
素敵な本を入手して読んでみますと何故かポルシェがディスられていました。
ステレオタイプな911への評論聞き飽きました。まずRRはヨー慣性モーメントが大きくてオーバーステアだとか、操縦安定性が悪い、よって電子制御の塊になったとか笑。
一応言っておくと駆動方式で操縦安定性の優位性は決まりません。またヨー慣性モーメントも一概には前後重量配分では決まりません。嘘は書いてはいけません笑
反証してみましょう。
1 RRは欠陥
1970年代レースシーンで既にRRであるポルシェ935に対抗できるレースマシンは存在しなかった程無敵だった。今でも市販車、レース共に速いのは言うまでもない。
2 操縦安定性が悪い
少なくとも1960年代の時点でポルシェの速い車と言えばMRの904などであり、RRの911は速さじゃなくて実用性と操縦性を兼ね備えたスポーツカーと言う位置付けだった。広告を見ても疲れない、悪路走破、安定性を高く評価されている模様
60年代のチラシ
3 年々大きく重くなって行く
どの媒体でも見かける文言。964がデビューした時「昔のナローポルシェの良さが失われた」などと言われ、現代の水冷モデル出現の時は「964の様なポルシェらしさは失われた」言われている笑
4 ヨー慣性が大きくオーバーステアで雨は危険
オーバーステアの原因はヨー慣性ではない。
ベストモータリングなどの雨の筑波バトルで少なくともGTRと張り合ってるのにこの評価は矛盾する。 プロだからとか腕の問題というのならFFもFRも一緒。
5 電子制御の塊
公道でポルシェの電子制御入れられる人はそう多くない。 相当のスピード狂。殆どのモデルはサーキットでベストタイム狙うなら全OFF。 寧ろポルシェ程メカニカルグリップ、サスペンションバランスの出来たメーカー存在しない。国産メーカーでは追いつけない。
以下雑誌内での疑問
6 全ての駆動方式毎に解説の筈がロードスターが無い
7 RX8をディスる
マツダに恨みでもあるのか? 編集部はマツダの車作りに疑問を持ってるようです。 そこら辺を取材して解説してくれ。
8 アクセラのマルチリンクの解説が意味不明
「リアのアクスルからフロントに伸びるトレーリングリンクの高さは国産車としては意図的に高く」...高くするとどうなるんだ? 4WDだからアンチリフトジオメトリー取ってトラクション向上図ってるのか位は私でも容易に想像つくのに説明なし。
以下911に対する偏見が生まれる理由
1 カレラ(ベースグレード)で評価しちゃってる
R32スカイラインをタイプMだけ乗って語ってみたり、ロードスターのSだけをサーキットで乗って語るようなもん。 カレラは足回りもエンジンもコンフォート、タイヤもエコタイヤ、車高も高め、それで振り回したらオーバーもアンダーもきついでしょう。コンセプトが違うので。
2 重いと言う人が多い
ポルシェの場合人が触れる所はハンドルなど全て硬く作ってるのでカッチリと重い印象を受けやすい。しかしマージンゼロで走れば理由はすぐ分かる。その領域では車に羽が生えた如く軽い。カタログスペック上の重量だけ軽くてその領域ではまともにコントロール出来ない車は数知れず。並の評論家ではインプレ不可能な領域でもある。峠でテールスライドにカウンター当てて初めて納得。
3 アウトバーンがない
200キロからの〜が無い! 魅力半減
4 ドラポジ取れない
所有してもない人が乗るとポルシェのドラポジの取り方分からないので、ちゃんと運転できない。ポルシェに乗るとドラポジがいかに重要か分かる。と言うかバッチリ決まるシートが凄い。
まとめ
ポルシェ深い車
Posted at 2018/12/27 02:19:05 | |
トラックバック(0)