目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
本格的電流計の設置を目指し「シャント抵抗」等準備をすすめて来ました(各整備手帳参照)。
でも土日は忙しく、思うように時間が取れない。
そこで今回は番外編で入手し易い部品(3千円)だけで、リスクが少ない電流計設置法をみなさんにご紹介します。 シャント抵抗は不要。
「電流計付けたいけどハードル高いからなぁ・・・」という方は是非どうぞ。みんカラ初かな?
ただし、あくまでも自己責任です。
※写真は最終的に出来上がった電流計
(結局結論は一番最後。誰でもできます)
2
紹介する前にまず電流計の仕組みの説明から。
(中央はサルフェーション防止器で今回は無視)
写真右のマイナス端子横の少し錆びた銀色の棒が「シャント抵抗」で、バッテリに出入りする電流がここを通ると、電流の強さに比例し両端に電圧が発生します。約0.1Vの微妙な電圧ですが・・。オームの法則といいます。
この電圧を計るのが電流計です。
つまり電流計といってもシャント抵抗の両端に発生する電圧を測っているわけですね。
【備考①】 電流計によってはシャント抵抗自体をメータ内に内蔵しているものもあり、このタイプは大きな電流が流れるケーブルを車内の電流計まで引込む必要があります。
【備考②】 常識的にはシャント抵抗はプラス側に設置すべきですが、絶縁が厄介なのでマイナス側に設置しています。(思いっきり邪道です♪)
3
実際にシャント抵抗両端にメータを繋ぐと・・・。
わずかに右に触れていますね。
セル始動直後は大きく振れますが、アイドリングか落ち着くと、とりあえずはこのぐらいです。
最終的にはこのように、シャント抵抗の両端から車内にケーブル引き込み、こんなメーターにつなげは本格的電流計の出来上がり。
秋月のデジタルパネルメータ(電圧計)でもOK♪
--- 以上が一般的な電流計の説明 ---
(私は後戻りできないのでこのやり方でやります)
ただしシャント抵抗は現在入手も困難ですし、手に入ったとしても大きな電流が流れるのでリスクがあり勇気が必要です。
4
そこで、元々あるケーブルをシャント抵抗の代わりに使おうというわけです。
まず試しにシャント抵抗とボディを接続しているケーブルを約80cmのアーシングケーブルに交換、そして両端にメータを繋ぎます。
(隠れている黒のワニ口は右上ボディに接続)
すると、なんとメータの針が大きく振れます。
つまり80cmのケーブル自体にも抵抗があり、両端に微妙な電圧が発生しているのです。
5
上の実験をまとめたものです。
もちろん、わざわざメータを振らすため抵抗の大きなケーブルを入れるのは馬鹿げてますので、オリジナルのケーブルでOK。
短くて抵抗も減るので、発生電圧も低くなりますが、秋月のデジタルパネルメータなら0.1mVを把握可能。プラスかマイナスかを見れば充放電の区別もつき、お手軽電流計に♪
これならシャント抵抗も使わず、大電流が流れる部分は手を入れずにOK。
デジタルパネルメータは1000円。
電源を別に用意し、車内に引き込む細い電線代入れても3000円ぐらい。
6
元のケーブルに戻しパネルメータを接続して実験。アイドリングが落着いて5と表示。多分1~2A流れている状態ですが、プラスマスナスを見れば充電か放電か分かります。
シャント抵抗が繋いだままですが、実験のため外すのが面倒だっただけで無視してください。
以上、まとめると
①バッテリ周りはオリジナルのまま、バッテリの
マイナス端子とボディをつなぐ太いケーブル
の両端二ヶ所からラインを車内へ通す。
②引っ張ってきた二本のラインを秋月パネル
メータにつなげば完了(電源は別途必要)
③部品代は約3000円(シャント抵抗不要)。
ただし半田ごて作業はたぶん必須。
実際にやられた方↓
http://minkara.carview.co.jp/userid/183724/blog/23301155/
【備考①】
上でご紹介した方は電源に凝られていますが、パネルメーターをコモングランド(電源と計測端子のマイナスが共通)タイプの方を買えば簡単な電源でOK。ひとつ前の整備手帳(↓)参照
http://minkara.carview.co.jp/userid/285184/car/184732/707152/note.aspx
【備考②】 パネルメータ裏の半固定抵抗で数字を調整できるので、クランプメータ等で計った実際の電流値にあわせると最高)
【備考③】 普通のメータ繋いでも十分振れますが、もし振れが足りないなら上の実験のように長めのアーシングケーブルを使用します。
(長さが倍なら抵抗値も倍、発生する電圧も倍、つまりメータが倍振れます)
7
以上のお手軽設置とは関係ありませんが・・・。
メーター屋さんに依頼していたセンターメータ。
結局使わなかったけど、大阪日本橋の問屋で宅配料込みで¥3500でやってもらいました。
メーター類が好きな人はこちらの方がいいですね。
8
【2019.1.27 追記】
アーシングの整理のついでに、シャント抵抗なしにしました。
バッテリのマイナスとボディを繋ぐ銀色の線の両端をメーター(±30mVフルスケール)に直結。
最初、純正ケーブルでやったら抵抗が大きく、メーターが激しく振れて焼ききれそうでした…(汗
敏感なパネルメーターでなくても、上の7番の写真のような普通のセンターメーターでも十分針は振れました。
ダラダラ書きましたが、結局、普通のセンターメーター(±30mvの電圧計)買って、バッテリとボディの太いケーブルの両端の電圧計れば、それが電流計・・・ということでした。
おしまい♪
[PR]Yahoo!ショッピング
[PR]Yahoo!オークション
タグ
関連コンテンツ( 放課後電圧クラブ の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク