バッテリー端子とターミナルの話。

過去にクライアント様依頼の作業や弄りオフの際にチョイチョイ見かけるトラブルの種(予備軍)なのでこの整備手帳を見て気になるようならチェックしてみて下さい。

最初の写真と比べて見て下さい。
バッテリーターミナルとバッテリーマイナス端子の付け根に隙間が有ります。
これは締め付けナットを緩め方が足りずにターミナルが開ききらず、ターミナル自体が端子の最下部まで入っていないまま端子上部で締め付けられた状態です。

ディーラーやカー用品店等でバッテリー交換を依頼した場合でもこーゆー取付け方をされた車両を結構見かける事が有ります。

これは極端ですがターミナルが刺さりきらない(端子上部どまりの)状態でナットを締め付けると写真のようにナットの締めしろが無くなり、ターミナルが端子を締め付ける事が出来ず、ただ単にターミナルが端子に「乗っかっているだけ」になります。

締め付けナットをネジ部が(2〜3mm)見える位までキチンと緩めてからターミナルを上から軽く叩いてやると写真のようににターミナルを最下部まで押し込む事が出来ます。

その状態でナットを締め付ければこのようにマイナスドライバー先端が入る位の締めしろ(隙間)が1〜2mm残るはずですが、もしも締めしろ(隙間)が無ければターミナルが最下部まで入りきっていないか、ナットを締め過ぎてターミナルが伸びてしまった可能性が有ります。

プラス側のターミナルも同様で、目一杯押し込むと端子上部がこれくらい突出する筈ですが…

ターミナルの締めしろ(隙間)は極小で自分ちのプラスターミナルは少々締め過ぎてるかも知れません。

せっかく高級バッテリーを導入したりアーシングや銅板チューニングをしてもターミナルが「乗っかってるだけ」ではその真価を発揮出来ないばかりか最悪の場合ターミナルが外れて走行不可能になりかねません。

「ディーラーに任せているから大丈夫」と言う方々もターミナルと端子の隙間、チェックしてみて下さい。m(_ _)m