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画像クリック拡大　　ノーマルバンパーでこんな感じ。正に「三本の矢」


まず確認しますと、「パフォーマンスダンパー」は前提として、
■ボディ剛性を上げる（強化する）のを目的にした、タワーバー的な物では無い事。
■タイムを縮めたり、コーナーリング性能を著しくアップさせたりする目的の物では無い事。
を念頭に入れて下さい。
（もちろん、結果的に増えたとか上がったとか言うのは、「０ｾﾞﾛ」でないですね。）













実際に動画で見ると解かり易いですね。
音が響かないのは、振動が吸収されてるからで、このパフォーマンスダンパーを外して
更に角材を渡し剛性アップさせようが、トラス状に組もうが、ここまで効果的に振動・響きが
吸収される事は無いと思います。
つまり前に話した、楽器のシンバルやトライアングルの音を止めるには「手でつまむ」と言った事。
この「つまむ」と言う行為を、替わって行って居るのがパフォーマンスダンパー。
微振動が伝わって行くのを一部分制止して伝わりを阻害してやる。
だから建築関係でのマスダンパー理論で言う「制震」や「免震」に近い方と言ったのです。
「制震」や「免震」って 一時期、
宇宙飛行士の毛利さんが「地震の揺れを熱に変えて吸収してやる技術」とか言って
「ＣＭ」　をやってたのを思い出しますが、
あーゆー考えと同種だと考えれば解かり易いのかな？


逆にＦ１マシンでの技術で使われたカウンターウェイトとしてのマスダンパー理論は、
こーゆーのが解かり易いと思う。



Ｆ１マシンでも基本的にはこのような装置だったらしいです。
だから大きなピッチングを抑えたいのならば、この理論・方法で試して見るのもイイけど、
市販の実車でやるには何キロの錘（おもり）を積んで、落っことせは良いのか？想像も付かないです。
しかもそんな物がガッチャン、ガッチャン動いてたら、大変な事になりますわな。
ましてや、これはピッチング方向（上下動）だけの事で、
ヨー方向（左右動）の事は何も考えて無いですから、その点は良～～く注意して考えて下さいね。

それよりも手短に、ラジエターだのバッテリーだの重量物を代用品として、
同じような効果を持たせてるのが
ノーマル車のゴムブッシュ。
だから悪戯に強化したり、リジットにしたり、はしない方が良いです。
レーシングカーを造りたいのなら話しは別ですが、街乗り車で峠を攻めてます、程度ならば
リジットにしたところで、それによって失う代償の方が大きいと思います。
そんな事より、もっと「腕を磨く」のが先決でしょうね。


座学はここまで。
次回はいよいよ実習です。
走るぞ！走るぞ！