押入れの中の魔物

気付けばすでに１１月。毎年１２月は仕事で忙しいため、大掃除の時間を取ることができず、僕はいつもこの時期から少しずつ、部屋の片付けを始めています。……でも、部屋の整理をしている最中、昔読んだ小説を見つけてしまい、夢中になって読んでいたら日が暮れていた……、なんて経験、皆さんにもあるのではないでしょうか。実際、僕もこの常習犯です。押入れから出てきた品物に掃除の時間を奪われることが幾度もあります。この間は、昔遊びに遊んだプレイステーション２と、「剣豪３」というソフトが押入れから出てきて、つい誘惑に負けてしまい、ゲームを起動させてしまいました。最近のゲームは３Dのグラフィックなども美しく、動きも滑らかですが、さすがに随分昔のソフトだけあって、人の顔のグラフィックなどに、何だか違和感を覚えます。目が大きすぎたり、表情が奇妙だったり、どうにも不気味……。といいつつ、遊んでいた頃のことを思い出しながら、様々な剣豪と剣術勝負を挑んでいるうちに、……もう外はすっかり真っ暗になってしまいました。我が家の大掃除の進捗は、相変わらず遅々として進みません。やれやれ。