数多くのロードスターとスポーツカーが存在する中で、ロードスターであり真のスポーツカーであるのはボクスター
(お値段が安ければ更に良いんだけど....マツダに喧嘩売ってるのかな)
疑問点有り、ドイツではオープンの事をカブリオレと呼びイギリスではロードスターと呼ぶようです。 ボクスターの語源にもなってるロードスターですがちょっと喧嘩売ってる様に見えます。 イギリスと言えば古くはロータス7、最近ではエリーゼなど有りますがこれらに対する挑戦状なのかな?
ちょっと分析してみます。
1 ボクスターについて
ボクスターはMRオープンでありマツダロードスターが売れたのを見てか製造された車。ただしポルシェには914があった(1970年発売)のでオープンスポーツカーはポルシェのが先かな。シャシーの前半を911と共用しコストダウン。前後マクファーソンストラット、エンジンも911ベース。内装もほぼ911。2代目以降はヘッドライトや内装はオリジナル化。
1 マツダロードスターと比較
NAしか乗ってないので客観的にしか判断出来ないがシャシーなど走りの部分は専用設計で共用品は灰皿など走り以外の部品くらい。エンジンに関しては特に拘りは無いように感じる。
ボクスターはエンジンを911から受け継ぎ足回りも受け継いでる為どうしても基本性能が高い。
マツダの様な安いエンジンを軽い車体に積んでシャシー性能を磨くと言う点はポルシェ914やオールドブリティッシュスポーツにルーツを持っているかのように見える。前後ダブルウイッシュボーンにこだわる点はマツダの美学。昔の914はワーゲンの足でロータスなんかもいい加減なストラットだった。 ロードスターが真のスポーツカーかと言われるとあまり聞いた事無いかな。ポルシェからしたらマツダに対抗心は無いかの様に見える(価格帯が違う)
2 ロータス(ロータス・セブン:1950年代〜)
乗ったこともなければ詳しくない。ロードスターと言えるのかも謎だがブリティッシュスポーツを語る上では外せない存在。家からサーキットへ行ってレースに出て帰ってくる事ができると言うコンセプト。市販車ではなくオールドフォーミュラの作りを取り入れつつコストダウンを図る。エンジンも安いものを自分で載せれば良いと言う割り切り車。現行車はシャシーとエンジンが刷新されており現代的になっている。
ボクスターと比べる事は出来ない様に思える。快適性や安全性実用性はポルシェ圧勝。もちろんボクスターでサーキット行ってレースして帰ってこれる。乗ってないのでハンドリング比較不可。
3 ロータスエラン(1962〜1975)
乗った事無い上構造に詳しく無いがマツダが手本したと思われる。(ソックリ)いかにもロータスっぽいコンセプト。先代のエリートをオープンにしただけ? ブリティッシュロードスターと言えばコレ。比較不可。軽さは圧倒的にロータス。それ以外は何もかもがボクスター。
4 ロータスエリーゼ
現代版ブリティッシュロードスター。超本格的スポーツカーでボクスターのライバルと言ったらコレ。ロータスの美点である簡略化してコストダウンはトヨタエンジンのみ。FRPボディはぶつけたらとんでも無い修理費が必要と言われる。 ショップによっては上手くやれると言う話も聞く。ボクスターのリアぶつけた時は修理代15万でした。この車はロードスターであり真のスポーツカーであると思います。客観的に雑誌や媒体関係で見る限り僅差でボクスターが評価高し。乗って無いので個人的には判断不能。
5 結論1
ロードスターと言う前提が付くので速い遅いで比べるのもナンセンス。速さ、快適性、安全性、経済性、デザイン、ハンドリング、実用性の平均が高いのはやはりボクスターか。
6 結論2
良く聞くのがボクスター前後ストラットに対しライバルはダブルウイッシュボーンなのでどうなのか?
解説しておくとエリーゼやロードスターのダブルウイッシュボーンはかなり古典的で古いフォーミュラを参考にした様に見えます。グループCやフォーミュラは空力要素に大きく傾倒した構造なので市販車にこれを持ってくると設計はきつくなると思います。そもそも70年代以降はインボードマウントサスペンションなので市販車とは思想が全く違い最近はサスが3個ついてるサードダンパーなど見かけます。一番違うのは重量で昔の市販スポーツカーでさえ500キロ台などありました。
ボクスターのストラットはどうかと言うとただのストラットではなくデュアルリンク・ストラットになっておりトレーリングリンク・トーコントロールです。ボクスターはコストダウンの為フロントに911のストラット、リアにフロントと同じ品番のストラットをひっくり返して取り付ける適当な設計と言われますが実は違います。ちゃんと考えられておりフロントはトレーリングリンクではなくテンションロッドをフロントに伸ばすアンチダイブ特性プラスブレーキ時引っ張り荷重を受け持つオールドフォーミュラで見られた構造(単純かつ軽量化)、リアはアンチスクウォート特性を重視したトレーリングアームとトーコントロールで加速時、減速時、ロール時それぞれ理想的動きをする様に作られています。
ボクスター乗るとサスが恐ろしくスムーズ動いてるのが手に取るように分かりますが上記に加え、レバー比、ダンパー取り付け角度、取り付け剛性はほぼ理想化されているのでサスは余計な仕事を一切せず車の姿勢変化にだけ反応してるように思えます。(弱点がなくも無い)
ストラットでコストダウンしといてこれができるのは恐らく世界でポルシェだけでしょう。かといってポルシェのレーシングカーではこの様なサス使いません。 理由は車重と空力でしょう。超軽量マシンではアンチダイブなど取るに足らない事象でしかなく、単純なダブルウイッシュボーンを使ってる様に見えます。市販車は間違いなく1トン以上の世界なので市販車とレースカーの違いを徹底的に理解してどこまでも合理性にに基づいて設計してると思われます。こういった点が真のスポーツカーなのか。
7 おまけ
和製オープンミッドシップがあった。 MRスパイダーである。 なんとボクスターと足はほぼ同一設計。MR2のが早く登場しているので実は凄い車。いまだに見かけた事は無い。MR2自体は剛性とジオメトリー詰めれば名車になっていたがトヨタ体質の悪い所。
Posted at 2018/08/07 01:23:22 | |
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