プッシュボタンを押しエンジンに火が入り
コールドスタートの爆音にしばし酔いしれる。
今日も不夜城の灯りを浴び区役所通りに曲る・・・
風林会館の交差点を過ぎNowをちょっと過ぎた辺りで
一人の女性がM5に近づいてくる・・・
あれっ?守でしょと・・・昔の通称名を言ってくる。
もう12年も前の話だ・・・
今・・・守なんて名前知るはずがない・・・
顔を見上げると当時Lee3のニュークラブでNo.1だった優である。
久々じゃないかーと言い車道で後ろの車が行けないから
少し乗るかと俺が言いだす・・・
微笑みながら色っぽく助手席に座る。
しかし久しぶり逢ったが相変わらずのいい女っぷりだ。
シグナルが青くなりドリフトを決めながら
ギャラリーをかき分け靖国通りに入ると・・・・・
優は相変わらずの運転なんだねと・・・
話し出す
実はもう・・・この2年位あなたの車を見てたんだ・・・
確信が無かったし・・・少し体系がメタボだから自信なかったんだ・・・
でも顔は忘れられないんだね・・・・・
切なく呟く・・・
10年前に別れ
5年前に偶然に歌舞伎町のキャバクラで再会し
その後・・・私の生活環境で疎遠になってしまった優・・・
そしてまた5年後に再会とは・・・
本当に神様はいるのかと深く考えたくなる。
とりあえず神宮外苑にあるロイスゴールデンカフェ前に車を止める。
反対側を見ると見覚えのあるアルピンのM6があるではないか・・・
サントノさんじゃないか?
とても美しい女性を連れて何だか真面目モードな感じだ。
すかさず空気を読み、となりのセパンというカフェに入る。
しかしサントノという男は必然的に出会った訳だが
私とは全く逆の生き方をしてきた男だ。
エリート街道まっしぐらの学歴、職業ともに皆が憧れる存在だが
とても馬が合う。一緒にいて居心地の良い男なのだ・・・
優としばらく昔話をし遠くからV10の心地よいサウンドが
近づいてくると・・・さすらいのM5乗り夜の帝王のjannyさんではないか?
jannyさんもとても美しい女性を連れている!
なんだこの偶然はと・・・
偶然の出来事でしたので会釈をし・・・
すぐさまメールでjannyさんに問い合わせる。
其々の事情があるので・・・
その場では軽い知り合い程度のふりをする(笑)
そして私と優は横浜までドライブにでる。
車内では今の環境の事や少し真面目な話をする。
オレンジ色の室内ポジションが優の横顔にあたり
とても美しい。。。
どうして別れてしまったのかと男の情けない後悔の念。。。
久しぶりに乗せたのと彼女は270位のスピードまでしか
経験ないのでしばらく250をキープしながら
走り続けると・・・
耳元で優が囁く・・・
今夜は夜の街に戻らなくては行けないんだよ・・・
大事なミーティングがあるんだと説明するが・・・
優の行動が更にエスカレートし
太ももに優の手が伸びる・・・
時に男とは悲しいもので・・・
ドSの生き方をしてても一度、体を許した女とは・・・
また始まってしまうのか・・・・・
自問自答しながらインターコンチネンタルホテルに電話する。
ハーバースイートを抑えてもらう
そしてパンドラの箱を開けてしまった瞬間だった。
みなとみらいの美しい夜景を見ながら
ふたつの唇が重なり合う・・・
12年前の記憶と超高層のガラス越しに映る優・・・
美しさがぐっと増した優との長い夜・・・
空白の時間が二人の距離が縮まると同時に
幻のように消えてゆく・・・
求めてた何かはお前だったのか・・・
あの頃の俺に戻ってしまうのか。。。
そんな空白な一日を過ごし、また夜の街へと戻ってゆく・・・

おまけ
この記事はフィクションです(笑)
Fin
Posted at 2010/07/25 23:11:54 | |
みなとみらい | クルマ