さて、念願のボアアップキット組み付けます。
6V用もあり、耐久性もまぁまぁ、バリエーションも豊富ってことでキタコ製のシリンダーです。
いずれヘッドも変えたくなるだろうけど、ヘッドは別に売ってるし、クラッチとかの交換も必要となるし、ひとまず少しずつやるかってことでlightボアアップキットです。
本当は一気にやりたいけどお小遣いが足りないのよねw
エンジンを下ろさず作業することにしてみます。
そんな上手いこと出来るのかと思ったけど、やり終わった感じ、多分エンジン降ろすより楽ですねこれ。
気楽にボアアップ出来るみたいなキットですけど、そこまで素人に優しくは無いと思います。
先に、エンジンは抜かなくていいです。
エンジンオイルも抜かないで作業出来ます。
必要な工具類
+ドライバー(2番)、-ドライバー(1番2番)
9mmボックス
10mmディープ、10mmスパナ
12mmメガネ、ボックス
14mmメガネ
16mmプラグレンチ
ラジオペンチ
スクレーパー(細くて短いのがベスト)
シックネスゲージ
あった方がいい物
インパクトドライバー、千枚通し2つ、エンジンオイル、タペットアジャストレンチ、フライホイール外す工具一式
手順です。
まずは、エンジン周りの不要な物を外すので、
燃料コックを閉じて、燃料ホースを外して
キャブのニードル部外して
エアクリ、キャブ、インマニはマニホールド根本からごっそり外して
マフラーをエキパイ根本から外して
プラグキャップ外してプラグ外します。
この辺は楽に外れます。
エキパイは硬い場合もあるでしょうけど。
ギア入れてギアチェンジペダル外します。
ジェネレーターカバーも外します。
で、タペットカバー外して
ヘッドカバー左右外して
カムチェーンスプロケット外して
シリンダーヘッドカバー外して
シリンダーヘッド外して
シリンダー外します。
で、ピストンピンのクリップ抜いて
ピストンピン抜いてピストン外します。
逆の手順で組みますよ、といった感じです
吸気系取り外し
(燃料ホース、ジェットニードル、エアクリ固定ビス1、インマニ固定ボルト2)ドライバーと10mm
排気系、点火系取り外し
(EXパイプ固定ボルト1ナット1プラグキャップ、プラグ)16mm
マフラーは社外の為、ノーマル固定部は分かりません。
ギアチェンジペダル、ジェネレーターカバー取り外し
(10mmボルト1、カバーはプラス3ヶ所、長さが違うので間違わない様に注意)

取り付け時に位置が分からなくならない様に、ペダルのスプライン部にマークします。
そしてギアを入れてから外します。
プラスのネジが硬いので、ショックドライバーやインパクトドライバー用意しないときついと思います。特に古いバイク
シリンダーヘッドカバー部取り外し
(タペットカバー14mm2、恐らく上下同じ
ヘッドカバー袋ナット3、ナット1右下がナットと銅ワッシャー。
サイドカバー10mmボルト2、10mmロング1)

銅ワッシャーは再利用可です。ペーパーで円状に削り汚れを落とすと良いかと。
サイドカバーは上下のボルトは長さは同じ、真ん中の長いボルトを外すと左側も外れます。
カバーなどが外れない場合は、力が加わっても壊れたり割れたりしない方向にゴムハンマーを当てて、ハンマーで叩きます。
上下左右から叩いてみたりして外します。
カムチェーン、カムスプロケ外し
(カム部ワッシャー1、9mmボルト3or2)
千万通しでシリンダー側にスプロケを移動させると外れます。
この段階で、フライホイールを回し、カムスプロケの印の位置を切り込みに合わせておき、それ以降フライホイールを触らないこと。
こうしないが為に手間どりました。
シリンダーヘッド取り外し
(固定ボルト1)
シリンダー取り外し
(カムチェーンガイドローラー1、ローラーボルト1、シリンダー固定ボルト1)
カムチェーンガイドローラーを先に外します。
ピストン取り外し
(ピストンピン1、ピストンピンクリップ2)
クリップは1つ外せばピンが抜けます。
取り外し終了となります。
取り付けです。(あまり写真無いですw)
まず、片側のピストンにピストンピンを入れ、ピストンピンクリップ着けときます。
固定されて無いのでなかなかやりにくいです。
コンロッドにピンを入れてからでも出来ます。
コンロッドに入れてからやるとなると、腰下にピンを落とす可能性があるので注意しないといけません。
ピストンにピストンリング取り付け
EX側を下にして、ピストンリングを入れていきます。全体的にオイルを垂らしときます。
コンロッド側(後ろ側)から取り付けます。
サイドレール45°、エキスパンダ0度、サイドレール45度
セカンドリング120度
トップリング120度
エキスパンダはアミアミになってるやつ
サイドレールは薄いリング、エキスパンダを挟みます。
セカンドリングは固いの
トップリングも固いの
ぶっちゃけ
ピストンリングははめ込みだけで固定されてないので当然ずれます。
なのでそこまで丁寧に角度合わす必要は無いです。マジで
そんなことより、リングには上下があるので注意して下さい。
リングの上下は、若干形が違っていて、間違うとオイルが燃えたりする原因となり、最悪エンジン壊れます。
寿命は間違いなく短くなります。
ピストン取り付け
コンロッドにピストン入れてピストンピンを入れ、クリップで止めます。
クリップの入れ方はどんなやり方でもいいです。
ピストンが着いたらリングを確認し、スタッドボルトにオイルを塗っといてあげます。
シリンダー取り付け(仮締め)
シリンダー部のガスケットのカスをスクレーパーで削ります。
というかガスケットの付いていた場所は全部同じことします。
穴の中から外方向ではなく、穴に平行するように削ります。
大きな線傷が出来てもオイルが漏れ無い方向です。
手で触ってざらつきが無ければ大丈夫です。
ガスケットはシリンダーヘッドと似てるので注意です。
カムチェーンガイドローラー取り付け
本締めしてOKです。
シリンダーヘッド取り付け
本締めで固定してOKです。固定したらシリンダーも固定します。
ヘッドカバー取り付け
袋ナットとワッシャーが3ヶ所、右下が銅ワッシャーとナットです。
銅ワッシャーは円を描くようにペーパーなどで綺麗にします。
締め方としては、時計周りではなく、対向で締めます。
まずはナットを当たるまで手締めで当てがい、軽く締め、もう一回軽く締め、本締め、みたいな感じで締めます。
カムチェーン取り付け
チェーンを裏にやり、スプロケをシリンダー側に入れ、チェーンをかけます。
フライホイールの位置がTに来るようにし、スプロケの位置が切り込みと◯印が合うようにします。
カムチェーンのナットやボルトを落とさないように注意。
サイドカバー取り付け
左側は切り込みに合わせて回らないように着けます。
バルブクリアランス調整
キタコのバルブクリアランスは
ノーマルヘッドIN0.05 EX0.08
STD系はIN0.04 EX0.07
PROは IN0.05 EX0.05
らしいです。
タペットレンチを使いましたが、なくても大丈夫です。
シックネスゲージを入れ、軽く入るが少しきついかな程度で決めます。
タペットカバー取り付け
Oリングには薄くオイルを塗ります。
アルミ同士なので締めすぎないようにします。
ジェネレーターカバー取り付け
各ボルトを間違えないように注意します。
チェンジペダル取り付け
マーキングに合わせれば今まで通りの位置になります。
吸気系取り付け
キャブのジェットニードルの向きを間違えないように注意
排気系取り付け
恐らく錆びてるだろうボルトは楽に折れるので注意です。
プラグ、キャップ取り付け
締めすぎたり、斜めに締めると全て水の泡なので注意します。
いやいや、本当に面倒だった。
カムチェーンの取り付けとかピストンピンとか
カムチェーン付ける時は千枚通しないときついですね、曲がったホース外しとかじゃやりにくかった。
スタッドボルトは外して新しいのと思ってたけど、綺麗だったのでそのままにしました。
ノックピンも同様です。
カムチェーンガイドローラーとそのボルトは新しいのに変えましたが、極端な摩耗も無く、別に必要なかったかも知れません。
とりあえず、組んでからバルブクリアランスの調整。
in0.08 out 0.10程でした。0.05と0.08に調整。
点火タイミングの調整は、とりあえず様子見ということに。
フライホイール外さないと結構手間だと思うので、、
キャブ調整はエンジンかけてから見てみるか
ってことでエンジン始動!
なかなかかからない・・まぁ、キャブにエンジン回ってないからなぁ
・・かかりました!
エンジン始動後、まず一つ目
うるさくなった・・
まぁそうだろうけど、思ったより音でかくなったなぁ
後はエンジン音。エンジン音もうるさくなった。
まぁボアアップだしそりゃそうだなと。
ひとまずその辺を試運転してみました。
とりあえず違うのは低速トルク。
発進は楽になりました。(F14.R21)
高回転の上がり方は、まぁ前よりはあるな程度。
キャブ調整については
アイドリングは前の調整が若干高くしてあったのですが、今回は丁度いい感じかな?
低回転〜はボコ付きなども特になく問題ない感じ
高回転もとりあえず問題は無さそう。
そしてアフターファイア気味。やっぱり点火タイミングはずらさないとダメですかね〜
ひとまず走れないことはないけど、点火はずらしたほうがいいです。
後はしばらく走って様子見てみます。
追記、この後ビックキャブに交換したのですが、
ノーマルの場合MJの交換が必要かと思います。
キャブ交換しないとうまくセッティングでないかも?