購入した
富士通の電子ペーパー FMV-DPP02 の製品レビュー 2回目です。
冒頭写真はTIのロジックICのPDFを FMV-DPP02 で表示したものです。
必要なデータシートと回路図を詰め込んで、現場で確認するとか、便利に使えそうですが、自発光式のディスプレイではないので、暗いところでは難点ですね。
今回は機能について紹介します。
FMV-DPP02には電源ボタンの他にボタンが一つ装備されています。
それはホームボタンで、ベゼルの上部真ん中に位置します。
ここを押すと、ホームメニューが表示されます。
ホームメニューが表示された状態でホームボタンを押すとメニューが消えます。
ホームメニュー内の機能アイコンは、スタイラスで選択可能なほか、指でタッチしても選択できます。
ここでバッテリの容量の確認ができるほか、WiFiとBluetoothのON/OFF状況も確認できます。(この画面ではBluetoothは無効にしているので表示されていません)
主にフォルダ内のPDFの選択と、作成したノートの選択、新規ノートの作成をします。
新規ノートの作成を選択した状態。
本体内に登録されているノート形式を選択することで、そのノートを新しく作成することができます。
①大学ノート
②ToDoリスト
③ディリースケジュール
④ミーティングシート
⑤リーガルパッド
⑥方眼紙
⑦無地(縦)
⑧無地(横)
と、8点のノートのテンプレートが購入した状態で入っています。
それぞれのフォーマットについては富士通の
ダウンロードサイトにノートテンプレート一式として置かれていますので、そちらで確認可能です。
PCとの接続設定をしなくても、これだけを使って FMV-DPP02 の中だけで作業は可能です。
が、出力したかったり新しいノート形式を追加したい場合は、Digital Paper PC AppをPCにインストールして、FMV-DPP02をセットアップする必要があります。
正直現在の富士通のサイトに置かれているノート形式のテンプレートは豊富ではありません。(すでに本体内に格納されてるのと同じなので)
これに関してはSONYのサイトにある
テンプレートの方が充実しています。テンプレートに関してはFMV-DPP02でもSONYのDPT-RP1/DPT-CP1用のものが使えますので、SONYのサイトからダウンロードして使いましょう。(^^;
こちらは大学ノート形式のノートを新規作成して試しに記入したものです。
上部の日付け記入欄と横線は大学ノート形式としてすでに背景になっているものになります。
ドキュメント(PDF・ノート)を表示している時に、ファイル名を変更したり、それらドキュメントへの操作を行うことが可能です。
これは本体内にすでに格納されていた FMV-DPP02 の使い方のPDFを表示したところです。
この状態で画面を指でタップすると、画面上部にこのような表示が出てきます。
これがツールバーです。
ツールバー上のアイコンはスタイラスで選択するか、指でタップして選択可能です。
これはクイックアクセスリストのボタン
最近開いたドキュメント、または表示中のドキュメントと同じフォルダーにあるドキュメントの一覧が表示されます。ドキュメントを選択するとそのドキュメントが表示されます。
上部真ん中にあるのはページ位置表示です。右が総ページ数、左が現在ページです。
ペン設定のボタン
ペンの色、太さ、消しゴムの大きさを選択します。
色に関しては FMV-DPP02 の画面上はモノクロですが、このドキュメントをPCで表示したりカラー印刷する時に、書き込みがこの色で表示・印刷されます。
ペン設定のボタンの右隣にあるボタンが拡大ボタンで、このボタンを押すとこのような表示に変わります。
拡大する場所をタップするかスタイラスで丸く囲むとその箇所が拡大されます。
ルーペのボタンは、PDFの文字検索と手書きした特定のマーク(☆と*)を文書中から検索する機能です。
これはオプションボタン
ファイル名の変更など、オプション操作が可能です。
面白いのは自分がドキュメントに書き込みした内容をピックアップしてくれる機能があります。
PDFなどの文書に手書きをすると、どこに書き込みがされたかが判りにくくなります。
これはPDF内に「重要」と矢印と共に書込みをした状態です。
オプションボタン内の書込み一覧を選択すると…
このように書込みが少し太くハイライト表示されて判別しやすくなります。
こちらはスタイラスのマーカーを引くスイッチでPDF内の文書にマーカーを引いたところ。
ちなみに、自分の書いた手書き内容にマーカーを引くことはできません。
一番太いペンで書いた「あ」が右、左の「あ」は中間の太さで書いたものです。
自分はほぼこの中間の太さを常用しています。
さらに2段階細いペンがあるのですが、それを使うことはかなり少ないかも。
この電子ペーパーの面白いところですが、
手書きを線分で管理している所です。
例えば、「あ」は最初の横棒、次の縦棒、最後の「の」に似た3つの線分で管理されています。
消しゴムで消す際には、その線分の一部を触るだけで、その線分が消えます。
これは下に書かれていた「上」の字の最初の横棒だけを消したところです。
消しゴムは消しゴムボタンを押してスタイラスを画面に付けると、ペン設定で選択した○の大きさが画面上に表示されます。
これを消したい線分の一部分に触れれば、その線分が消えます。
以前使っていたSHARPの電子メモは、書込みはドットで管理されていたので、全てゴシゴシを消さなければいけなかったのですが、本機ではサクっと消すことができます。太字も小さい消しゴム○で簡単に消せます。
これは書込みを選択してコピーする際も同様で、線分でコピー選択が可能です。
一筆書きをすると、画面一杯に書いたものが、一箇所を消すだけで消えたり、同じものがコピーされたりと、面白いです。
ただし書き込みした際に意図せず線分の最後がハネてしまった場合や線分の途中をちょこっと修正したい場合にはこれが仇になります。
ちょっと消したかっただけなのに、線分が丸ごと消えてしまって「ムキー!」とイラつくことになります。w
ちょっと気持ち悪いのが、細い太さで書いている際に顕著なのですが、スラスラと書き込みをしている際に自分の書いた線が一拍置いてアンチエイリアス処理がされる点です。
書いている最中はジャギーの多い線なのですが、アンチエイリアス処理がされると、綺麗な線に変わります。
あとは画面上を指で左右にスワイプすれば、ドキュメントのページ送りや戻しが操作できるほか、拡大ボタンを使わずにピンチイン・アウト操作で拡大・縮小がされたりもします。
スタイラスの操作のみでなく、指での操作もできるようになっていて。
比較的操作は簡単です。
おっと、結構な量の内容になりましたね。
PCアプリの話も、と思ったのですが、今日はここまでで、また次回~ → 「
電子ペーパー FMV-DPP02 ~PC連携編~」