2018年9月15日、新たな相棒となるカローラスポーツの納車に伴い、約3年間に渡り相棒を務めてくれたカローラフィールダー(フィル様)をディーラーに引き取っていただきました。
フィル様は2015年7月、主に通勤用として使用するため、中古で購入しました。
140系後期で、グレードは1.5X HID Extra Limitedという特別仕様車です。
納車したその足で、八王子から山梨県の本栖湖まで走り、知り合いのキャンプに参加しました。
その後、仕事の都合で静岡県に2ヶ月ほど出張した際も、現地の足として頑張ってくれました。
高槻はフィル様と出会うまで、車(特に乗用車)に全くといっていいほど興味がなく、フィル様を選んだのも「コンパクトで荷物が良く載るだろう」程度の理由でした。
ところがフィル様とあちこちを走るうちに、車を運転すること、カスタマイズして世界に一台だけのフィールダーを目指すことの楽しさに目覚めてしまい。
弄っては走りをひたすらに繰り返しました。
通勤距離が片道約50kmと長距離であり、休日も何かと走り回っていたため、購入時に22,000kmだったオドメーターは、最終的に120,000kmまで増えました。3年間で10万キロを走ったことになります。
その間、故障らしい故障が一度も無かったことが、カローラという車の信頼性の高さを表していると思います。
大雨で道路が冠水した日も、積雪&路面凍結の日も、40℃に迫る猛暑の日も。
フィル様は文句ひとつ言わず、走ってくれました。
購入時、完全ノーマルであった車体は、3年間のうちに様々なパーツで武装し(魔改造とも言う)、新しいパーツが装着される度に、愛着も深まっていきました。
代表的なものでは、
・16インチアルミホイール(1インチアップ)
・TANABE ローダウンスプリング
・Aeroworkz フロントリップスポイラー
・純正サイド&リアスポイラー
・フロントフォグランプ
・BRIGHTZ ヘッドランプユニット
その他、細かな灯火を追加したり(一時期は「イカ釣り漁船」と呼ばれたほど)、要所にラッピングしてみたりと、気の向くままに弄り倒しました。
動力関連にはほとんど手を入れなかったので、自然吸気1.5LエンジンとCVTの組み合わせで走りは極めて平凡なものでしたが(そのことが1.2Lターボ+6MTのカローラスポーツを欲する理由ともなりましたが)、運転するということが純粋に楽しく、いろいろなところへ走りに行きました。
・湯河原・箱根
・琵琶湖(滋賀県)
学生時代に学会発表で行ってきた場所を、フィル様で再訪しました。
フィル様で行った場所の中では最西端。
・トヨタ博物館(愛知県長久手市)
みんカラグループ「F.O.L.」のオフ会に参加しました。
・新潟県村上市
高槻が大好きな番組「水曜どうでしょう」の中で語り継がれる「だるま屋ウィリー事件」の現場にも行ってみました。
真夜中だったのと、番組撮影当時の工事現場の面影がきれいに無くなっていたので、あまり雰囲気はありませんでしたが……
フィル様で行った場所の中では最北端。
・城ケ島(神奈川県三浦市)
ドライブの目的地としていい感じなので、何度か足を運んでいます。
フィル様も、購入直後と魔改造後とで比較写真を撮ったりしました。
・海ほたるPA
ちょっとした気分転換や深夜ドライブで何度となく通いました。
闇を湛えた海を眺めていると気分が落ち着きます。
自分以外のお客さんはたいてい男女ペアで来ているという「現実」を突きつけられることもありますが……
遠距離で日をまたぐ場合、ほぼすべての夜を車中泊で過ごしました。
ラゲッジスペースが広く、比較的大柄な高槻でも余裕を持って眠ることができました。
そういった宿の心配をしなくて済むところも、旅への欲望を加速させる要因だったと思います。
そして、カローラスポーツの納車当日。
フィル様はいつも通り、本当にいつも通りにエンジンを始動し、高槻をディーラーまで運んでくれました。
6月末にカローラスポーツを契約してから今日までの間、新しい相棒との対面を待ちわびる一方で、ディーラーに引き取られていくフィル様への寂しさや、自分勝手に相棒をチェンジすることへの申し訳なさといった感情が高まっていきました。
せめて最後はきれいな姿で引き取ってもらいたいと思い、念入りな洗車と撥水コート、車内の徹底的な清掃を行いました。
洗車した日から納車日までは雨天が続き、フィル様も常にしっとりと濡れた状態でしたが、撥水コートのおかげで車体は輝きを失わず、また運転も非常に快適なものでした。
次の車のことを考え始めると、現愛車のエンジンが突然かからなくなる、といった話をしばしば聞くことがあります。
まして今回の買い替えは、フィル様に不具合やどうしようもない不満点があるわけでもない、完全な高槻の我儘によるものです。
そんなことを知ってか知らずか、フィル様は最後の最後まで、忠実に役目を果たしてくれました。
フィル様と出会い、生活を支えてくれたと共に、これまで興味の無かった「車を運転すること」「車をカスタマイズすること」の楽しさに目覚めることができました。
3年間という、高槻の人生の中では短い期間ではありましたが、人生初のマイカーとして、決して忘れることはないでしょう。
3年間、お疲れ様でした。そして、ありがとう。
Posted at 2018/09/15 17:43:07 | |
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