声を掛けづらいのか、後輩も困った様な顔をしている。
後輩が困っているのは知っていたが、彼はそんなことはどうでも良かった。
彼は自分の信じる道を歩んでいた。
自らが行う仕事をこなしていた。
しかし、上司からの一言により、
彼は絶望した。
「俺の仕事って何やねん?・・・」
「何せぇ言うねん・・・」
彼は目の前の書類を書くペンを止め、一点を見つめた。
そんな時、終礼を知らせるチャイムが鳴った。
「今日も一日お疲れ様でした」
一同挨拶の上、残業に取り掛かる者、
帰り支度を早々と行う者、様々だった。
彼はそんな社内の様子を、じっくりと見つめていた。
広い社内、100人程の人がいる。
彼の周りだけ時間が止まった様に静かだった。
上司の席で、挨拶を言い帰る者を見ながら
彼はぎゅっと拳を握った。
「絶対言うたらぁ・・・」
ネックストラップを外し、鳴り響く電話をよそに
彼は歩いて行った。
そう・・・
あの男の元へ。
上司はじっと彼を睨みつける。
彼も黙ったままだが、視線だけはしっかりと上司を捉えていた。
周りの者達が、不安げに見つめる。
その時、彼が口を開いた。
「本日・・・・」
「本日も一日お疲れ様でした」
「はい、お疲れさん」
所詮はサラリーマンである、男の一日でした。
Posted at 2009/11/12 21:51:51 | |
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私事 | 日記
2009年11月12日
今日もあめー
あめが降ってるぅー
だる

スーツやら制服が雨に濡れたらごっつ臭いんは、誰のせい?
イラっとする
てなわけで、今日も一日
わっしょーい


Posted at 2009/11/12 07:56:59 | |
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