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ストーリーがバレバレな、ジャッキー・チェン版の『ベストキッド』を観た。

ストーリーがわかっていても、いい映画はいいものだ。
主人公の男の子ドレもヒロインも可愛い。お母さんは肝っ玉母さんで笑える。
だけど、何よりやっぱりジャッキー・チェンが素晴らしい。

最初の詰め所みたいなところでカップラーメン食べているところは、
「え、これ、ホントにジャッキー？」と思うくらいで、歩き方もよぼよぼだし
ほんと、サエないおっちゃんて感じ。

ジャッキーのアクションも、悪ガキ6人を手玉に取るところくらいしかない。
それはそれで、ホント、手玉に取るって表現がぴったりで、やっぱすげ～けどね。

でもドレに昔の話をするときの表情の変化とか、ジャッキー自身がドレに
救われたということを表現するところとか、いい芝居を見せてもらった。

舞台を中国に移したのも良かった。ドレが家にかえりたい～と言って泣くところは
すごく良く共感できる。やっぱあんなところはイヤだよね。

中国人が悪役やると、ほんと、すげ～憎たらしいね。最後はコテンパンに
やっつけたいところだけど、ま、それをやると「武術は平和を作るためにある」
というテーマがぼやけるからね。代わりに悪ガキたちがあっさり改心して、
悪い先生を見限ったということだから、それはそれで良し。

最後の試合の後は、いいライバルになったんじゃないかな。

気に入らない点は二つ。
12歳という設定ならキスシーンは要らないし、引っ越してからすぐ友達になった
白人の子の出番があんま無かったのも残念。孤独感が薄まるからだろうけどね。

5点満点で4点。また観てもいい映画だ。