春のツーリングレポートです。できれば2話に分割して書きたかったけれど、ほかのネタが溜まっていて後がつかえているので1話で一気に済ませます。画像もてんこ盛りです。
今回のコースはいずれ再訪しようと思い続けて数年。
前日の夜、急に思い立った。そうだ、明日行こう。しかも道が空いてる朝がいい。
4月中旬。
某日・某所・某時刻。
高速を走っている途中で夜が明けた。今日はそこそこ天気良さそうだ。
道中は至る所で桜が8分咲き~満開でした。都心方面ではすでに散ってしまったけど、またまた満開の桜を楽しめるなんて。枝垂桜もすごかったです。でも今日は桜が目当てではないので画像は少しだけで。
交通量のない長閑な道を貸切状態で快走する。とにかく快走。そしてさらに山間に入ってきました。
雰囲気良さげな橋。でもかなり狭い。
行っていいのか?この先、行って大丈夫なのか?道幅的に・・・。
やっぱりやめておいた。 今日は自分の感覚を信じるんだ(笑)
橋の下は湖。ここの湖水、あまり見ない感じの色をしてますねー。どうやら温泉成分によるものらしいです。
さらに上流方面へ向かいます。まるで秋のような景色です。とても春とは思えん。
ここから本日最初の目的地に入ります。ひなびた・・・というより、寂れた感じのする旅館街です。
マジすかー。狭くて急でうねってますけども。ここ進むのはどう考えても嫌な予感しかしないんですが;
斜面に新旧の旅館とホテルがひしめいてます。このカオスな感じがなんともタマラナイ。いまからそこへ突撃したいと思います(笑)
絶賛突撃中。ここは旧市街らしい。とにかく狭い。こんなに狭いのに一方通行じゃないなんて。このまま進んでも大丈夫なんだろうか・・・。朝早いから他に通行人もクルマもいなくていいけれど、昼間に来たらヤバそう。徐行で慎重に進みます。
「パチンコ・スマートゲーム」の看板が昭和テイスト。
目当ての場所に到着です。
映画『千と千尋の神隠し』の中に出てくる湯屋のモデルのひとつになったと言われている建物で、現存する日本最古の木造湯宿建築だそうな。入口の赤い橋も映画の中で思い当たるシーンがありますね。千尋とハクの姿が重ね浮かんできます。
ブログタイトルには「昭和」と書いたけど、この空間は「大正ロマネスク」かな。素晴らしいの一言。
では移動再開します。ここらへんもいい感じですねー。昭和&昭和。これぞノスタルジー。
このタバコ屋はさすがに営業してなさそうだけど。
「唄えるスナック、喫茶」の看板、こちらはあとで調べたら現役で営業中でした。
ここは無料の公共浴場。この近くに関東でもっとも長いダートのストレート区間を有する林道があります。大学生の時に友人と走り、その帰りにここで入浴しました。外見からもわかるとおり、中はとても狭いです。とんでもないほどに混み合っていて、裸のオジサンたちが浴室前に行列。人生において過去ワースト1の入浴体験です;
ではまた移動します。
まだまだ早朝だからかほかに人の気配はありません、景色貸切です。落ち着きますね。まさに心の入浴時間。
鏡面のような湖面。
さっきの橋 (このブログの上から3枚目の画像) の先へ回ってみました。
これは狭すぎる。やはり進まなくて正解だった(笑) 突撃してたら立ち往生してたかもしれない。
このあと、学生時代に走った林道の入口まで見に行ったり、野営した空地を探したり。
あと、友人との待ち合わせに使った駅舎も見に行きました。外壁が改修されていたけど、中は当時の面影が残っていました。懐かしい。
さて、ここから後半戦となります。某コミックの影響もあってここは走り系クルマの聖地のひとつ。某所と書く意味がないほど有名。
ここも大学生の時に来て以来です。当時は2.3インチのファット&ブロックで来ました。非効率だがそれがいい(笑) 若かりし頃の真夏の思い出です。クルマで来るの初めて、当然シルビアで来るのも初めてです。
麓から山頂まで一気に駆け上がります!油温パネェっす!
登坂車線があって走りやすいですね。とにかく快走♪ひたすら快走♪
はい、到着。つ、疲れた・・・。湖畔をぐるっと一周してから、ここで休憩&撮影タイムにします。
自画自賛フォトギャラのお時間です。
先日入手したテレコンレンズを使ってみます。
山頂のロープウェイ駅とゴンドラもこの通り。
ゴンドラの下のこの斜面、いい具合ですね。ボクのかつての棲息地はこんな場所ばかり。命を賭して全速力で弾丸ダウンヒルをぶちかましてやりたいといまでも血が騒ぐ、懐かしいこの感覚。
対岸の飲食店街もこの通り。
うーむ、なぜか絵が暗いな・・・。カメラの設定を間違えたことに気付いたのは帰宅してからでした;
ちなみにテレコンつけたままズームを引くと思い切り蹴られます(笑)
おお、カコヨス。
では帰路に向かいます。
山の上にこんなに長いストレートがあるのって珍しいよね。離陸できそう。
定番のスポット。水道塔。
ここから山を下ります。こちら側も快走♪ひたすら快走♪
中腹にある有名な温泉街。せっかくなのでここも突撃してみます。
有名な階段街ですね。ここも学生の時以来です。まだ朝のうちですが、さすがにここは人が多かったです。人が入り込まないタイミングを狙って撮影。
うしろからホテルの送迎用マイクロバスが次々とやってきて、煽られながら迷い込んでしまいました; 排気音が反響してうるさい。場違い感がすごいです(笑)
帰り道もまた至る所で桜が満開でした。気候も穏やかで、桜で始まり桜で終わる優美なツーリングとなりました。昼には帰宅完了。
かつて訪れたことのある場所も、時の流れとともに景色が移り変わっていくから記憶とはズレていきます。それだけでなく自分の経験や知識が増えたことで見え方も印象も変わるものです。かつての景色を思い起こす瞬間、そこにはかつての自分もいる。そして、ハッとする瞬間がある。
すっかり変わってしまった自分といまだに変わらずにいる自分。その矛盾と葛藤を抱えた自分に。
これから先、10年後、20年後。俺は今日と同じこと言ってそうだな(笑)
でも、こういう気持ち。忘れずにいたいものです。
ではまた。