ジャイアンツ@イーグルス 0-27
開幕2連敗から3連勝と調子を戻してきたように見えたジャイアンツだったが、イーグルス
ファンの自分でさえびっくりするくらい絶好調のイーグルスに、まさかの完封負け。
攻撃では、自分のイチ推しスーパーRBのマッコイが、22回149yの大暴れ。もう1人のRB
スプロールズは、7回39yどまりだったが、1TDを上げたのに加え、パントリターンでも
43yのロングリターンを魅せる大活躍。後半リードした時の課題でもあった時間の消費も
うまくできてたようで、ボール保持時間は32分半と初めて30分を越えていたし、理想的な
ラン中心の攻撃(ラン/パス比=51/49)が出来ていた。
守備では、かつての攻撃的ディフェンスが復活し、奪サックが8回、ファンブルテイクが
1回とビッグプレイ連発。反則も少なく、終始余裕のゲーム運びだった。
ただQBフォールズは被インターセプトが2回と、課題が残った。ノーマークだった昨季とは
違って、2年目はプレイの傾向やクセが研究されるもの。より慎重にプレイしてほしい。
ジャイアンツは、まるで良いところがなかった。特に攻撃・守備の両ラインを立て直しを
うまくやらないと、イーグルス・カウボーイズという2つの好調チームがいる地区内で
プレイオフに生き残るのは難しいだろう。
カウボーイズ@シーホークス 30-23
そのカウボーイズは、昨季のチャンピオンチームのホームで接戦の末勝利。
これは良いゲームだった。
今季ここまで毎試合100y以上走っているエースRBマレーと、ここまでラン喪失ヤードを
1試合平均60y台に抑えているシーホークス守備陣の対決は、見事にマレーに軍配が上がった。
数字の上では、29回115yで1TD。シーホークス相手にこの成績を残せるRBは他にいないだろう。
パスでも、QBロモが21/32で成功率66%、250yで2TDでレーティング110点。大きなミスもなく
組織的な固い守備を見事に切り裂いた。課題だったチームの反則も少かった。
唯一のミスは、パントのキャッチミスでファンブルロストしてしまったことだが、それ以上に
得点を上げてミスをカバーした。
シーホークスは、他にパントブロックからのリカバータッチダウンなど、スペシャルチーム
が大きなプレイを連発したが、QBウィルソンのパスは126y、エースRBリンチのランは61yと
攻撃の柱が機能しなかったのが大きい。
これでNFCの1敗だけのチームは、カウボーイズ、イーグルス、カーディナルスの3チームに
なった。直接対決は、Week8のイーグルス@カーディナルス、Week9のカーディナルス@
カウボーイズ、Week13のイーグルス@カウボーイズ、Week15のカウボーイズ@イーグルスだ。
ブロンコス@ジェッツ 31-17
あらゆる面で、ブロンコスが上回っていた試合。1Qこそ、ブロンコスがFGの後ジェッツが
TDを上げてリードしたものの、その後ブロンコスが2連続TDを上げ、常に1TD以上の点差を
キープして勝ち。ホームとは言え、2年目QBスミスには荷が重かったかもしれない。
ジェッツはこれで1勝5敗。苦難のシーズンはまだまだ続くだろう。
ベアーズ@ファルコンズ 27-13
ここまで共に2勝3敗のチーム同士の対戦。ベテランQBがいて、かつては守備が強かったが
今は苦戦しているという似たタイプのチームだ。ファルコンズに移籍したスーパーRヘスター
にとっては古巣との対決になった。
昨季はケガ人が続出し、急降下したファルコンズ。今季こそはと豪華なWR陣が揃ったはず
だったが、負け越し街道にハマってしまっている。
この試合も、ベアーズの攻撃をほとんど止められない上、守備が強いとは言えないベアーズから
わずか13点しか得点できなかった。今のファルコンズの強みは、QBライアンのパスとヘスター
のリターンのみで、プレイオフの常連だった頃のファルコンズにあったバランスの良さが
無くなってしまっている。
一方、ベアーズのQBカトラーは、この試合ダイレクトで50y以上は飛んだだろう超ロングパス
(記録の上では74y)を決めるなど、ロングパスをがんがん通して絶好調。非凡な才能を魅せた。
やっぱりロングパスはアメフトの花だな~、観ていて爽快だ。
これでベアーズは星を五分に戻し、ぎりぎり地区首位争いに踏みとどまったが、
ファルコンズは、プレイオフ入りも危うくなってきたところだ。
コルツ@テキサンズ 33-28
この試合もいろいろ見所が揃った好ゲームだった。
球技を観戦するときはボールを中心に観てしまうもので、つまりは攻撃側の選手を目で追うこと
になるものだが、思わず目を奪われてしまうほどの活躍をする守備選手がいつの時代にもいる。
SB進出チームの中では、ベアーズのLBアーラッカー、スティーラーズのSポラマル、パッカーズ
のLBマシューズ、ジャイアンツのDEピエールポール。
自分が今季注目している守備選手は、テキサンズのDEワットだ。守備ラインとは思えぬ
敏捷性やボールへの嗅覚、そしてパワー&タフネス。2年目の2011年シーズンには
奪20.5サックでサック王に輝いている。
昨季はテキサンズ自体の低迷であまり注目してなかったけど、今季は、このワットを観るために
テキサンズの試合を観ていると言ってもよい。今季はここまで、インターセプトリターンTD1つ、
レシーバーとしても出場してTDレシーブ1つを決めている。
この週の相手はミラクルラック率いるコルツ。同地区対決で盛り上がること間違いなしと
思っていた。
1Qで先攻のコルツがFGを決めた直後のキックオフ、Pマカフィがまさかのオンサイドキックを
自らリカバー。完全に虚を突いた奇襲攻撃でコルツが勢いにのって、1Qの間に3連続TDを上げ、
大きくリードを広げた。
2Qでは、テキサンズがQBフィッツパトリックがTDパス、エースQBフォスターがTDランと反撃、
その後コルツのKビナティエリがFGを決めて、27-14で試合を折り返す。
後半では、互いの守備陣が奮闘。3Qは互いに1TDずつのみ。ワットも奪サック2に加えて、
4QにファンブルリカバーTDと大暴れ。5点差まで詰め寄るも、コルツ守備陣がテキサンズ
最後のドライブを抑えて勝負を決めた。
この試合、1Qのオンサイドキックを決めたコルツの作戦勝ちだった。
コルツのキックオフは、キッカーのビナティエリではなく、ずっとパンターのマカフィが蹴って
いたけど、それはマカフィが
オンサイドキックのスペシャリストだったからだそうだ。
ワットも活躍したが、1Qのドライブを1回も止められなかったのが痛かった。
終盤に強いはずのミラクルラックも、後半あまり仕事ができなかったが、前半の貯金が
効いて逃げ切り。もしオンサイドキックが決まらなかったら、勝っていたのはテキサンズ
だったかもしれない。