皆さんは米軍のフライトジャケットと言えば、何を思い浮かべますか?
CWUジャケットシリーズの艶消しバージョンを思い浮かべた方もいらっしゃると思います。CWUジャケットシリーズは現在も継続して支給されているようですが…今回は今まで記事にしたCWUのジャケットシリーズとは違います。
また、インターネットで色々と調べたりしましたが、恐らく日本で初めての紹介となると思います。
勿体ぶってないで、さっさと紹介しちゃいましょう。
こちらです。
一見、緑色の普通のソフトシェルジャケットに見えますが、こちらがアメリカ空軍の現行フライトジャケットになります。

着用例はこちらですね。
「jacket airforce intermediate weather outer layer flame resistant」
というジャケットです。
直訳すると「空軍 中間気候 耐炎 外皮」といったところでしょうか。
タグはこちら。現行品なんでNSNナンバーは隠させてもらいます。
コントラクトを見るに、こちらのジャケットは2020年契約みたいですね。
puerto rico industries for the blind製です。社会的な観点から盲人の方が作られてるところに発注し制作したようですね。一応、プエルトリコはアメリカなのでアメリカ製という条件にも当てはまりますね。
CWUジャケットシリーズと同じく、ノーメックスを主体にした生地に伸び縮み出来る用にナイロンやスパンデックスを加えてある感じですね。
勿論、耐炎を謳っているジャケットでノーメックス仕様なので乗員を暖かく、そして火災の際には守ってくれます。
特質すべきポイントはここ。

パイロットの酸素ホースを通す穴があります。
また、写真の通り左右の胸と腕にベルクロベースがあります。ここはCWUジャケットシリーズみたいにパッチを貼るためですね。
左胸はネームパッチ、右胸は所属軍団、左肩は所属飛行隊、右腕は航空団や星条旗を貼ることになります。
プレーンな緑色のジャケットに自分の好きなパッチを貼れてオリジナリティを出せる、そんな素敵で機能性のあるジャケットです。
左右の腹部、腕部にそれぞれジッパー式のポケットがあります。
このポケットの素材がメッシュで風通しが良いため、ここを開けておけばベンチレーションとして機能します。
ノーメックスで起こるジャケット内での蒸れとは無縁になりました。
もちろん、ジッパーは信頼のYKKです。

左右の袖先あたりにペンポケットもありますよ。
CWUシリーズのジャケットでは裾や袖がニットが伸びたり毛玉が出来やすかったのですが、今回はニットを使用せずに袖はベルクロ、裾はゴムで調整できるようになってます。
また、ジャケットの外側は風を通さない素材ですので断熱性があり、内側にはフリースのライニング、その間にフィルムという構成です。

一昨年に横田基地のフレンドシップデーに訪れたのですが、ハワイから来たF22ラプターのパイロットさんがこちらのジャケットを着ていました。
その日は、最高気温20度を超える暑さでしたが、ベンチレーション開けて日陰で立っているような形でも全然平気そうでした。
他にもインターネットで調べたら着用例がポツポツ見られました。
機能的で、見た目より暖かく、気温の対応幅が広い、しかも、なんとこちらのジャケットは家の洗濯機で丸洗いできます。匂いや汚れが気になったら裏返して洗濯機にポイという事ができ、気軽に付き合う事が出来るすごいヤツなんです。このジャケットを来た乗員をチラホラ見かけるようになり、着用例が増えてるのも頷けます。
私も今年の春先に少し着る機会がありましたが、風を通さず暖かかったです。また、暑くなったらポケットのベンチレーションを活用することで快適に過ごす事が出来ました。
ドライブの際の急な気温の変化にも対応出来、頼れるジャケットになりそうです。
私の拙い文章を読んでいただきありがとうございました。
もし、このジャケットについて詳しい話が聞きたいとかここを見せて等の希望があればコメント欄にでも書いていただければと思います。(対応できかねる場合はご容赦ください。)
追記:インターネットで調べていたところ、青森の三沢基地で22年8月9日付でフライトステータスとして着用を認めますとの大佐名で出された文献を見つけました。
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2024/08/25 01:31:13