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Ameotokoのブログ一覧

2019年02月13日 イイね!

ヴィトゲンシュタインの箒;あるいは「これは水(AQUA)です」

ハウリィ「女の人ってもんをわかってないよねー」
フレデリカ「へーえ」
ハウリィ「やわらかいからだで包んである”だけ”なんだよね」
フレデリカ「......」
フェイ・イ「ふむ.....痛いが真実ではある....」

      おがきちか「エビアンワンダー」


職場の娘さんに「雨男さん、試乗についてきてもらえませんかウフフフフ」
と頼まれたので、さながらトレンディな義丹ちゃんのように、洒落乙に頷いて出かけてきました。
「なにに乗りに行くの?」
「アクアです」
「なんでアクアよ?」
「可愛いから」
そうですか。可愛いですかそうですか。

諸元
全長*全高*全幅 4050*1695*1455
ホイールベース 2550
トレッド 前/後 1470/1460
重量 1090kg

エンジン 1NZ-FXE
排気量 1.496L
ボア*ストローク 75.0*84.7
出力/トルク 74PS; 4800rpm/11.3kgf.m; 3600-4400
燃料供給 EFI

モーター 1LM
出力/トルク 61PS/17.2kgf.m
燃費 34.4(JC08)


ちょっと興味があったので検索した、軽自動車と海外ブランドを省いた2019.1月の販売ランキングでは
1位;ノート  11448台
2位;セレナ  10110台
3位;アクア  8875台
4位;プリウス 8712台
と四天王の一角です。すごいな、なんでこんなに売れてんだ。

少し脱線して輸入車メーカー別登録台数では
Audi 1049台
Peugeot 673台
Renault 503台

Ferrari 58台
Lamborghini 23台
Autobianchi 1台(シブいねェ、おたくまったくシブいぜ…)
Unimog 1台

Unimog君の用途を追いかけたい衝動に駆られますが、閑話休題。

アクアのサイトページを眺めてみたところ、空力の話が結構載っています。

カモメなルーフ


整流してるんでしょうね。

熱心です。とかく燃費とは修羅の道よな。

ノートのJC08はひたすら燃費を叩き出す用と思われる蕎麦がき的なモデルを除外すると、34.0km。たぶんこれを超えるのが開発陣のテルモピュレイだったのでしょう。
Molon Labe(取りに来るが良かろう)。

1NZ-FXEはもともとプリウスに乗っけるHV用エンジンとして1997年に登場。
CHRとかに乗っけてるNR系となんで統一しないんでしょう?
MFiによるとHEVの主用途であるチョイ乗りで触媒暖気時間に有利な後方排気のNZ系を継続使用とあります。
…そんなものなのか?
ポート噴射、バルブは非ロッカー式でコストとエンジン高をdown。でも電動ウォーターポンプとクールドEGRがついて補機ベルトは廃止。それもあってフリクションは20%減だそうな。

では乗ってみましょう。

はい、乗ってみました。

…あまり話せることがない車でした。
箇条書きにすると
・内装は興味ない私でもわかるくらいコストカットしてある。
・室内のエンジン音とタイヤのノイズ大きい。
・というか踏んでも本当に走らない
・なのに軽いいつものトヨタエンジン音はかなりうるさい。
・CVTが滑るって印象を初めて体感した気がする。

要するに本当に日用品なのですね。
それで見積もり250万は高くないか?

「どう思います?」
「車好きなの?」
「いいえ、全く」
「そうですか。いいんでないの、燃費いいし。自分が気に入ったのがいちばんです」
「雨男さんが気に入ってくれるかが私には重要なんです」
「…えっ、それってどういう…(トレンディ)」
「あ、あの店員さんかっこいい」
「ああ、うん、ああいう人が好み? あとさっき乗ってどういう意m....」
「はい。雨男さんみたいな何考えてるかわかんない人は苦手でs「タヒねばいいのに」

日常の足としてのモデルってRenaultではTwingoとかLutecia、Peugeotでは208、VWではupやpoloでしょうか。余計なものはもちろん、必要なものも可能な限りコストカットして、言うなればエンジニアの矜持とグローバルな超巨大利益追及体の冷徹かつ合理性の美に溢れた決断が競合して導き出す妥協点なモデルだと考えると、何がなんでも売るモデルって、そのメーカーの本当の顔だということもできるかもしれません。

アクアのドライブを楽しむ要素が(少なくとも私には)全く感じられないシャシーとエンジンと足回りは、日産のこのモデルにあたるのがnote e-powerだと考えると、トヨタを斜めに見てしまう自分を抑えるのは難しいなと思います。
ですが、一つの理念が企業全体を貫いているはずだという私の凡庸な通念で計るにはTOYOTAはあまりにも巨大な企業であり、あの、英雄を待つ多頭の雄々しい怪物のように日本の美であり、私の祖国の誇りなのかもしれないな、となんとなく思ってしまいました。

でももうちょっとシャシーとサス奢ってくれてもええんやで。

PS
Citroën乗りに行きたいと思ったらMTなくなってるじゃないですかやだー
Posted at 2019/02/13 23:55:26 | コメント(7) | トラックバック(1) | 試乗 | 日記
2019年02月10日 イイね!

王女メガーヌ、神秘の炎(四気筒ぶん)


私は自動車に疑念を抱いている。高速で前進しながら、それは文明を後退させているのではないだろうか。
    
  〜ブース・ターキントン


そんな先人の言葉もなんのその、Meg3RSでS.B.Tにお邪魔してきました。Clio2RSもなんとも可愛い相棒なのですが、がたがたぶうぶうとやかましいホットハッチと交互に乗っていると、なんとも上品な心地がするのですから、おかしなものです。

今回の目的はコチラ。


社長がオーダーして拵えたHigh spark IC。詳細はブログを。
小ロット生産を請け負ってくれる大中華のとある工場製。

アイドリングで2万ボルト前後、最大3万ボルトほど出るという、なんともキナ臭い一品です。
もともとRenaultの2次コイル電圧は高いものなんだそうですが、それをさらに上昇させると。

思うに現代の車は点火タイミングをコンピューターによってマッピングしてあるわけで、3000rpmなんて秒間50回の爆発が起きているんですよね。1/50secのスパークの点火時期と燃焼時間の制御なんて、本当に僅かな変化が適正な燃焼タイミングを狂わせてしまいそうな気がします。
より高圧をプラグで送ることで火花が効率よく発生するなら、点火タイミングも変わってくるのではないでしょうか?


仮に燃焼室の断面図の右上で点火されたら、火花が燃焼に変わって左下の一番遠いポイントまで燃焼が伝わるのにはごくごく僅かですがラグがあります。一般的に、どんなエンジンでも燃料質量の50%が燃え終わるのは上死点後(ATDC)約10°ほどで、そこから逆算した最適点火タイミングがMBT(Minimum Advence for best Torque)となります。さらにアイドリング時や、急加速での低回転高負荷時のノッキング対策にリタード制御などもするわけですね。ノッキングセンサーによるフィードバック式のリタードもあれば、1500rpmあたりからフルスロットルなんて場面ではフィードフォワード式にリタードして調整している。

つまりMBTで点火するようにコンピューター制御しているこの機構が、より高い電圧に変わることでごくごく僅かでも火花の発生が早くなったり、燃焼効率が高まって燃焼室での炎の伝播が早まり、本来のMBTと、車が純正の電圧で想定して制御しているMBTとの間にズレが生じてしまうのではないかな?と疑問に思ったわけです。



そんな疑問を社長にぶつけてみると。。。
「さあ、シラネ」

うん、まあ、そう言うだろうなって気はしてたよね。
このあたりが私のにわかたる所以です。もちろん精密機械としての自動車には、細部にまで行き渡った設計がなされているわけですが、同時にこの愛すべき日常生活の頼もしい朋友は、我々の生活の様々な場面でタフに、おおらかに私たちに寄り添ってくれるだけの可塑性も持ち合わせています。そして経験ではなく、知識での理解が先行している私には、洒落にならない事象と、「こまけぇこたぁいいんだよ」と言える事柄の判別がつきません。
点火の火力があがるなんてあたりは、あのコンピューター様がぴこぴことブラックボックス的にコントロールしてくれているのかもしれませんね。

常に車を大切にする社長がすることです(とはいえ、結構無茶もされますが)
ただただヨーダの導きに委ねて実験台となりましょう。


フォースと共にあらんことを

オートマやNAでのことはS.B.Tのブログを見ていただくとして、F4Rt、ターボエンジンでの感想は。。。


過給がかかってくる前段階、おおよそ1500〜2500rpmあたりの領域ではっきりと車が軽くなります。信号待ちからメーター見ずに、いつものように踏んで、音でおおよそのスピードまで加速すると、だいたい10km/hくらい速度が高いのではなかろうか。特に信号スタートで1速を引っ張った時に感じるエンジンの息苦しそうなフィーリングが消えて、とても気持ちよく1、2、3速へと繋いでいけます。免許に優しくない。

低回転でいきなり踏み込んだ時のターボラグは体感変化なし。
過給後のワープが向上したかは私の感覚では不明。RSモードon での変化は……これは2台用意して乗り比べでもしてみないことにはわからない。少なくとも私にはムリ。

そもそも個人的にこのコイルに期待するのは高回転域での燃焼ロスの軽減です。



こちらはMeg3RSの排気口。結構黒い。
ミスファイアリングのせいもあるんでしょうか。

急加速や高回転で回すことも多いので、おそらくかなり燃料濃いのです、わはは。
そのぶんワンサイクルで点火・燃焼に至らないサイクルも多いと予想できます。点火の火力アップでこのロスを軽減できれば、パワーアップ(微量)な上にきちんと燃えてエンジン内も綺麗になって幸せなはず。
信じる心って美しいですよね。

あ、そうそう、油温の数字も変化ありません。


作業中だった菱形V6。ど迫力です。
一年とかオイル交換の周期がゆっくりらしく、エンジン内部が結構ドロドロしてました。
メンテナンス大切よな〜。
Posted at 2019/02/10 11:23:47 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「時代人として省みれば「今年がなんの年であった」かは明らかだが、次世紀の星間ウーバーイーツ長者となる杉本哲太の曾孫が「チキンナゲットが初めて成層圏に達した年であった」と振り返る年になるのを僕たちはまだ知らない...」
何シテル?   12/19 14:28
車音痴の本の虫ですがRenault に巡りあい、たちまち魅了されてしまいました。 気楽にRenault Life を過ごすことが出来ればいいなと思います。
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