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伏木悦郎のブログ一覧

2015年02月27日 イイね!

ジュネーブへ

ジュネーブへPALEXPOに通いだしたのはいつからだったか。2005年のNCロードスターのワールドプレミアに行った記憶は確かだ。この時はマツダのプレスツアーで、普段なら絶対に泊まれないインターコンチネンタルにありついた。

星5つのジュネーブは後にも先にもこれ限り。この年の前はジュネーブ市内でもなんとかなった。一昨年まではフランクフルトから陸路スイスに入ることを恒例とした。

近頃はめっきり体力が落ち、かつての勢いで乗り切る元気も薄れつつある。フランクフルト〜ジュネーブは文字通りグランドツーリングを堪能できるクルマの評価にはもってこい。

メーカーのJUNKETツアーでは分からない現地を知るまたとない機会。ジャーナリストを名乗るなら、能力があるともって任じるなら、やってみよう。自分かよく分かるから。

まあ、これが最後という切羽詰まった道行き。楽しんできます。
Posted at 2015/02/27 23:28:30 | コメント(0) | トラックバック(0)
2015年02月20日 イイね!

生原稿

生原稿 何かと話題のマツダ新型ロードスター(ND型)。すでに巷間多くの試乗記が出回っていて賑やかになってきました。僕もdriver誌に寄稿していますが、別冊付録で展開された今回の試乗記。思いの丈が大きくてつい力が入ってしまい、遥かいにしえの余談から無茶振りをした結果、見事に削除。



でも、全体の流れを作る前振りなので世間の目に触れないのは惜しい。ということで、DRIVING JOURNALに生原稿全文を貼ってみました。driver誌と読み比べてるのも一興では? 彼が何者であるのか分からないまま、利いた風なご高説を賜るより、ああそういうことなのね、が分かった方が納得が違うんじゃないかな。


僕はですね、試乗インプレッションというのはつまるところ"自分語り"であり、その人のバックグラウンドが読めない一般論はつまらない、と思うんですよ。。小見出しは付けないので一気に読み切ってください。

●ここから……!

 ずっとFRにこだわり続けてきた。すべては直観が始まりだ。40年前の富士スピードウェイ。真っ黒なタイヤ痕をアスファルトに擦りつけながらヘヤピンを駆け抜けるF1を見た。太い右リアタイヤが外に逃げるのを逆ハンドルでいなし、美しいラインを描き踊るように300Rに消えて行った。

高まるエキゾーストノートが片時もアクセルを緩めない強い意志を伝え、画像とサウンドが一体になって目に焼きついた。ドライバーはスライドウェイ(ドリフト野郎)ロニーと親しまれたスウェーデンのロニー・ピーターソン、マシンはJPSロータス72DFV。1974年11月24日、富士グランチャンピオンシリーズ最終戦の合間に開催されたF1デモランの一コマである。

 翌75年梅雨時の筑波サーキット。名手高橋国光駆るB110サニーのナビシート。雨に濡れる第二ヘヤピンにアプローチしたかと思うやいなや、重力から解き放たれたように景色が流れた。

国さんは、滑るマシンを予期したようにステアリングをクルクル回してアクセルをあおり続け、マシンが直進状態を向く刹那両手を宙に離し、こちらを向いてにっこり。この時僕は23歳、日産レーシングスクール受講から40年を経た今もなお身体に残る衝撃の体験だ。

 ドリフトがすべてという『結論』から僕の自動車評論は始まっている。それは1970年に免許年齢に達し即座に手に入れた幸運にもよるのだが、当時FRはあたりまえであり、何の疑いもなくそこから始めることができた。最初にどんなクルマを手にしたか。あなたのスタイルに及ぼす影響は計り知れない。

流行に左右されるファッションとも個性を意味しないモードとも違う、自分流へのこだわりとしてのスタイルである。 長い航海の途中に母港に立ち寄った気分。抽象的だが現在ただいまの偽らざる心境だ。40年を超える年月は遥か遠くに霞むが、過ぎてなお熱く語れる己が頼もしい。

 FRについては、その魅力を具体的な姿で表現し四半世紀にわたり孤塁を守り続けてきたMX-5マツダロードスターについては、誰を差し置いてもまず俺に聞け。不遜は承知の上で吼えたいと思う。評価は発売時でも間に合う。プロトタイプの今はありのままを語る時なのである……

以下本文の続きはDRIVING JOURNALをご覧ください。
Posted at 2015/02/21 17:03:09 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2015年02月14日 イイね!

水素でいいと思う

水素でいいと思う年明けの初仕事として恒例となっているNAIAS(北米国際自動車ショー)デトロイト。たしかミレニアムの2000年からだから、16年連続16回の皆勤賞ということになる。

そもそも海外の主要国際モーターショーをカバーしようと思うようになったきっかけは、1990年代中頃のバブル崩壊から超円高という経済環境の変化から。日本の主要自動車メーカーは、日米自動車協議のすったもんだの挙げ句、最大の対外輸出国でもあるアメリカでの現地生産化を促進。それにともなって、1980年代から急増していた対米輸出モデルはより一層現地化の色彩を強めた。

5チャンネル制の失敗が祟ってマツダがフォードの傘下に墜ち、トヨタの幻影を深追いしすぎた日産が2兆円の有利子負債を抱えてルノーの子会社となり、三菱もダイムラー・クライスラーの一角に沈んだ。

日本のトップ5の3極が外国人に社長の座を譲り、とりわけマツダと日産の北米市場建て直しから回復を目指す意志は明確で、マーク・フィールズRXエボルブ→RX-8、カルロス・ゴーンZ33、R35GT-Rとまずは名刺代わりにスポーツカーから再挑戦を開始した。

あれから15年ということになるわけだが、時代は本当に大きく変わった。アメリカはシェール革命でゾンビの如く生き返った。ガロン1ドル台という20年振りに見るデトロイト周辺のGSの価格表示に、むむむなんぢゃこりゃあな思いが募ったが、当然のことながらこれで済むはずもない。

今年は、昨年のIPCC第5次評価報告書に基づいて新たな方針が明らかになるCOP21が年末のパリで開催される。その前にえええぇぇぇな事態が勃発しても驚かないが、地球温暖化のポイントオブノーリターンのタイミングは過ぎたかまだ間に合うかの瀬戸際だ。脱炭素化社会に向けてとにかく動き出す時だろう。

燃料電池車(FCV)はナンセンスとかいろいろ言う立場もあるが、そもそもどれが一番というトーナメント方式のチャンピオンシップは意味がない。考えられる可能性をすべて用意して、適材適所でまあ総当たり戦で勝ったのはここだねというリーグチャンピオンシップでその時々の優位を語る時……。

ああ、この話を始めると長くなる。carviewSPLブログはサマリー書いて、本家DRIVING JOURNALでちょっと深彫りして、メルマガで筋道を立てるという計画通りにしないとね。

僕はね、ハイブリッド以上のスピードでFCVは急速に普及すると思う。インフラ? 今から107年前ヘンリー・フォードがモデルTを量産ラインから産み出した時、ガソリンスタンドってあったと思う?モデルTはそれから19年に渡って1500万台が送り出されたが、それを可能にしたのはその間にロックフェラーがクルマ用燃料としてのガソリンの生産/供給体制を構築したから。

今水素インフラがどうこう言って、難クセ付けている人々はすでに確立しているエネルギー源の既得権益を背景にしていると考えるのが合理的。意味ない、そんなの。可能性は排除しない。それが新たな文明を迎える態度だろう。

昨年のLAショー。ちょうど日本国内で正式発表のタイミングと重なったMIRAIが周到に用意されていた。ZEV規制対応の切り札だからね。


トヨタが出すと聞いて台数で競い合うVWが急遽出展したのがHYMOTION。ゴルフ・ヴァリアント(ワゴン)をベースにしたFCV。MQBは燃料電池車もカバーすると言いたいようだが、このパッケージングで商品になるの? NAIASではダイムラーAGのD.ツェッツェや、T. ヴェバーに拙い英語で突撃インタビューしたけれど、2013年に発表した通り「2017年にルノー日産、フォードとの燃料電池の共同開発した成果としてのFCVを市場投入する予定で、開発は粛々と進めている。インフラの問題があるので、我が社としてはまずはプラグインハイブリッドから……」

トヨタのこのタイミングでの市場投入はジャーマンスリーには結構なインパクトがあったと見て間違いはない。MIRAIに乗ると、なぜFCVに未来があると僕が乗り気になった理由が分かる。走りが新しく、乗り物として面白かったからだ。
Posted at 2015/02/15 01:15:57 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2015年02月12日 イイね!

ホンダJADE 月販計画台数3000台

ホンダJADE 月販計画台数3000台2月12日東京青山の本社で発表されたHONDA JADE(ジェイド)。

2012年4月のAUTO CHINA北京国際自動車ショーでワールドプレミアされたコンセプトS(上)から翌2013年4月の上海ショーで中国をリードカントリーとするJADE(中)として発表される。この年には先に国内導入されているオデッセイの元になるコンセプトMも世界初公開となっている。ホワイトが国内仕様のハイブリッド。



いわゆるミニバン系は、日本においてはライフステージ商品としての旬を過ぎていて、ホンダとしてはこれからの市場性が見込める中国へと軸足を移す方針とした。これは完全にグローバル化の潮流の必然で、国内市場の5倍を売り捌く海外市場に力を注ぐことに水を差すことはできない。

成熟して成長が止まった国内市場の内に留まり、国際市場でグローバルな闘いを演じているメーカーとは好対照に、日本語の壁に守られ、自ら海外に出てメーカーと同じ視点で世界を見ることなく蛸壺に収まるメディア、ジャーナリスト。

発表会でも日本のメーカーなんだからまず日本から発表するようにしたらどうかと言った相変わらずの注文をつける?な年寄りもいたが、5分の1を5分の4に優先させたらどうなるか子供でも分かる道理をとんちんかんな正義感で曲げようとする。

JADEは、当初からミッドサイズの3列シートSTREAMの後継として企画されているが、すでにボリュームゾーンの団塊ジュニアが次の段階へとライフステージを移し、ミニバン系のターゲットカスタマーは薄くなっている。

ロー&ワイド3列シートは、同じミニバン系でもホンダシンパの受け皿となっていた3/4代目オデッセイを好んだユーザーをフォローするのが目的と考えられる。ストリームの名を廃したのはオデッセイからの格落ち感を排するためにブランニューイメージを打ち出したと見るべきだろう。それがクォーター(250cc)バイクの名だと知る人は複雑だろうが。
Posted at 2015/02/14 01:52:52 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2015年02月09日 イイね!

NDロードスターに関する余談と(邪推妄想に近い)予断

NDロードスターに関する余談と(邪推妄想に近い)予断『御神体』 現在のマツダデザインフィロソフィーは魂動:Soul of Motion。獲物を狙う一瞬のチータの肢体をモチーフにして造形されたオブジェ。これを元にデザインされたオリジナルがShinari(靭しなり)で、CX-5、アテンザ、アクセラ、デミオという一連の最新作にもエッセンスが盛込まれている……





今年のNAIAS(北米国際自動車ショー:デトロイト)は、スポーツカーの復権とデトロイト勢のドル箱ピックアップトラックが注目された。シェール革命で明らかに緩んだという感じ?デトロイト郊外のガソリン価格はガロン2ドルを切った。久々に見る1ドル台のプライス表示に複雑な思い。年末にはCOP21だし、今年は荒れるね







マツダはNAIASのお祭騒ぎを避けて(?)年末のLAショーで一花咲かせたので、今回のNAIASは音無しの構え。MNAOのケルビンを表敬訪問と足を運んだけど空振り。まあそういうこともある、とNDの前を差し掛かったら面白い光景が……

男数人がたむろっている中心に見上げんばかりの大男がいて、おもむろにNDのシートに。座って大笑い。アタマ完全にはみ出て、トップを上げると完全につっかえていた

身長どんだけ? 聞くと「2m!!」 NDロードスターは、NAよりコンパクトに仕上がっているが、キャピンはNAのUS95パーセンタイルに対して95+1ぐらいとケルビンの説明。でもさすがに2メートルは無理だね。







ちょっと旧聞に属するけれど、昨年10月のパリショー。気になったクルマがありました。MINIのブースに妙に主張するように展示されていたこれ。NDの初試乗記を書いてしばらくいろんな思いが去来したんですが、これも「ふっ」って感じでね。




これって、パリのポルトヴェルサイユEXPOでもなんでこのタイミングでこれ? 妙な感じがしたんだけど、なんであえてBRITISH BORNとか言うの?スーパーレッジーラはイタリアンだけど、どこから見てもブリティッシュライトウェイトスポーツLWSでございという風です。

もしかして、TMとBMのコラボだったり? マツダのNDのEUROプレミアに対抗して、さりげなく……みたいな。豊田とミュンヘンが仕組むFT-1に次ぐ86の下が英国のミニの血筋を引いたこれっ!!っていう邪推。案外当たっているかもね。

Posted at 2015/02/09 18:17:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

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「撤収!! http://cvw.jp/b/286692/42651196/
何シテル?   03/24 18:25
運転免許取得は1970年4月。レースデビューは1975年10月富士スピードウェイ。ジャーナリスト(フリーライター)専業は1978年9月から。クルマ歴は45年目、...
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2009年3月3、4日に行われた第79回ジュネーブショーの画像です。

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