保険会社に騙されるな！②損保のカラクリ

信号待ち中の追突など0:100な事故の場合、自分が加入している損保は法律上交渉できません

自分vs加害者加入の損保担当者との直接交渉となります

損保は会社なので利益を上げる必要があり、最少の損害賠償で示談させる為にあの手この手を使います

全ての損保担当者が不誠実であるとは思いませんが、中には平気で被害者を騙す輩がおります

まさに騙しのプロです！

その為にも、再三申し上げておりますが弁護士特約は必ず加入しましょう



では本題の損保のカラクリについて

追突されて病院に行って骨に異常が確認されない場合、大体は｢外傷性頚椎症｣と診断され治療が始まります

いわゆる｢むちうち｣というやつです

この｢むちうち｣にも軽度重度な違いがあります

重度だったとしても、加害者側損保担当者は６ヶ月を目安に症状固定を提案してきます

今回の事故の加害者側損保担当者、三〇住〇海〇宇〇宮お支払センター〇わ〇〇君は更に大胆でした

治療を受けている整形外科の担当医が｢まだ症状固定には早い、まだ症状が良くなる徴候がある｣と診断書を書きましたが担当医に確認も調査もせず７ヶ月目以降の治療費と一切の受け払いを停止しました

損保ADRという仲裁機関があるので問題点を提起し加害者側損保に対して指導をしてもらいましたが、受け入れるどころか自社の担当弁護士を委任して強制的に示談させる暴挙にでました

何故だと思います？

ここに６ヶ月を目安にした損保のカラクリがあります

皆さんご存知強制加入保険の自賠責保険がありますが、この自賠責保険は対人の補償金額が120万円まで支払われます

治療費、通院慰謝料、休業損害、通院費その他書類代など６ヶ月で示談になると多く見積もっても総額120万円前後になるんです

加害者側損保担当者は損害賠償を自賠責保険に請求するので自社は一切損害賠償を負担せずに示談できます

６ヶ月以内で示談されている事案のほとんどが損保会社の負担無しで解決となり、次年度からは等級アップで収益アップな訳です

全てが軽度の怪我で本当に６ヶ月以内で完治しているなら文句はありません

そーゆー制度なんだから受け入れるだけです

でも騙しのプロは違います

重度の怪我であっても

｢この程度の怪我ですと当社の規定でこれ以上は治療を行っても変わらないので症状固定してください｣

と訳のわからない事を言い出します

騙されないでください！

症状固定を判断するのは保険会社でも担当者でもあなた自身でもなく治療を行っている医者が決めることです！



７ヶ月目以降、治療費を自腹で払い続けるのは正直厳しかったです

夫婦で行っていた仕事の一つが継続不能になり収入が激減し、妻が動けないので出費が増えました

ギリギリでしたが諦めずに治療を続けた結果、自分は完治し妻は後遺障害認定となりました

妻の後遺障害認定も６ヶ月の時点で症状固定をしていたら証拠不十分で認定されなかったかもしれません


騙しのプロとの闘いはまだまだ続きます！

次回は事故被害者なのに、加害者から訴えられて裁判所から出頭命令が送付された事柄について書こうと思います



※このブログは弁護士特約に加入せずに不幸にも0:100の事故被害にあってしまい加害者側損保会社から不当な扱いを受けている方々の為に書いています