
日本は夏真っ盛りの中の感染拡大で大変そうですが・・・
ちょっと毛色の違う話を致します。
東京オリンピックはいっぱい見たので寝不足に陥ってしまいました(代表選手たちの正々堂々とした全力での取り組みに感動しました!日本人であることを本当に誇りに思いました!)が、普段は車のこと以外頭にないクルマバカの私の週末の趣味は、コロナ禍の影響もあり、テレビでF1を見るとか、PS4でグランツーリスモをやるとか、お弁当と水筒を持ってドライブすることになっています。
私にとってのドライブは、ドライブそのものが目的なので、日本だと、最初は行先を設定せずに、標識で地名を見ながら気の向くままに走ったりしていましたが、ここブラジルでは仮でもいいので行先を決めて、ナビアプリ頼りの運転をしています。
なぜかと言うと・・・
① 全く土地勘がないので、たとえ標識の地名が読めたとしても、その地名自体と
所在地を知らない。
② 大きな街にありがちなスラム街(ファベーラ)とか薬物取引エリア(クラコラ
ンジア)に迷い込んでしまった時、そこから一刻も早く脱出するためには、ナ
ビでの目的地設定が絶対必要!!
③ 「太陽」が南半球の昇り方(日本と太陽の軌道が南北逆)をするので、本能的
な部分にある方向感覚がバグって、感じたことがない不安に襲われるw
ということで、ナビアプリで目的地を設定するのですが・・・
その時、大体は道のコンディションがとても良いサンパウロ州内、たくさん距離を走りたいので州境の街を設定します。
そうすると日帰りでも800km~1000kmくらい走ることが出来ます。
そんな宛てもないドライブ旅行で、何故か毎回通過点として向かってしまうのが、
ブログタイトルにある「チエテ川」。
ブラジルで一番有名な川と言えば?
そうです、もちろん「アマゾン川」ですね!
でも、私にとって一番気になる川は?
「チエテ川」です。
何故かというと・・・今まで自己分析したことがなかったのでよく分かってないのですが、恐らくは「南米大陸の壮大さを感じることが出来る」からですかねw
チエテ川との最初の出会いはブラジル入国日でした。
ブラジルサンパウロのグアリューロス空港に到着し、ホテルに向かうタクシーの運ちゃんから、市内に入っていく道路の名前が「マージナル・チエテ」だと教わりました。
「Tietê」と書いて「チエテ」と発音するので、ポルトガル語ってローマ字発音っぽいなぁwと感じたことを記憶しています。
かつこの時は川の名前だということに気づいてませんでした。
その後ブラジルで生活を始めて、サンパウロ市に行った時、マージナル・チエテに平行して流れている水路が「Rio Tiete=チエテ川」であることを知りました。
正直、臭くて汚ねぇ川だと思いました。
※これはサンパウロ在住者なら誰も否定しないことですw
その後、ブラジルの長距離バス文化についてブラジル人と話をする機会があり、サンパウロ市の一番大きなバスターミナルの名前が「ホドビアーリオ・チエテ」で、ここからだったらブラジルだけでなく南米大陸のどの街にでも行ける、と教わりまいした。
「バス停なのに、またチエテだ」
このあたりから、チエテと名乗るものの多さに気づき、チエテが気になり始めました。
その後ある日の週末ドライブにて、小さな橋があり標識に「Rio Tiete」と見かけました。
大西洋から60km内陸のサンパウロ市から、さらに100kmくらい内陸の位置での不意の出会いだったので「これはあのサンパウロ市の汚いチエテ川のことなのだろうか?もしそうなら、こんなところからサンパウロに流れていってるんだぁ」と思いました。
そして数か月経った別の日の週末ドライブで・・・
またRio Tieteに遭遇したのですが、その状況と光景に脳みそ大混乱!!
なぜなら、サンパウロから300km以上内陸という、かなり上流の位置のハズなのに・・・
すご~く巨大な川だったからw
このタイミングで初めて地図でチエテ川を確認してみたところ・・・
なな、なんと、この川はサンパウロ市近郊が水源!、内陸に向かってサンパウロ州を縦断する感じで流れている川だと判明!
調べている最中に、サンパウロ市の標高が760mだったことを思い出しましたw
が、 内陸に向かう川って、どゆこと???
と辿っていくと・・・
パラナ川に合流し、世界3大瀑布の一つであるイグアスの滝(!!)へ行き、
お隣の国パラグアイを抜け!
他の支流と合流しラプラタ川(おーっ!!地理で習った!!)となり!
アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスに到達し!
大西洋へ注ぎ込まれている!
とゆーことが判明しました大興奮―っ!!!!
このように、河としてのスケールの大きい全体像が見えてしまうととてもちっちゃなチエテ川ですが、チエテ川だけで日本最長の信濃川の3倍以上もあり全長1136kmだそうですw
ということで、ドライブする時はチエテ川のほとりに車を陣取り、チエテ川を見ながら、あのサンパウロ市からどんどん大きな川になり、このサンパウロ州の広大で緑豊かな大地を潤しながら内陸に流れていき、2つの国を抜けて大西洋に行っているんだなぁ、この川沿いをず~っと車で走ってパラグアイ、アルゼンチンまで行ってみたいなぁ、なんてことを感じつつお弁当を美味しく食す、がルーティーンになってますw
ちなみに、サンパウロ州からアルゼンチンのブエノスアイレスまで
クルマで28時間だそうです。成田までのフライト時間より短いから行けそうw
Posted at 2021/08/11 06:35:10 | |
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