ハンドメイドミラーの構造と分解 [117クーペハンドメイド]

メッキのハンドメイド用ミラー。
物置を整理していたら新品を分解したものが出てきました。
自分がいすゞで最後に購入したのは2005年頃(9800円)だったと思います。
補修部品として近年まで供給してくれていたいすゞには感謝しています。でも出てきた新品は新車装着品に比べメッキの質がイマイチだったので再メッキしようとしたものです。

分解するにはちょっと勇気が要りますが、
このミラー周囲の樹脂ブッシュをドライバーなどで引っ掛けて無理矢理引き摺り出します。逆向きに曲げるほどの勢いでグイッとしないと外れずホントに思い切りが必要です。

自分はこの作業以前に錆穴だらけのジャンク品で練習したのですが、劣化して表面がカサカサポロポロになっている樹脂ブッシュでも割れませんでした(外せば劣化表面をペーパーなどでスッキリ綺麗にもできます)。
鏡面は指で押し込んだまま作業します。

全体写真に入れるの忘れましたが、鏡面は大きなバネでテンションがかかっています。

中央のネジ1本でお釜がベースに留めてあります。
ベレットミラーなどこのネジが外側にあるものが一般的なのですが、117は車格に合わせたのかネジが内側に隠してあるのでメンテし難いんですよね。
この構造なので洗車や雨でお釜のフチに水が溜まるのを避けられない構造になっています。(内側はほとんどクロームメッキがかからない弱点なのに…)
内側にグリスを塗布しておくのも保護のためにはいいのですが、フェンダーがシミだらけになります。内面にPOR15などを塗った上で1箇所だけ水抜き穴を開けようと考えています。

お釜と樹脂スペーサを外せはベースをミラー脚に取付けているネジ2本が見えてきます。
以前友人は補修部品で新品ミラーに交換したところ、このネジが締め付け不良だったようで走行中に脚を残してミラーが落っこちたことがあったそうです。

ここまで分解すれば再メッキを依頼できそうです。

サービスニュース小乗No.12より図面引用。
脚部は可倒式で歩行者保護、
鏡面はスプリング支持で物が当たった時にミラーがボディに入り込み破損からの保護になっています。