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2018年01月21日 イイね!

日産とNASAが共同で生みだす 自動運転ロボット・カー

日産とNASAが共同で生みだす 自動運転ロボット・カーシリコンバレーにある日産リサーチセンター(NRC)を訪ねた昨年11月、次世代の自動運転の技術をテストする施設で、リーアム・ペデルセン博士が1台の特殊リーフを見せてくれた。

しかし彼はニヤリとして「このリーフ、クルマに見えるかも知れないけれど、実はロボットなんです」と言い出した。ペデルセン博士は、かつてNASAの研究員として未来の惑星探査のために火星で走行させる探索機を開発していた人物。そして今は日産で自動運転の開発を手がける中心的研究者だ。

リサーチセンターを視察していた僕たちメディアに向かって、彼は問いを投げかけた。「日産リーフの自動運転プロトタイプと、火星探査器に共通するのは何だと思いますか?」。そして、僕たちが口を開く前に、彼はこう説明を始めた。


「おかれた環境の中で適切にナビゲイトしていくために、どちらも同じような自動運転システムを使うのです。火星を探査するロボットは、ちょうど4WD roverのように周囲を察知しなくてはなりません。その場その場で、何をすべきか自ら判断を下さなくてはならない。それって、地球上で自動運転するロボット・カーに求められていることと同じでしょう?」



ロボット・カーに搭載されるのは、複雑な機能を持つカメラとセンサー、ソフトウェアだが、それは博士と彼のチームが、将来ドライバーなしで安全に走行するために開発しているAIソフトウェアそのものだ。


1月半ばに開催されたCES 2018で北米日産は、将来の自動運転サービスの研究と技術開発をカリフォルニア州シリコンバレーにあるNASAエイムズ・リサーチ・センターで共に行っていくことを発表した。これは、日産が自動運転技術にコミットしていくことを改めて宣言したことになるし、一般道でプロトタイプを走らせることを約束した。日産は、NASAの次世代自動運転技術の開発で連携する唯一の自動車メーカーだ。

しかし、「そもそも、なぜ自動運転車?」というのが、根本的な疑問だ。それについて、博士はこう答えた。

「毎年、全米で2万人以上が交通事故でなくなっています。その多くは25歳以下。また、交通渋滞も大きな問題です。私だって毎日2時間渋滞にはまって通勤しています。つまり、自動運転技術の応用で、交通事故の犠牲者をグーンと減らし、通勤時間も短くすることが可能です。また、新しい交通手段のモデルでもあります。人々がシェアすることで、電気自動車はもっと経済的になるのです」


博士は、自動運転と電気自動車は相互にメリットがある技術だと考えている。「2つで1セット」だと彼は強調した。より安全で、効率がよくクリーンな世界を実現するための、クルマの両輪だと言う。

「自動運転技術を使って、EVをもっと経済的で、クリーンな排気にする。目指すのは、排ガスも事故死もゼロの社会です」

一方、まったく人間の手を借りない自動運転車は無理だと言うのは、NRCのディレクターを務めるオランダ人のマールテン・シアハウス氏。彼も、元NASAのエンジニアだ。


「いくら自動と言っても、はやり人間が人間のために作るシステムですから、人間と接触しないわけには行きません」でも、それが滞ることなく働くように、SAM(Seamless Autonomous Mobility)と呼ぶシステムを日産は開発したのだと言う。自動運転と輸送ネットワークを支援するシステムだ。



それは、空を飛ぶ何万という飛行機を遠くから管理し、空の状況を観察している航空管制官になぞらえることもできるだろう。SAMは複数のカメラ、LIDARテクノロジー、レーザー航路ファインダー、ミリ波レーダーをはじめとするシステムを搭載することで、社会とのスムーズな交流を実現する。

ペデルセン博士は、社会の中でどこまで協調的になれるか、それが最大の問題だと言う。「たとえば、交差点には信号があり、横断する歩行者、自転車、真っ先に動こうとするクルマがいますよね。それを総合的に判断することは人間にはむずかしいことではない。でも、ロボットにはとてもむずかしいのです」


ロボットは、社会に受け入れらえるように人間と交流する方法を学ばなくてはならない。それができないと、周囲の人間はロボットを避けようとして危険な運転をしてしまうだろうから。周りの人に迷惑な行動をしないことが、もっとも重要。丁寧過ぎも、のろ過ぎるのも、ためらい過ぎも社会的に迷惑で、許されない。

こんな場面を思い浮かべてみよう。道路が工事中で、現場の係員は通れと合図するが、信号は赤い。ロボットはどう反応するだろう?

ドライバーは日常的にこんな場面に遭遇するが、深く考えることもなく瞬時に判断を下している。ロボットカーも同じように動いてくれることが最も重要だ。そのために、ロボットカーが人間に指示をもらえるオプションを用意しておく。


それは悪意のないビッグ・ブラザーのような監視システム。複雑な状況をどう乗り切るべきか指示を出すために、常に自動運転車がどこを走行しているか、支援を求めているかを把握している。これを管理するのが人間だ。

自動運転の車両が走行中に障害物を察知すると、遠隔地にいても人間の管理者は、車両がどのルートを走ったら障害をさけられるか指示する。AIはその情報をどの車両にも転送するので、次は人間に指示されなくても、すべての自動運転車両が的確なルートを取るようになる。



日産はすでにこのようなシステムを日本の高速道路でテストしていると、ペデルセン博士は言う。ただし、高速道路には信号も歩行者もなく、どのクルマも同じ方向に進んでいる。シリコンバレーでの使命は、信号もあり、歩行者も自転車・クルマもあらゆる方向に動く複雑な状況で対応できるようにすることだ。

日産の最終目標は、完全にスムーズなモビリティ・システムを構築することだ。将来は、このシステムが何万という車両を管理して、自動運転車両のためのより大きな交通の生態系を作るだろう。このようなテクノロジーは将来、ロボ・タクシーやロボ・デリバリー、ロボ・シャトルやロボ・シェアリングなどのサービスに用いられる。

その時は確実にやってくる。僕たちが思っているよりも早く。NASAのパートナーとしての共同開発プロジェクトによって、日産のインテリジェント・モビリティはさまざまな技術的ハードルを乗り越え、自動運転車が人間のために社会を変貌させるだろう。


それは、ジェームズ・キャメロンの映画のような世界も知れない。とてつもない恩恵がある一方で、恐ろしさもある。近い将来、便利な自動運転タクシーを利用したいと思っている人がたくさんいるのは知っているけど、ちょっと気になることもある。

……もしもピッツァのデリバリーが無人だったら、誰がドアまで届けてくれるのだろう?

国際モータージャーナリスト、ピーター・ライオンが語るクルマの話

forbesjapan.comより転載
Posted at 2018/01/21 16:47:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ | 日記

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2018年06月28日 13:11 - 13:49、
21.57 Km 38 分、
1ハイタッチ、コレクション1個を獲得、バッジ2個を獲得」
何シテル?   06/28 13:49
あまぞーです。よろしくお願いします。 日産車は、このNOTE e-powerで4台目。初エコカー。 ガソリン代高騰の昨今、果たしてどこまで燃費延ばせるか。

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