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以前もドライバーについて書きましたが、ポジドライブに関しては専用のドライバーを使わないで、フィリップス（プラス）ドライバーを使って緩締すると、何度か使っているウチにだんだんとドライブ部分が崩れてきます。
ポジネジにはポジドライバーを使いましょう。

画像右がポジドライブのネジです。
ポジの方が溝が浅いので、普通のプラスドライバーを当てても奥までチップが入らず、ちょっと強いトルクで回すと簡単に舐めてしまいます。
そもそも規格がまるっきり違うので、フィリップスと比べてポジの方が近似サイズのものでも+部分の溝の幅が若干広くできています。

ポジドライブについて工具屋さんと話をしたときに、理論的にはフィリップス（プラス）より舐めにくいという事でしたが、実際の力の分散はそれほどなされていない気がします。

ちなみに、欧州の家具はなぜか、けっこうポジドライブが使われています。
にも関わらず組み立て式の場合、フィリップス（プラス）のドライバーが付属で付いています（笑）

画像中央は日本ではおなじみのヘックスです。フィリップスより強いと言われていますが、これを舐めてしまうと、外すのはかなり大変です。ステアリングなどによく使われている皿ネジタイプを舐めてしまうと、外すためによけいな労力と無駄な時間を費やすことになります。
構造や、工具の形状によってオーバートルクになりやすいので、注意が必要です。

画像左は、欧州車ではおなじみのトルクスです。ワタシは、このネジがかなり好きです。
フィリップスと違い、オートモーティブや航空機を意識した造りになっていますので精度が高く、カムアウトの心配もほとんどありません。
ただしフィリップスの様にぱっと見てどのサイズかがわかりにくく、プロのメカニックのように熟練していないと、ちょっともどかしく感じるかも知れません。

また、フィリップスは同一規格のハズなのに生産国によって違いがあり、触ったことがある方ならご存じだと思いますが、特にアメリカと日本では顕著に違います。
ワタシが工具に凝り始めた当初、憧れだったアメリカの工具メーカー、プロトのドライバーを買ったとき、あまりにも日本のネジにフィットしなくて、ショックを受けたのを今でも覚えています。（金田くんはプロトを絶賛していましたがｗ）

余談ですが、プラスを表すPHILLIPSとはアメリカのフィリップス・スクリュー社が特許に基づいて作ったもので、オランダの家電メーカーのフィリップスとは無関係です。綴りも違います。