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2019年09月09日

車の経済学(45)消費税10%時代の車の買い方⑤ 「3年毎の買い替えは、やはりお得!」

車の経済学(45)消費税10%時代の車の買い方⑤ 「3年毎の買い替えは、やはりお得!」 (1)消費税・増税直前の市場動向について
10月に予定されている消費税10%の導入が確実となりました。消費税の増税は、今回で3度目ということもあり、過去の経験を踏まえて、消費者は冷静に対応されているものと思います。今年7月の新車販売台数は、前年比で4.1%の微増、8月については6.7%増と多少増加したものの、前回(2014年)の増税時には駆け込み需要が多かったのですが、今回は、駆け込み需要があったまでとは言い難いところです。8月の軽自動車の販売は大変好調となりました。



大きな駆け込み需要がなかった理由として;
① 消費者が増税に慣れ、冷静に対応している。
② これといった魅力のある新車が登場しなかった。
③ 増税時期が10月で、新車の販売が多い季節でなかった。
等が、挙げられています。

もっとも、長い目で冷静に見れば、カー・シェアリング等の復及に従い、増税を機に車を手放す、あるいは今後は車を買わず、今の車を出来るだけ長く乗ると決意された方も少なくは無い筈です。

(2)3年での車の買い替えが本当にお得かどうかを実験
さて、筆者は、増税を機にという事もありましたが、2017年1月に購入したスバルのインプレッサスポーツ(以下「インプレッサ」)を同じくスバルのXVに買い替える事を検討しました。検討した最大の理由は、3年目(実際は2年9ヶ月、消費税の増税のため前倒した。)での買い替えで、車の所有コストが本当に下がるのかどうかを実験したかったためです。実験は、以下の2つのケースを5年間の所有コストで比較し、XVに買い替えるか、インプレッサをそのまま乗り続けるか、いずれにせよコストの低い方を選択する事にしました。

【ケースA】インプレッサをXVに買い替える。
2017年1月に3年間の残価設定ローンを活用して購入したインプレッサを同じクラスのXVに、3年間の残価設定ローンを活用して買い替えるというものです。

【ケースB】インプレッサをそのまま乗り続ける。
2017年1月に3年間の残価設定ローンを活用して購入したインプレッサを返却せず、そのまま乗り続けるというものです。残価ローン終了時に残価(107万円)を現金で払わず、3年間のスタンダードローンを活用しリファイナンスします。

【ケースA】と【ケースB】のどちらかが得でしょうか?

結論としては【ケースA】がお得ということが実証出来ましたので、ケースAを選択しXVを購入しました。(今月末に納車)インプレッサとXVの主な比較です。



※車両価格は、値引きを考慮していない税込み価格。

それでは、【ケースA】と【ケースB】を、例によって5年間における所有コストを分析していきます。ともに以下のローンをそれぞれ活用しています。









ケースA:491,449円/年 < ケースB:510,181円

となり、ケースA:3年で新車(XV)に買い替える方が、ケースB:インプレッサを5年間乗り続けるよりお得ということが、実証できました。

理由としては、以下のことが考えられます。

① 償却
車両価格(値引き前の価格)は、インプレッサもXVも同一(2,138,400円)ですが、XVは、消費税導入前ということもあり、値引き率が高かったこと、インプレッサ下取り価格が高かった(1,204,000円:残価率56.3%)ことから、償却費が予想より少なくて済みました。さらに2~3年後のXVの想定残価率は、インプレッサより、高くなるものと見込んでいます。

② 税金
インプレッサもXVも重量税、自賠責保険、自動車税の金額は同じです。新車を買うと自動車取得税(10月から環境性能割)という余計な費用がかかりますので、結果としてケースAの方が税金は高くなってしまいます。スバル車はエコカー減税の対象車が少なく残念です。一般的にはエコカー減税及びグリーン化特例の対象車は、3年での買い替えをお薦めできます。

③ 燃費
インプレッサが、1リットル当たり18.2kmに対して、XVは14.2kmと多少低くなりますが、金額としては大差ありません。筆者の最近の年間走行距離が5,000km程度になっていることから、燃費の低下を容認しました。

④ 保険
任意保険の等級クラスは、それぞれ大差ありません。ただし、XVは新車を購入しますので、車両保険はインプレッサを長く乗り続けるよりも、保険料が高くなってしまいます。XVは、Eye Sight Ver.3(視野角と視認距離を約40%拡大、カラー画像化)、現在乗っているインプレッサはEye Sight Ver 2.を上回りますので、事故の確率をさらに低下させ、保険料の値下げが期待されます。



⑤ メンテナンス
スバル・ディーラーの以下の点検パックをそれぞれ活用しています。
ケースA:新点検パックオイル3年+新点検パックオイル3年(2年分を計上)
ケースB:新点検パックオイル5年

⑥ 保証
ケースAは、インプレッサとXVともに対象期間が3年なので、一般保証と特別保証の両方を活用できるため、費用は不要とします。
ケースBは、スバルの保証延長プランを活用し、一般保証を2年間延長する。(有料)

⑦ 金利
スバルファイナンスのクレジットを活用します。(上記参照)

(3)結論として
今回は、インプレッサを3年待たずして、XVに買い替えましたが、所有コストを下げるということに成功しました。車のスペックとしては、
① 2WDから4WDへグレードアップ
② 安全支援装置もEye Sight Ver 2.からEye Sight Ver.3とスペックアップ
③ 燃費は低下しましたが、大差ないので容認しました。

何よりも、3年ごとに新車に乗れるというのは、車ファンとしては、車冥利につきます。自動車産業が100年に一度の改革を迎えている今、3年間での車の進歩は目を見張るものがある筈です。


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Posted at 2019/09/09 17:32:51

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