50前後のオジサンのブログ一覧

　
今回も半数以上の人が「？？？」な内容でスミマセン。
でも、凄く勉強になると思います。
頑張って読んでみて下さい。


●私が異常なまでに車の動きが分かるのは、すべて車が発する振動から見抜いています。

『タイヤのグリップ』
タイヤのゴムがアスファルトを掴んで走ります。必ずタイヤから振動が発生をします。
スピードが遅いほどタイヤは路面を掴みます。
スピードが速くなるとタイヤが路面を掴む力が弱くなって、タイヤからの振動が小さくなります。
タイヤからの振動が無くなった時、タイヤは滑ります。


『ボディ剛性』
エンジンを掛けただけで、ボディのどこが強い弱いが分かるのもやはり振動。
エンジンを掛けたら車全体に振動が発生をします。
ボディの固い場所は固い振動。
ボディの柔らかい場所は柔らかい振動が発生をします。
最近の車はリアのボディを柔らかくして乗り心地を出しています。車の前側とトランク辺りの振動を比べてみて下さい。
分かるかもしれません。
※注）エンジンマウントのゴムを交換した方が良いですよ、という偉そげなのがいた。
自分が偉いと思っている人はホント駄目ねぇ・・・
敏感な人ならサラッピンの新車でも分かります。



●ココから先は一気に話が難しくなります。

『乗り心地』
ボディが緩いと、横揺れをしてガタガタ言います。
ボディが固いと、縦揺れをして道路の継ぎ接ぎや段差でガッタン！となります。
いちばん良いのは、緩すぎず固すぎず、ちょうど真ん中がいちばん乗り心地が良くなります。

私達が乗っている乗用車は、誰でも運転ができるように柔らかく作られています。
（ボディが固いと車が曲がらなくなって、高齢者や女性ドライバーが壁にチュッドーン！します）
乗用車の乗り心地を良くしようと思ったら、少しだけ補強をするのが正解。

じゃあ、どこを補強しよう？
最初から固い所を補強してもあまり意味が無い。固い場所を更に固くすると、段差のガッタン！が酷くなるから。
柔らかい所を少し補強するのがいい。
柔らかい所をほんの少しシャキッとさせる感じ。

で？
ボディの柔らかい場所ってドコ？？？

だから、振動で読み取るんです。
エンジンを掛けたら車は振動を発する。
走れば更に車の振動は大きくなる。
そうやって、ボディの固い場所と柔らかい場所を見抜きます。


『車の挙動』
車の挙動と言われたら、ほとんどの人が車が傾く事を想像するのかな？
そんな単純なモノじゃあ無いと思いますよ。
・真っ直ぐに走る力
・真っ直ぐに走る時の安定感
・曲がっている時の安定感
・段差を乗り越えた時に車が乱れない
・曲がり始めのノーズの入り
・曲がっている時のクルマの膨らみ
・曲がり終わりにスムーズにノーズが前に向く
・前輪と後輪のバランス
・1人で乗っている時と、家族を乗せている時のクルマのバランス

車のセッティングって本当に難しいのよね。
やってもやってもキリが無い。

で、自由自在に操れるクルマを作ろうと思ったら超バランスの良いクルマに仕上げないといけない。
・前が強すぎても駄目
・後ろが強くても駄目
・右が強くても駄目、左が強くても駄目
車全体のバランスを良く。

じゃあ、どこを触ればいい？
乗り心地と一緒で、バランスの取れていない弱い所を少し補強してあげればいい。
弱い所はどうやって見抜く？
【クルマが発する振動で見抜く】


●クルマの振動は、ドライバーの疲労を増大させて集中力を奪う厄介モノです。
けれども色々な事を教えてくれます。
車の振動と会話をしたら、色々なモノが見えて来るかもしれません。

もっとも私は、色々なモノが見えすぎて苦痛でしかありませんが。。。