機械式スピードメーター修理
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
購入時から低速(60キロ以下)でふらふらと針がふらついていたスピードメーター、どうも速度も20km/h以上オーバーして表示していたので直してみます。
ネットで検索すると、ふらつきの原因はケーブルにも問題があるとのことで、ケーブルは一度引き出して掃除し、グリスアップしたのですが、結局治らず分解することにしました。
写真はベゼル部分を取り外したところ。カシメをマイナスドライバでほどいていくのですが、ある程度ほどけたらニッパを使って起こしていくと楽にできました。
2
メーター裏にはネジが2本。これを外すとメーターユニットがごそっと取れます。
3
ユニットが取れたところ。針はフォークを使って外しました。文字盤の上に厚めのフィルムをひいて文字盤が傷つかないようにして外します。
4
針と文字盤が外れたところ。真ん中にヒゲぜんまいが見えますが、これがメーターを0位置に戻す役目を果たしています。
5
さらに4本のネジを外して分解すると、写真のような姿に。左の濃いグレーの部品は磁石になってます。この磁石はケーブルの動きに合わせて廻ります。右の銅色の部品は多分銅。この二つはくっついていないのですが、磁石がまわると渦電流で銅の部品がつられて廻ろうとします。この銅の部品に針がついていて、銅の部品が廻ることでスピードメーターが動くという仕組みです。そして、ヒゲぜんまいが動きすぎを抑制し、止まったときに針をゼロ位置に戻すという仕組みです。
6
この銅の部品からシャフトが伸びて、針に繋がるのですが、普通の機械式メーターだとこの間にダンパーがあり、そこに封入されているダンパーオイルが針のフラつきを抑えるようになっているそうです。そういう場合のフラつきの原因は大概がダンパーオイル抜け。
が、こいつにはそのダンパーが見当たりません。
仕方ないので、ヒゲぜんまいやシャフト周辺にグリスをたっぷり塗り込んで、グリスの力でフラつきを抑えたところ、意外にうまくいきました。
ただ、夏場のことを予想するとヤバいということと、上がったスピードがなかなか落ちてこない問題が発生したので、ヒゲぜんまいのグリスは除去しました。
組み直して、ベゼルをつける前に車に仮組みして試走。スマホのGPSスピードメーターと比較しながら針を何度か付け外しして速度校正をします。
ちなみに針のフラつきは30キロくらいまでに抑えることができました。車検で気になる40キロは一応落ち着いているのでまぁ良しとします。
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組み直して、ガラスをはめて再度カシメ。カシメる時は、カッター台の上に載せて、ウォーターポンププライヤーでつまむようにすると楽にできました。
最初はマイナスドライバでやったのですが、めちゃめちゃしんどかったです。
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何度かカシメをほどいたり閉めたりしていたら、ベゼルがベコベコになりました。押したり叩いたりしてある程度形を整えたのですが、細かいへこみはパテで埋めていきます。
ちなみに、パテ、塗装は苦手です...ただ、いつまでも苦手といっていられないので作業します。
9
パテ研磨。結構ボコボコです。
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プラサフの後、マットブラックで塗装します。乾燥台は手頃なものがこれしかなく、スウェーデントーチです。メーター固定用の長いネジがトーチの切れ目に入って良い感じの台になりました。
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一応これで完成。
ただ、まだフラつきが残っているので、何かいい対処法が見つかったらまた試してみたいと思います。
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後日談
やはりフラツキが気になったので、ケーブルに大量のグリスをぶち込みました。大量とは言っても、大したことはないんですがとにかく入るだけ入れたらフラつきは収まりました。このグリスがダンパー替わりだったんですね。もしや、最初からこうしていればメーター本体バラさなくても良かったのか?いや、それは考えないことにします。
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