ケイマンが納車されて早1年が経ちました。
この1年間、色々と濃厚でした。
みんともさんと今まで行ったことのない、千里浜や
富士山を背景に写真を撮りにも行きました。
一番嬉しかったのは、Pちゃんの生まれ故郷、ストゥットガルトに行くことが出来たことです。
アウトバーンの超高速走行はBMW5シリーズでの体験となりましたが、道路状況はよく分かりました。
スピード制限の違い、右側/左側走行の違いこそあれ、そんなに日本の道路事情と変わらない印象でしたが、やはり200Km超の世界になってくると、車の性能は数段上げる必要があります。欧州車のエンジン、ブレーキ、サスなどの違いはそういう所から来るのかな、と改めて思いました。
因みにアメリカはまた全然環境が違います。かなり前の話になりますが、卒業旅行でアメリカをレンタカーで横断した事があります。その際にスピード違反で捕まった経験もあるのですが、せいぜい100Km程度のスピード制限のまっすぐな道を長距離運転するのに快適な車作りになっていると思います。なのでサスも体に優しいふわふわとした乗り心地が好まれるのです。
スピード違反などは日本以上に厳しく取り締まりされている印象なのでスピードは出したくても出せません。
ただアメリカ人はドラッグレースが好きなので直線加速に拘ったマッチョな車もありますね。
日本はストップゴーが多く、高速に乗っても渋滞で動かない事が多く、出せてもせいぜい120Km程度。一方、異音や品質にうるさい人種なので、そういう車作りになっていると思います。
つまりそこそこ走って、品質の良い車作りになっていて、これが同じように100Km程度のスピードで走れば良いアメリカやその他の国には大受けしたという事です。
さてケイマンに話を戻して、Pちゃんの生まれ故郷では、ポルシェの歴史に触れる事も出来ました。
そこで改めて感じたのは、ポルシェの性能は昔からレースで養われている、という事。
レースで結果を出すために必然的に開発されたのがMRやRR+水平対向エンジンというレイアウト。
重心が中心近くにあって、車高も低く、エンジンも低重心であれば安定しない訳がないです。
ポルシェが世界中にファンがいるのもこうしたレースを中心とした車作りの姿勢が性能や評判になって知れ渡るからなのでしょう。
ただ名前だけで乗っていて本当の性能を知らない人も少なくないと思いますが。
この1年の間にサーキットで性能を試す事もできました。
もちろん怖くて限界まで追い込む事は出来ませんが、十分過去車に比べて性能の違いを体感する事が出来ました。
それはもう全然違う世界です。サーキットでは正に水を得た魚状態でした。
そこにたまたま居合わせた、つなぎを着て結構走り込んでそうな86やシルビアも車の性能だけで撃破して帰ってきました。
姑息な手段ですが、オートブリッピングをオンにして走ると車と完全にシンクロして素人でもシフトワークはプロ並みになります。
ただ本格的にサーキットで走るのであれば、フルバケットでないとダメですね。
サーキットやワインディングで満足感が一番高いケイマンですが、その他好きなところで言うと、内装の質感があげられます。
多分部品一つ一つのアプローチが違うのではないかと思います。
何か改善を行う場合でも、原価低減のためにやるのか、軽量化のためにやるかの違いなど。例えばウィンカーレバーもよく見ると中が空洞になっている事がわかります。
こんな細かいところまで質感を落とさずに軽量化してあるのです。
一方、そんなPちゃんも不満な面も多々あります。
E/Gが見えないのは私にとってはとても残念な事です。私は機能、性能を隅々まで知りたい方なので、本当は車体ごと全部バラしてボルトの一本一本まで見たいぐらいなのにE/Gすら見えないと言うのは辛すぎます。
その他ナビの使い勝手が悪すぎるのもあるし、期待していたスマホ連携も大した事は出来ないです。使いこなしてないだけかも知れませんが。
ボタン類が小さくて操作し難いのもあります。
普段使いには不便さは当然あるし、誰か乗せるにしても乗り心地は固過ぎ、騒音面もうるさいです。勿論この辺は最初から分かっていた事ですが。
911の方がそういう面ではバランスが取れているのかも知れません。
そんな事もありますが、ネームバリューと街中での人々の反応も含めた全体的な満足感はなかなか手放せないものがあります。
1点心残りだったのは、他のポルシェ乗りの方との交流が少なかったことです。来月から令和になりますが元号も新たに、この目標も含めまた充実したカーライフにしたいと思ってます。
Posted at 2019/04/29 13:24:54 | |
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