今回もスタッフとして、アルファロメオ・チャレンジのお手伝いに行ってきました。
スタッフは朝6時に東ゲート集合の為、2時に起きて、3時に家を出ます。圏央道坂東インターから東名の大井松田インターを目指します。
猛暑の3連休と言われた最終日だけに、暑さが気になりジュリアで行くのを躊躇いましたが、今やチャレンジ・スタッフの中でアルファロメオに乗るのは様々な大人の事情で(笑)私だけ!
雨も降る予報も出ていないので、一つの責任感としてジュリアで行く事にしました。
3時の空気と言っても、すでにモワッとしていて前回の窓からは生暖かい空気が入ってきます。かろうじて三角窓からは少し涼しい空気が入ってくるぐらい・・・。
でも、エンジンは絶好調!
やはり、先日行ったキャブレターのオーバーホールが効いているのだと感じられます。
そんなこんなで渋滞も無く(いつもより車の量は多く感じられましたが)5時30分には東ゲートに一番のりで到着。
今日はフル1日でアルファロメオ・チャレンジの貸切ですから、仕事はすぐに始まります。
受付準備、ノボリ作り、設営、案内用貼紙貼りつけ、パルクフェルメのグリッドNo貼り、ポディウム(表彰式)の準備などが手慣れたスタッフによって僅か1時間半程度で準備されます。
すると富士スピードウェイの方々を合流してミーティング、そこからスタッフミーティングへと入ります。
時折、事前車検をこなしながら、もうドライバーズ・ブリーフィングの時間。
「毎回同じ事話すだけでしょ」と参加されないドライバーさんも見受けられますが、今日のコース状況、最近多く観られるトラブル等、大事な事が説明されますので、参加されるドライバーさんはご自身で参加していただきたいところです。
ドライバーズ・ブリーフィングが終了するとすぐ走行が始まります。
MCのYさんの声がパドック中にこだますると、間もなくそれを打ち消すようにブリッピングの音があちらこちらで聞こえてきます。
プラクティス、タイムアタッククラス、走行会、を経て予選が始まります。
その間に様々な雑用が出てきますので、広いパドックを移動しなければなりませんので、ロードバイクを持参して移動します。
気づいた事は、問題が発生する前に行動して、事前にトラブルが発生するのを回避させなければなりません。
午前中はトラブルらしいトラブルもなく終了。
ここで、今回の私の大一番の仕事が回ってきます。
体験走行は、愛車での参加が可能で、レーシングスーツやヘルメットを必要とせず、富士スピードウェイのコースを3周していただく走行で、当日の申し込みも可能です。
その体験走行の先導車をドライブしなければなりません。もちろん、ジュリアで・・・
まずは、集合した体験走行のドライバーさん達に体験走行のルールを説明するところから
基本は4つです。
・追い越し禁止
・走行中にコース上に車を停止させて記念写真を撮る事の禁止。(実際にやられた方います。)
・走行中にコース、及びピット上に車を停めてのドライバー交代禁止(これもやられた方います)
・富士の1kmあるストレートの前(最終コーナー)までに前車との車間を取って、ストレートでのレーシングカーのようなスピードを出す事の禁止
この辺を出来るだけ面白おかしく説明しながら、場の空気を和ませ、同時にドライバーさん達がどんな人達が集まっているのか観察します。
体験走行に申し込まれる方は、レースには出ないものの、この体験走行に非日常的な走りが出来ることを期待してこられる方が多いのです。
その欲求をある程度満足させながら、トラブルが起きないように、またそこまでの走行を求めない方達へのバランスも取って行かなければなりません。
今回も上はアストン・マーチン ヴァンテージV8から軽自動車までの幅広いラインアップが集まりました。
車によって、または自信が無さそうな方には前もってお声かけして最後尾に回っていただくこともあります。
そして、コースイン、1コーナーからコカコーラまでにルームミラーに映る車列を見てこれからのコーナーが続く区間での車速を決めて行きます。
初めて走る方には、コカコーラコーナーは逆バンクのように感じますし、レクサスコーナーはラインどりによってコースアウトに向けて1直線のように感じます。
ですから、体験走行のスピードとはいえ車列を整えてラインをなぞっていただく事は重要だと考えています。
走行をされた事がない方は富士は直線だけの単調なコースと思っていらっしゃる方がいるかもしれませんが、そうではありません!
逆に体験走行でも一度このコースを経験する事でSUPER GTなども違う視点で見る事が出来るようになると思います。
ストレートはジュリアではブレーキングポイントまでベタ踏みです。
ブレーキングポイントは実際のレースなどよりだいぶ手前から、安全面を憂慮して踏んでいます。
2周目にスピードを上げるかどうかもミラーでの車列を見てからです。
こんな事に気を付けながら3周、全ての参加者を満足はさせららえないと思うのですが、今回もバランス良い部分での走行はできたのではないかと思います。
もし、参加が可能なのであれば、これを読んだ方にも是非参加していただきたいです。
ちなみに参加費は、ネットでの事前申し込みがお得です。
忙しくここまで撮れなかった初の画像、体験走行の先導者という大役をを終えて、お休み中のジュリア。
お昼休みには、スティーレさんの走行会枠に参加されていたみんカラ友達の根崎さんにお会いしました。
今回、スティーレさんの走行会は計測無しの走行会だったのですが、みなさん楽しそうにされていたところから、サーキットを走るという事は、タイムだの順位だのという事に繋がりがちですが、こういう原体験が大事なのかなと改めて思った次第です。
で、その根崎さんの走行を折角なのでヘアピン上方から撮って見ました。
なかなか良い走りをされていたんではないでしょうか?
さて、走行会もほぼ終了、津に決勝レースへとなだれ込んで行きます。
決勝は、まずパルクフェルメに予選で決定したグリッド順に車を整列させるところから始まります。
私の受け持ちはパルクフェルメからグリッド順を崩さずにコントロールタワー前にコンパクトに車列を整え、前の走行が終了次第、ピットロードに車を送り出す事。
そして、フォーメーションラップを終えてグリッドについた車、及びサインガードに異常がないことを監視し、異常があれば、スタート進行を一時停止し、トラブルのあった車両を排除する事です。
今回、レースA、レースB・Cはほぼアルファロメオだけのレースとなりました。
レースA
レースB・C
そのレースB・Cのトップ車両 スティーレ代表の156GTA
何か久々にこの個体を見た気がしますが、こちらの車両、ガンメタとかではなく、ボディパネルが全てカーボンでできています!
決勝もブッチギリで買ったようです。(忙しくて結果を見てられませんでした。)
また、他のクラスではこんな車も
SUPER GTにAUDIで参戦されている一ツ山レーシングさんが持ち込んだAUDI RS3 LMSです。
一ツ山レーシングさんは、アルファロメオチャレンジに初心者用のAUDI A1を持ち込んでいただいたり、GSUPER GTで走行しているR8の展示などもしていただいております。
ありがたい事です。
さて、スプリントの決勝が終了すると、昨日は55分の耐久レース。
1チーム2台の車をバトンタッチして55分後のチェッカーを目指します。
昨日はここに今スタッフが注目しているチームが出場してくれました。
それが、畑野自動車さんの号令で集まった「トン百クラブ」チーム。
車は、今や中古市場で相当こなれた金額になっているPUNTO HGT ABARTHの1車種のみ!
これを8台集めて4チームで出場してきました。
とにかく、このクラブが面白いのは、サーキットを走るには非力な部類に当たるPUNTO HGT ABARTH1メイクで、クラブ内で抜きつ抜かれつの遊びをしている事です。
多分、ここもタイムも順位も関係なく、仲間同士で車で思いっきり遊ぶというテーマで走行されているんだと思います。
もう、見るからに楽しそう!
周回ごとに仲間同士で富士のストレートでスリップストリーム合戦。
そう、速い奴が、勝った奴が偉いんじゃない。
一番楽しんだ奴が一番偉い!
サーキットを走る原体験をそのまま維持している感じなのです。
改めてサーキットの遊び方を教わったような気がします。
これにて、全ての走行が終了。
後は撤去作業をして、全てのイベントが終了。
今回、スタッフ目線からこのブログを書かせていただきましたが、もっと多くの方にサーキットに遊びにきていただきたいです。
敷居が高いと感じておられる方には、体験走行から!
私達スタッフも出来るだけ皆さんが笑顔になれるようなイベントにしたいと思っています。
ですから、今ではこの仕事を心から楽しんでやるように心がけています。
肉体的な衰えだけはどうしようもありませんが・・・。
次回は9月17日(祝)となります!
帰路は大井松田インターから東名に乗ってすぐに渋滞。
短パンでしたので、エンジンの熱でスネ部分の皮膚に直接当たるような熱風で軽い火傷をしながら帰ってきましたが、できるだけこれからもジュリアで行くつもりです。