2017年07月15日
トラックの制限速度も100km/hにしてほしいと思いませんか
このまま自動運転の車が走り出したら大変なことになりそう
最近自動運転がマスコミで話題になっていますが、現状のまま自動運転の車が走り出したらますます高速道路が走りにくくなるのではないかと危惧するのは私だけでしょうか。
高速道路を走る機会はあまりないのですが、東名、新東名、名神どの高速道路を走ってもいらいらすることばかりです。
その一番大きな理由が2003年から取り付けられた大型トラックの90km/hリミッターです。それ以前の大型トラックはものすごい速度で走っていました。私のイメージでは120~130km/hくらいかそれ以上の速度で追い越し車線を走るトラックがいっぱいいて、オートクルーズを使える速度で追い越し車線を走っていると後ろからパッシングされるのでいつもバックミラーを気にしながらながら走っていました。
そんな高性能なトラックを突然普通車の制限速度より10km/hも低い90km/hしか出せなくなってしまったのです。制限速度100km/hの道路に90km/hしか出せない車を一緒に走らせるという考え方に唖然としてしまいましたが、思った通り高速道路の走行マナーは最悪になってしまいました。
88km/hで走っている大型トラックを90km/hしか出ない大型トラックが追い越しをかける状況が当たり前になってしまいました。そしてなかなか追い越せないので追い越し車線を100km/hで走っている普通車が近づいてきて邪魔するのを分かっていても、無理やり走行車線に出てくる。そんなことが当たり前になってしまいました。
トラック運転手の方が少しでも早く走りたい気持ちも分かります。決められた時間までに荷物を届けるには僅か2㎞/hぐらいの差でも速く走りたいのは仕方がないことです。
アウトバーンでは遅い車が追い越し車線を走り続けると違反になります。追い越し車線は速く走るための車線であることが当たり前で走る車もそのマナーを守っているから制限速度を設けなくても安心して走れるわけです。
その当たり前の走行マナーが日本の高速道路では守れない状況が物理的に作られているわけです。
90㎞/hリミッターのせいで有効に利用できない新東名
新東名は元々140㎞/h制限の道路で設計されていることを知っていましたか。そのためにカーブには大きなカントがつけられ100㎞/h以下で走ると右カーブなのに軽く左にハンドルをきらないとどんどん内側の壁に迫ってしまう違和感のある走りを余儀なくされます。
新東名の一部区間で120km/h制限にしようという話が持ち上がっていますが。もしそうなると大型トラックとの制限速度の差は40km/hもあることになります。
120㎞/hで走っていたら突然90㎞/hしか出ない大型トラックがでてきて目の前の道を塞ぐのです。場合によっては制限速度+10km/hの130km/hで追い越し車線を走っている車の前に、制限速度の80km/hより遅い速度で走っている大型トラックを追い越そうとする大型トラックが突然追い越し車線にみ出してくるのです。
この状況は今の東名高速の走り方方を見ていると普通に考えられます。その場合は50km/h以上の速度差です。これは一般道で道路脇に止まっていた車が突然発進して目の前の道路を塞いだり、一時停止を無視して左折した車が目の前に現れるのと同じことです。
そんな状況は考えただけでぞっとします。大型トラックのドライバーも普通乗用車のドライバーもいらいらは今までとは比べ物にならないくらい大きくなると思います。
トラックのドライバーから見れば速度差が大きすぎて追い越し車線はもう走れないと思ってしまうかもしれません。遅い車を追い越しにくくなればそのストレスは倍増し休みたくても休めない状況が助長されそうです。
80km/h制限にし続けなければならない理由が分からない
大型トラックの速度制限を80km/hに押さえなくてはならない理由は何でしょうか。私にはさっぱりわかりません。バイクも軽自動車も昔は80km/h制限でした。それがいつの間にか100㎞/hになっています。バイクと軽自動車の制限速度を普通乗用車と同じにした理由は何だったんでしょう。
それがもし車体の性能が向上し100㎞/hで走っても問題ないと考えられたものだとしたら大型トラックの走行性能は全く問題ありません。何故なら昔は普通車に対してパッシングしながら追い越し車線を走るトラックがいっぱいいたからです。
トラックは慣性力が大きく追突した時のエネルギーが大きいからという考えもあるようですが、そのことが制限速度を押さえる理由にはなりません。制限速度を100㎞/hから80㎞/hに下げたからといって衝突時の安全性が確保されるわけではないからです。
そもそも現在一般車で80㎞/hで衝突して安全性を保障している車は一台もないのです。その理由は80㎞/hでの衝突試験そのものが行われていないからです。現在100㎞/hで衝突して命を守ってくれる車はカーボンモノコックで囲われた車ぐらいしかありません。現実的にはF1やインディのレーシングカーが一番安全な乗り物なのです。
危険なのは流れを乱す車
速度が速いだけで危険だというなら航空機は一番危険な乗り物ということになってしまいます。新幹線もおなじです。車もレーシングカーが一番危険な乗り物ということになってしまいます。レーシングカーのドライバーがあんなに接近しながらものすごい急加速と急減速を繰り返しながら走れるのは加速や減速のタイミングがお互いに分かっていてリズムを乱されないからです。接触してしまうのは相手が予想外の動きをした時です。どんなに速く走っていてもお互いの速度差はあまりなければ安心してレースができるのです。
アウトバーンが安全に走れるのも追い越し車線を走っている車を邪魔しないというマナーが徹底しているからです。それが今の日本ではできなくなっています。
その原因は大型トラックの90㎞/hリミッターです。欧州の人から見ればそれはあり得ない状況ではないでしょうか。大型トラックが追い越し車線走行禁止になっていればまだましかもしれません。しかし、それでは大型トラックのドライバーがかわいそうです。
それを解決するもっとも簡単な方法は高速道路を走る全ての車の制限速度を同じにすることです。現在の車なら性能的に問題になる車は殆んどないでしょう。もし。新東名の制限速度を120㎞/hにするなら大型トラックの速度リミッターもその速度で走れるように120㎞/h+10㎞/hにすべきです。
それが無理だというなら制限速度を100㎞/hにして速度リミッターを110㎞/hにすべきです。
そうすれば大型トラックも無理して追い越し車線にはみ出してくる必要もなくなり追い越し車線を走っている乗用車も安心して一定の速度で走れるようになります。
100㎞/hで走り続けられない!東名も新東名も名神も
現状では東名も新東名も名神も制限速度の100㎞/hを維持して走り続けることができません。速く走れないならその分金返せと言いたくなってしまいます。速く走れるから高いお金を払っているのですからそれができないなら正規料金を受け取る権利はないのではと思ってしまいます。
速く走れないイライラが続くとその反動がでてついついアクセルを踏み込んでしまいます。そうさせている大きな原因となっているのが90㎞/hリミッターです。
自動運転の車に危惧すること
自動運転の技術は確かに素晴らしいと思いますが、自動運転の車と一緒に走ることを考えると不安だらけです。それは自動運転の車が何を考えてどのような運転をするのか想像できないからです。
例えば車線変更のタイミングは何を見て決めるのか、気象条件や工事などによって変化する制限速度に対してどのように制御するのか、追い越しするかしないかどうやって決めるのかソフトウェアの設定でいろいろ変わるはずですが、メーカーによってそれが統一されていないとあるメーカーの車はこのタイミングで追い越しをかけるけどこのメーカーは遅い車がいたらずっとその後を追従するだけというようになるのではないか。
そうしたらこのメーカーの車は追い越し車線にはみ出してくるかもしれないと考えこのメーカーなら安心と判断しなくてはならなくなります。しかし、そんなことは現実的に無理な話です。ソフトウェアの違いで何を考えているのか分からない車だらけになってしまうのではないかと考えただけでぞっとします。
特に高速道路では心が休まる時が無くなってしまいます。今現在は大型トラックが前方に見えるといつ出てくるか分からないので常にブレーキが踏めるように気遣いながら追い越しをかけています。それがトラックを追い越す時だけでなく全ての車に対して常にブレーキを踏める体制にしておかないと追い越しができなくなってしまいます。
最近は普通車でも制限速度に満たない速度で追い越し車線を走り続ける車を多く見かけるようになりました。自動運転する車は走行車線を95㎞/hで走る車を追い越そうとするのでしょうか。そして追い越すときの速度はやはり100㎞/h以上は出せないように制御しながら追い越すのでしょうか。
大型トラックの制限速度をほかの車と同じにしてほしい考えは多くないのだろうか
2003年から義務付けられた大型トラックの速度制限、これを普通の車と同じ流れに乗って走れるように改善してほしいと思うのは私だけでしょうか。
そう考えている人がいっぱいいることが分かれば考え直してくれるのでしょうか。
大型トラックの高速道路の制限速度を100㎞/hな上げたほうがいいと思う人がどれくらいいるのでしょうか。
大型トラックの高速道路の制限速度を100㎞/hな上げたほうがいいと思う人は思う人がいたらいいね!してください。
反対意見もあるでしょうから反対する理由も聞いてみたいです。
自動運転の車が走り出す前にやっておかなければならないことは他にもあるはずです。
例えば100㎞/hでぶつかっても命を守ってくれる車。タカタのエアバックの欠陥問題が大きな問題になりましたが、それよりも高速道路の制限速度を守って走っている時にぶつかっても命の保証をしてくれる市販車がないことの方が大きな問題ではないでしょうか。
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Posted at
2017/07/15 11:24:31
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