2011年02月22日
高嶋哲夫の小説です。
傾きかけた小さな町工場が町おこしのためと町議会から押し付けられた風力発電機の
設計図とあまりに少ない建設費用。
しぶしぶ始めたものの、どうにか試運転までこぎつけた。
しかし、それは思わぬ事故を起こし倒壊してしまう・・・。
再度、開発をおこなおうと町議会に相談するが反対にあい、
町からの支援を当てにしない資金を集めて風力発電の開発に挑戦していく・・・。
読み終わると、爽快感が残る小説です。
何冊か読んだ高嶋哲夫の小説で始めて暴力が出てこなかった・・・。
(全てを読んだわけではないので、これ以外の小説も暴力なしってのがありそうですが・・・。)
色々と挫折、葛藤、苦悩を抱えて、目標や夢なんてものを持たずに生きてきた主人公の青年が、
自分が進んで始めた事ではないにしろ、目標や夢を持ち邁進し成長する姿には、
共感できるし、今の自分が仕事に対して目標なんてものがいつの間にかなくなっていることに
気が付かされました・・・。
(色々と夢や野望があったはずですが・・・。今は、夢というより欲まみれ・・・。)
ちょっと青臭いですが、自分の夢や目標をもう一度、考えてみようかと思わされる小説です。
・・・どうしても物欲に走ってしまうんだよなぁ・・・
Posted at 2011/03/16 16:55:13 | |
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