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伏木悦郎のブログ一覧

2010年07月29日 イイね!

怒濤の先進技術説明会2010by日産

怒濤の先進技術説明会2010by日産昨日の晴天猛暑が嘘のような怪しい空模様。出掛け直前に何か作業を始める悪いクセが出て、おっともうこんな時間。電車で行くか、クルマにするか悩んだ挙げ句、駅にワラワラと駅に向かった。ホームに立って時刻表を見ると、ぎりぎり?携帯で到着時間を調べると追浜駅前から出るチャーターバスに間に合わない。帰宅してプリウスを引っ張り出すことになった。滑り込みセーフ。

それにしても今年は何度このGRANDRIVE(追浜テストコース)を訪れることになるのだろう。日産の積極性は猛反撃と呼ぶに相応しく、EVにシフトした独自の次世代エネルギー対応をはじめとする技術展開は、かつての"技術の日産"というキャッチフレーズが甦えるほどの勢いだ。

今日は年末に発表予定のFUGA・HYBRIDと来年前半に欧州向けに投入されるマーチ直噴S/C(スーパーチャージャー)の試乗をはじめ、新技術のこれでもかッ!のプレゼン&体験試乗がプログラムされている。当然FUGAとマーチS/Cのテストドライブに興味が集中したが、それぞれの試乗機会は3㎞ちょいのテストコースを一周ぽっきり。できるかぎり多くのジャーナリストに振れてもらおうという意図がありありの意気込みを感じるイベント運営に、顔ぶれが一新した日産広報部のやる気が漲っている印象を深くする。

『日産の4つの戦略的技術開発領域』と括られたのは、環境、安全、ダイナミックパフォーマンス、ライフオンボードの各技術領域。内容的には本当にテンコモリで、ノンビリ休んでいる暇もない。途中嵐のような雨模様となったりしてスケジュールを押しに押したけれど、けっきょくすべてのプログラムは滞りなく消化したようだった。

実走で試せたのは、回避限界速度を60㎞/hとした高感度レーダーセンサーによる衝突回避支援コンセプト、ヘッドインの車庫からの後退時に進路に他車が入るとブレーキを作動させるバックアップコリジョンインターベンション、インフィニティQXやパトロールに採用される油圧ボディコントロールHBMCなどなど、短時間のちょい乗りでは完全に欲求不満になり、次に期待したくなる巧妙な演出となっていた。

マーチS/Cは、昨日横浜でベースモデルに乗ったばかり。その出来の良さに感心したこともあって興味も一入だったわけだが、やはり想像していた通り"来ている"。ジュネーブでその存在は明らかになっていて、S/Cはハイブリッドに代わる日産の現実解という説明。事実として95g/kmというピュアICEでは限界値とされるCO2排出量を実現するということだった。



S/Cというと、ハイパフォーマンスイメージが膨らむが、これは完全にECOシフトの技術展開。将来的にもこれをベースにしたスポーツモデルの企画は皆無で、議論の対象にもならなかったと聞いた。今回明らかになったのは、ベースユニットを高膨張比(ミラーorアトキンソン)サイクルとし、エネルギー効率が良くなる反面出力的に苦しくなる中高回転域でのパワーをバックアップする。低中速トルクの充実に有効というS/Cの常識はこの場合は通用せず、1500rpm以下ではS/Cの作動を停止させるという。



んで、その走りだが、5速マニュアルに175/60R15タイヤ(標準は165/70R14)を履いた走りのパフォーマンスは、現実世界でのスポーツフィールという意味で大変好ましい。3気筒で気になるN.V.Hは、NA同様きれいに整理されていて、MTドライブこそスポーツドライブの基本と考える僕らの世代には非常に納得の行くものだった。

このマーチS/Cはインドで生産され、主に欧州向けとして輸出される予定だが、タイ生産の日本向けやメキシコ生産の北米向けとしても当然ラインアップされることになるはず。ハイブリッド並のCO2排出と走りの仕上がりに接して、これはピュアICEの生きる道としてのベンチマークになると強く思った。とにかく燃費ナンバーワンを狙う……開発者の意気込みをもっとも具体的に理解できるのがこのS/Cモデルということになるはずだ。

大沢タッちゃんのハイブリッドもなかなかの雰囲気だった。たった一周の試乗機会をどう使おうかと頭を絞ったが、まずはどこまでEV走行が可能か?50㎞/hまで距離にして数100mは完全EV走行が可能、バッテリーの充電状態によれば70㎞/hまでは行けるという。もちろん、巡行時のアクセルオフなどでは120㎞/hでもEV走行が可能だ。走りのパフォーマンスについては完全にOKラインに入っている。



昨日一昨日と恵比寿でレクチャーを受けたBOSE ANCも採用されている。なんだか日産絡みのイベント続きという感じだが、これも時の勢いか。各ワークショップで繰り広げられたエンジニアのプレゼンテーションはちょっとレベルが高く上の空で聞いていると空念仏にしか聞こえない。繰り返しになるけれど、"技術の日産"というキャッチフレーズを今復活させても何ら違和感がない。世の中全体がサバイバルの時代に突入して久しいけれど、日産はようやく苦節ン年の結果が出始めたようにみえる。もちろん、一寸先は闇ではあるけれど。

Posted at 2010/08/02 10:16:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
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