こんにちは、“クルマはでっかいラジカセ説”を提唱する、音楽ドライブ大好きみんカラスタッフのMTです。
さて、
「昔カローラ、今ノア・ヴォク」なんて言われるほど絶大な人気を誇るトヨタのノアとヴォクシーですが、みんカラ読者のみなさんの中にも“ノアヴォク”オーナーさんが数多くいらっしゃるはず。
▲適合車種はR4/1以降の現行型トヨタ ノア/ヴォクシーの12スピーカー付車/6スピーカー付車になります
どのオーナーさんも「自分の部屋と同じくらい気に入っている」と愛情を注いでいることと思いますが、人気車種だけに
「自分好みに仕上げたい。しかも自分の手で」とDIYカスタム欲が湧き上がってきてはいないでしょうか。
そんな
ノアヴォク愛好家にオススメしたいのが、10月に発売されたばかりの車内リスニング環境をお気軽かつ確実にアップグレードしてくれる
カロッツェリア(パイオニア)のカスタムフィットスピーカー「TS-H100-NV」です。
▲パーツの1つ1つがもう美しいのです
6スピーカー/12スピーカーを搭載した現行ノアヴォクのために専用設計された2ウェイスピーカーの
「TS-H100-NV」は、ざっくり言うとダッシュボードに装着する8cmのスピーカー。
8cmのスピーカーと聞くと
「ドアスピーカーを変えないと音は良くならないっしょ?」という疑念が浮かぶかもしれませんが、さにあらず。
\ハイクオリティサウンドの秘密はこの角度/
こいつのイイところは、超高域再生を実現する「2.9cmバランスドドームダイアフラム」で
クリアに高音域を鳴らしつつ、直径70 mmの高性能磁気回路やカーボンとマイカで強化したコーンを採用することで、
中域周辺のレンジも豊かに表現してくれるところ。
しかし、
こいつの最もユニークな点はその形状にあり!
やたらカッコいいキノコみたいな部品が本作の心臓部であるトゥイーターなんですが、フロントガラスへの音の反射を減らし、ドライバーやパッセンジャーに向けて高音質を直接届けるべく、
トゥイーター部に角度をつけた「クロスアキシャル機構」を採用しているのが特徴です。
この「クロスアキシャル機構」だけでも、純正状態だと減衰してしまう中高音をクリアに届けることができますが、
さらにスピーカー本体を取付けるスペーサーにも車内側に角度をつけることによってその効果を最大化しているのだから驚きです。
同時に、
トゥイーターをマウントするグリルフレームもノアヴォク専用設計とすることで、より緻密で最適化された音空間を生み出してくれるというわけ。
もうつけない理由が見つからないほどの怒涛のパフォーマンスに
音楽好きとしては黙っちゃいられません!
\ドライブ前にちょいとDIY/
老舗カーオーディオブランドならではのハイメカニズムを満載した
「TS-H100-NV」ですが、
取付けが極めて簡単というのも大きなポイントです。
今回は午後からのドライブをより楽しむため、出発前にサクッと取付けに挑戦。
ナイスサウンドを聴きながら海までドライブして、おいしい海の幸を楽しんじゃおうという作戦です!
▲サクッとつけてうまい地魚定食を食べにいきたい!(妄想)
というわけで。
車系DIYerの鉄の掟「取説チェック」をして、さっそく取り付けてみましょう!
▲DIY開始前に取説を読み込み疑問点をクリアするMT
付属の取説にはご覧の通り、超リアルなイラストが添えられているので、わかりみが無限大です。
しかも必要な道具類は、短めのプラスドライバー(スタビー)と内張りはがし、車体の傷防止用の養生テープ程度とごくごくシンプル。
●STEPその1:純正パーツを外す
まずは純正グリルメッシュを外します。
やってみてから気づいたのですが、運転席側(右)はハンドルがあり作業の難易度がやや高いので、
コツを掴むためにも助手席側(左)から施工することをオススメします!
グリルメッシュの手前から外しますが、中央部にツメがあるのでその少し横に内張りはがしを当て、
浮き上がった隙間に差し込みます。
差し込んだ工具をテコの原理で優しくこじると「パコッ」と小気味良い音とともにグリルが浮き上がります。
しっかりとハマり込む形状のフロントガラス側のツメを最後に外すのがポイントです。
●STEPその2:純正スピーカーを外す
スピーカーを固定する2か所の銀色のネジを外します。
短いスタビードライバーが必要な理由は、長いとフロントガラスに干渉してしまうから。
手前側のネジ穴は車内からだと見えにくいので、位置を車外から確認しておくとスムーズです。
ネジを外してスピーカーを裏返すと、配線カプラーが見えるので
白いツメを押しながら優しく抜いてあげます。
▲中央のトゥイーター部はデリケートなので触れないように注意し、作業中はユニットの外周部を保持します
純正(写真右)と
「TS-H100-NV」(写真左)は見た目もこんなに違います。
グリルでカバーされるトゥイーターのデザインにまで手を抜かない真面目さがカロッツェリアの真骨頂。
●STEPその3:配線はカプラーオンで簡単接続
カーオーディオ系DIY難関のひとつが配線ですが、
「TS-H100-NV」は
切断や圧着は一切不要なのでご安心を。
キットには
6スピーカー車用と12スピーカー車用の2種の配線が同梱されるので、説明書に従って必要な配線をセレクトします。
配線はプラスとマイナスの線ごとに形状の異なるコネクターに加工済み。
それぞれをスピーカー端子にしっかり差し込めばOK。
スピーカーは極性を間違えると最悪壊れてしまいますが、これなら
「どっちに挿すんだっけ?」という迷いは不要。
「DIY初心者でも安心して」という、どう転んでも間違いようがないパイオニアさんの心配りのおかげで、DIYの山場の作業もあっさり突破です。
●STEPその4:スペーサーの準備
スピーカーユニットと車体をつなぐ、マウントスペーサーの準備をします。
▲こんなに傾斜をつけても純正位置にピッタリ収まるんだから不思議!
見てください
この傾斜!
ノアヴォクに最適化されたこの角度も、臨場感のある最適な音場の実現を支えているわけです。
防振パッキンを枠に沿って貼っていきます。
単純ですが無心で作業していると完成への期待が膨らんでいくのもDIYの醍醐味です。
●STEPその5:マウントスペーサーとスピーカーユニットを合体させる
防振パッキンをマウントスペーサーに貼り終えたら、ケーブル類を穴に通して2本のネジでユニットを取り付けます。
この作業も流れに沿って行えば迷うことなく完了できます。
●STEPその6:ユニットを車体に取り付ける
車体側のコネクタとユニットを接続します。
左右専用設計ですが、フレームに大きく「R(右用)」と「L(左用)」の刻印があるのでこちらも
間違えようがない設計となっています。
注意してほしいのが、
ネジの紛失(これマジ)。
ダッシュボードの穴に落としてしまうと、
果てしないネジ探索の冒険に出なければいけません。
今回のDIYで
一番緊張した工程がこのネジ止め作業でした。
そして、組みつけで驚かされたのがパーツ精度の高さ。
汎用品はネジ穴の位置が合っておらず取り付けに四苦八苦することも多いですが、本品は定位置に部品を置きネジを穴に通すだけで、
パシーンと正確にネジ山を捉えてくれる精度で思わず震えてしまいました。
●STEPその7:グリルの取り付け
ユニットの取付けが終わったら、グリルを装着します。
フロントガラス側のツメをダッシュボードの開口部に差し込み、グリルを倒し込みながら他のツメを入れていけば完成です!
どうですかこの仕上がり!
ダッシュボードとグリルの合わせもぴったりキマってます。
●STEPその8:助手席側も同様に施工
一度コツがわかればこっちのもの。
助手席側も作業内容は運転席側とまったく同じで、
5分もかからずに施工完了です。
▲さりげないメッキ加飾がインテリアの質感を向上させます
取付けにかかった時間は準備も含め左右で合計30分ほど。
これなら休みの日の午前中に作業して、午後はドライブを楽しむなんてこともできちゃいますね。
▲出っ張りを極力抑えているので運転に支障はもちろんありません
控えめだけどカスタム感をしっかり主張してくれるカロッツェリアのロゴが超スタイリッシュ。
パーツは専用設計だけあってダッシュボードとグリルの隙間は皆無、デザインの収まりも最高で
「シンデレラフィット」とはまさにこのこと。
さりげないけどカスタムしたことはしっかり分かるスタイリッシュな雰囲気は、ドライブの気分もアゲてくれますよね!
\お楽しみのサウンドチェック!/
グリルの網目越しにのぞくスタイリッシュなトゥイーターを眺めていると、
「DIYしたかいがあった!」と改めて思わせてくれます。
そんな満足感を噛み締めつつ、本日のドライブの相棒であるみんカラスタッフのSRKと気になるサウンドをチェック!
海辺に似合う爽やかな男性ボーカル曲をチョイスするSRK。
伸びやかなハイトーンボイスと、軽やかなギターが印象的です。
▲カーオーディオカスタムの深みに感動と震えを隠せないMTとSRK
「大サビに向かって盛り上がる歌声と、ギターのカッティングやハイハットのチキチキ感が混ざることなく自然に聴こえます。しかも、高域だけでなく中域の聴き心地も確実にアップしていますよね」とSRKも納得顔。
ノアヴォク純正の音作りもけっこう好みだったけど、音の粒一つ一つが際立って埋もれることのない
“緻密な音の解像感”を一度体験しちゃうと、もはや後戻りはできない……。
●愛車DIYの第一歩にオススメ
「TS-H100-NV」の取付けは、
たった30分で完結するイージーさでしたが、自分の手によって音とインテリアを同時にグレードアップしたノアヴォクをより愛おしく感じられるのもDIYの醍醐味。
重低音至上主義のMTとしては、
「カーオーディオのカスタムはウーファーだけでいいよね」なんて考えも無きにしもあらずでしたが、最新型スピーカーの実力を知って考えを改めた次第です。
音量を上げないでも満足感が高いので、ロングドライブがより楽しみになりました。
「また音楽を聴きながら海までドライブしよう」と思わずにはいられない感動体験を、ぜひ味わってはいかがでしょうか。
<スペック紹介>
8cmクロスアキシャル2ウェイスピーカー「TS-H100-NV」
・価格:2万7500円(税込)
・スピーカー構成:8cm IMPPコーンミッドレンジ、2.9cm バランスドドームトゥイーター
・瞬間最大入力:100W
・定格入力:20W
・再生周波数帯域:200~58,000Hz
・出力音圧レベル:86dB
・インピーダンス:4Ω
・適合車種:トヨタ ノア/ヴォクシー(年式:R4/1~現在)
※12スピーカー付車/6スピーカー付車用
「TS-H100-NV」の優秀さをもっと詳しく知りたい人は公式さんへ!