はいどうも。小太りのおじさんです。
ブログの更新も久しぶりです。しばらく仕事が忙しくて、なかなか単車整備ができませんでしたが、準備はいろいろ進めてました。
かねてからやりたかった、燃料タンクのサビ取りです。
ネット動画でもいろいろ実施されている方がおられますが、サンポールなどの酸性剤を使ってのものではなく、専用のサビ取り剤で、防錆効果もあるものを使おうと思いまして。
定番の「花さ〇G」ではなく、モノタロウブランドのサビ取り剤にしました。クチコミ評価が良かったことと、お値段もリーズナブルだったのが決め手です。
ではさっそく。
まずは燃料タンクを下して、ガソリンを抜きます。抜いたガソリンの保管をどうするか悩みましたが、短時間とはいえ、ポリタンクやオイル缶などへの保管はちょっと怖かったので、ガソリン携行缶を購入しました。近所のホームセンターで2000円ほどですし、なによりもう一台バイクがあるので、今後もこのような作業があると思うと、ちゃんとした保管容器を買っておいてもいいかなと思いまして。
ともあれ、灯油用のシュポシュポでタンクのガソリンを抜いていきましたが、抜いてる途中でもサビが混じっているのが分かりました。終盤、計量容器に取出してみると、まあ、サビサビがw
最後は燃料コックを外して、上から抜ききれなかったガソリンを下から抜きましたが、、、、、、
なんじゃこりゃああああああああああああああああ!!!!!!
いやあ、ある程度予想はしてましたが、結構な大きさの塊のサビがごろごろと、、、
キャブからの燃料漏れした時に、メインジェットからも細かいサビがいっぱい出てきましたが、これじゃあね、、、、、、調子悪くなるのも仕方ないっすわ。
改めてタンク内をのぞいてみると、、、
まあ、見える範囲でも広範囲のサビがありますね。そこまで酷いサビじゃないと思ってましたが、十分ひどいですねw 燃料キャップ側もいい感じでさびてます。こっちは転倒時にキャップからの燃料漏れがあったので、ついでに分解掃除します。
手順としては、タンクキャップ、燃料コック類を取り外して、
①タンク内をパーツクリーナーや中性洗剤で脱脂する。
②タンク内を水洗い+エアブローで、取れるサビを取り除く。
③クリーナーをお湯(50度程度)で20倍に希釈し、タンク内に満たす。
④最大24時間放置する。(サビの程度により時間は変わります)
⑤クリーナ液を抜いて、水洗いする。残っている薬液とサビを完全に洗い流す。
⑥希釈したクリーナー液(1L程度)で、タンク内をすすぐ。
⑦薬液を抜いて、水洗いをせず、そのまま乾燥させる。
では。
燃料コックのホールは、商品パッケージとかのクリアプレートを切り出して、ホットボンドでモリモリに埋めてやります。薬剤が中性なので、腐食したり溶けたりはしないだろうと思いましたが、結果的には特に漏れとかはなく、問題ありませんでした。
取扱説明のとおり、20倍に薄めるために、タンク容量に対して1/20の容量を計量しておきます。あらかじめ、お湯で希釈したものを注ぐらしいですが、めんどくさいので、分量のクリーナーをタンクに注ぎ、そこにお湯をタンクいっぱいまで注いでやりました。途中、タンクをゆすって撹拌し、お湯と薬液を十分に混ぜてやる必要があります。あまりやると泡立ってしまいますので、おおきくゆっくりとゆすって撹拌しましょう。
さて、24時間待っている間に、燃料コックと燃料キャップの分解清掃をします。
燃料コックは比較的簡単な構造で、ネジを外すだけで分解できます。パーツクリーナーで洗って、ゴム部品はシリコンオイルを塗布しておきます。タンクへの取付ボルトも腐食がひどいように見えましたが、磨いてみたらそこまで腐食してませんでした。考えてみたら、磨いてからタンクに組み付けて、一緒にサビ取りクリーナーに付け込んでおけばよかったですね。
キャップの方は、ボルトを外して行けば簡単に分解できますが、キーシリンダーはカシメで組み付けられているので、分解せずにそのままにしておきます。キャップ下部のサビサビの金属部品や、中にテンション用の大径バネがありますが、上記写真の通り、サビがひどい状態だったので、磨いて錆び取りします。こちらも、金属部分はサビ取りクリーナーを取り分けておいて、漬け込んでおけばよかったと、ブログを書いてる今思いました。
さて他にも待ち時間に色々作業しましたが、まとめは別の機会に。
24時間たって、薬液を抜いていきます。薬液は再利用ができるらしいので、ポリタンクに保管しましたが、、、、
なんか、めっちゃ錆色になってるし、サビそのものも結構まじってるし、、、 どうしよう。錆は入れっぱなしにしておくと、薬液の効果が弱まる気がしますし、次いつ作業するかわからないからなあ、、、、と。そんなに高価なものでもないですし、保管場所にも困るので、、、、捨てっちまうことにしますww
で、薬液抜いて、水洗いして、新しい薬液ですすいで、乾燥させて、、、、
ほい。キャップはあまりきれいになりませんでしたが、タンク内はすっかりサビが取れてきれいになりました! 写真ではうまく取れなかったのですが、見える範囲ではサビは全くなく、燃料コックのホールから覗いてもとてもきれいに取れてます。
いやー、やってよかった♪
ついでに、タンクの裏面がサビサビだったので、サビ転換剤を塗って、カワサキグリーンで塗装しました。
おー!きれいになった!やっぱきれいにサビが取れると気持ちいいなあ♪燃料コックを取り付けて、タンクを取り付ければ完了です。
そして最後ですが、最初に抜いたガソリンを戻す必要があるのですが、混じったサビをどうしようかと、、、、
そのまま戻したのでは掃除した意味がないので、何とかサビ取りをしないと。
①あきらめて新しいガソリンを入れる。古いのは捨ててしまう。
→どこに捨てるねん?!却下。
②静かに保管して、上澄みだけタンクに戻す。
→結局、一定量は捨てる必要があるし、上澄みといっても、細かいサビは
除去しきれない。うーん却下。
③ガソリンを濾過して、サビを除去する。
→やっぱりこれですな。
本来なら専用の濾過装置が必要なのですが、なにか代用品で濾過できれば、、
・コーヒーフィルター:一番現実的かと思いましたが、あいにく、手持ちなし。
・お茶コシパック:効果なし。細かいサビが取れない。
・三角コーナーネット:目の細かい不織布だけど、見た目で目が粗い。
・防塵マスク:カップ状になっており、使い勝手もよさそう。
→ 効果抜群でした!! 細かいサビも完全に取れて、キレイになりました。
いやあ、グラインダー作業用に、10枚300円程度の防塵マスクを買ってたのですが、こいつがばっちりでした。半透明な容器なのでわかりにくいですが、濾過したガソリンはとてもきれいになりました。また、濾過スピードも十分で、燃料タンクに直接セットして短時間で濾過しながら給油できました。
実はこのアイディア、どうしようか考え込んでいたところに、嫁からの提案でやってみたところ、うまく行った方法です。助かりました。
せっかくタンク内のサビ除去ができたので、キャブ内に入り込んだサビも除去してやります。キャブにドレンを緩めて、フロート室内のガスを抜いてやります。
これはちょっと、、、、 予想以上に錆が出てきました。それに水滴も。以前にオーバーホールしてるのに、水滴たまってるし、こんなにサビがたまってるとは、、、やっぱりタンク内の掃除してよかったです。サビがキャブ内のフロートバルブに噛みこんでしまうと、またオーバーフローしてしまう恐れがありますからね。
いやあ、タンク内の清掃は定期的にやりたいですねー。
そうそう、ちょっと脱線しますが、燃料キャップからの燃料漏れについて、キャップ内の調圧バルブを清掃すれば直るかと思いましたが、結論としては、キーシリンダーをシールするゴムパッキンが劣化してヘタってしまい、大気解放状態になってました。
あと、ちょっとびっくりしたのが、負圧調整バルブはあるものの、正圧バルブがなかったことです。タンクに組み付けるための爪とバネで、キャップをタンク側に押し付けているのですが、おそらくキャップそのものがタンク内圧に対するバルブ機能を兼ねているのではないかと思います。
ヘタったゴム部品は交換するしかないのですが、パーツリストを見てもキャップ全体での交換しかできないようです。
まあ、漏れるといっても転倒時に微量な漏れ程度ですし、タンク内圧が上がっちゃうとキャブ側への過剰供給、オーバーフローにもつながっちゃうので、現状のままにしておきます。
ヤフオクで程度のよさそうなキャップが出品されてたら、買ってみるのもいいかもしれません。
それではまた~。