
厚床駅の使用されていない2番線ホームのベンチ。

美幌峠で雲海を見たつづき、和琴半島へ続く道。

昨年、この場所で咲きはじめの桜を見て、ここが桜並木の道なんだと分かった。

さすがに今日はまだ固いつぼみ。

一週間後くらいに再び来てひょっとしたら桜が見られるかもと思ったが、
今回の渡道で屈斜路湖付近に立ち寄ったのはこの日だけとなった。

屈斜路湖へと向かう。

和琴半島の駐車場に到着したのは7時半ごろ。

この先が屈斜路湖。

霧の屈斜路湖。

美幌峠方面、霧がまるで虹のような形にも見える。

風も無く穏やかな朝の屈斜路湖。

当然のごとく水はキレイ。

奥はキャンプ場だが、霧が晴れてきたか。

霧であまり見えないのでちょっと写真を撮ったら次へ行こうと思っていた。

霧が晴れるとともに、屈斜路湖の水面に山並みが映る。

その時は急にやって来たという感じだった。

美幌峠で雲海を見て、そして屈斜路湖で霧が晴れる幻想的な光景を見るという、絶景の連続。

逆に美幌峠に今いる人たちは雲海が消えて屈斜路湖が姿を現すシーンを見ているだろう。

屈斜路湖の湖畔に到着してわずか数分の出来事だったか、ものすごく内容の濃い体験をできた。

風が出て水面が波立ってきたので次の場所へ移動することにした。

釧路川の源流となる眺湖橋近く。

目の前は屈斜路湖、遠くの水面にはまだ霧が残っている。

以前はこの入り口に私有地だがご厚意により利用できるという立て看板があったがそれが無い。
もう私有地ではないのか分からないが、ここへ立ち寄ることができたのでよかった。

これが眺湖橋、意味合いを知らないと通り過ぎて終わってしまう。

屈斜路湖側。

この眺湖橋を起点として釧路川の流れが始まる。

釧路川の源流となるこの場所は屈斜路湖を訪れたら是非とも見ておきたいところ。

この川が釧路湿原を通ってやがては太平洋まで流れているかと思うと感慨深い。

屈斜路湖とはこれでお別れ。

8時ごろ、道の駅摩周温泉へ。

昨年来た時は左の桜の木が咲き初めだった。
弟子屈町というと寒いイメージがあって、GWに桜が見られたことに驚いたことを覚えている。

道の駅の横を流れる川が再び釧路川となる。

木製の橋が架かる。

屈斜路湖の源流地点の小さな流れが、ちょっとの距離でここまで大きくなる。

道の駅摩周温泉で好きなポイントはこの白樺並木。

9時、少し寄り道して別海町鉄道記念公園へ。

屋外のスケートリンク場があった。

こういう一面も遠い北海道へ来たんだなと実感する。

別海町鉄道記念公園に立ち寄ったのはここが桜のスポットとしてチェックしてあったから。

まだ桜は咲いていないが、この辺りは来たことがなかったので様子を見に来た。

奥の列車に目が留まる。

この列車の色、まるで帯広の幸福駅に来たかのよう。

標津線の西春別駅があったが、標津線は1989年に廃線となっている。

かつてこの先も線路が続いていた跡が残っている。

桜が咲いている時に来ることができればなかなか良さそうな場所だと思う。
近くの西春別駅前神社も桜のスポットだが、この時は咲いていないので行かなかった。

10時、別海町の新酪農村展望台へ。

この先まで車が通った跡があったが、ガタンと落ちそうな段差を見て進むのを止めた。
北海道まできて誰もいないような所でムリはしない方が良い。

新酪農村展望台も初めて来た。

浜中町の茶内酪農展望台のようにいかにも展望台という感じ。

展望台の一番高いところから。

別海町で有名なのは野付半島や道の駅おだいとうがパッと思い浮かぶが、
さっきの西春別駅跡やこの場所も別海町、それだけ別海町は広い。

一度の渡道で行きたいところへ全部行けるわけではないので、
まだまだ北海道で行ったことが無い場所はたくさんある。

また来年以降も北海道へ行くたびに初めての場所へ立ち寄れるかもという楽しみもある。

厚床駅に立ち寄ったのは10時半ごろ。

今朝の出発の段階で厚床駅は立ち寄ろうと決めていた場所で、ここも初めて来た。

駅前ロータリーのすぐ北にある信号は釧路と根室を結ぶ国道44号で交通量は多い。

駅の待合室周辺は人の気配はなくひっそり。

向かいのホームには渡らないように注意書きがある。

厚床駅はずっと来てみたいと思っていて、それがようやく実現した。

目的はホームへの入口の注意書きにも書かれていた使われていない2番線ホームのベンチ。

2000年夏の青春18きっぷのポスターになったこのベンチ。
実際のポスターの写真は縦型で、右の小屋も少し入り込んでいる。

旅情を感じられるこのベンチの風景。

向かいの2番線が廃止になったのは2016年3月、けっこう最近まで使われていた。

根室方面と釧路方面、列車は1日5本のみ。
過去に立ち寄った花咲線の駅の中で花咲駅、初田牛駅、東根室駅が廃駅となったが、
この厚床駅も一日当たりの乗車人員は10人未満の状況となっている。

ここで新日本海フェリーの小樽港フェリーターミナルに電話をかけるがつながらない。
少し前の別海町鉄道記念公園のところでも電話をかけてみたがつながらなかった。
小樽→新潟の欠航期間が隔日となるが5月1日まで延びたことで聞きたいことがあった。
17時以降は営業時間外となって聞けないので、日中の出ている間に電話をすることになる。
緊急ではないが確認したいことがあって、この日はもう電話をすることはなく翌日に連絡をとった。