
はい。「やろうとしたことは分かる」と書いた新カローラ。
セダンも悪くないが、ユーティリティを見るとやはりワゴンの方が売れるだろうなと。
こう見ると、かなり思い切ってリアオーバーハングを切り詰め…たようにも感じるけれど、
カローラらしからぬ強めのウェッジが効いて、リアの量感もけっこうしっかりついている。
ラゲージの絶対容量は別として、ベーシックレンジながら「ワゴンらしい」フォルムが与えられている。最も好ましいのは
長めのホイールベース、タイヤのインセットを外側一杯に取ったワイドトレッドのおかげで、廉価グレードの小径ホイールでも上屋の重さがさほど気にならない点。これでも15インチなのだから、13インチの設定があった過去モデルからすれば相当ボリュームは上がっている。
インテリアは…
このモニターがでかい上に、タッチパネルなので位置が近い。私の座高でもちょっと高さが気になるから、一般的体格の人にはどうだろう。
ルーフ高、ピラーの立ち上げ角もそれなりに「スタイリッシュ」な設定ゆえ、乗り降りの際のアタマの運びにはちょっと気を使う。
そのほかはまぁ、座って眺める分にはそれほど突飛なデザインはされていない。品質感も「カローラなりの仕上げ」からは二歩三歩進んでいる。
惜しむらくは、この一連の「キーンルック」とやらが、過去にも触れたが
フォードの「キネティックデザイン」なくして果たして世に出ただろうか ? という点。日産ジュークなくしてC-HRが出たか。恐らく出ていない。かのパラダイス山元氏 (元富士重工デザイナー) いわく、
「業界で一番仕事環境に恵まれているのは、トヨタのインハウスデザイナー」
その環境から見て、今まではあまりに味のない、「白いマーク2」「いつかはクラウン」の時代を引きずったものばかりが出ていた。
しかしカムリが化け、C-HRが競合を薙ぎ倒し、とうとうカローラまでがこの形で出てくるようになった。ティーダやキューブを諦めてしまった日産などは、国内市場から吹き飛ばされてしまうのではないか。
次回は走った印象ですが、…日産頑張れ。
Posted at 2019/11/14 00:00:51 | |
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