
四国自動車博物館 その他のクルマ達Ⅵ
今回から日本勢🇯🇵
先ずはTOYOTA
Toyota 2000GT - Late Model / トヨタ 2000GT - 後期モデル
長い歴史を持つクルマには、様々な謎がつきまとうものである。 このトヨタ2000GTも歴史の狭間に出生の秘密を隠した1台である。 まず、輸出仕様の左ハンドル車であること、そして大型オイルクーラーがついていることや外観からMF12L型であることがわかる。つまり後期型の輸出仕様車として試作されたものの実際には市販されなかったモデル、と推測される。
しかし不思議なのは、搭載されているエンジンはDOHCで、後期型の輸出仕様2300cc/SOHCエンジンではない。さらに、シャシーにはMF10-10010と刻まれており、これはシャシーも前期型であることを示している。そしてこのシャシーナンバーをトヨタ自動車に照会してみると、「特殊用途車」となっているのだ。 一説では、この2000GTは一時期試作されていた固定式ヘッドライトのプロトタイプである、といわれている。その根拠は、ボディを後期型に載せ替えている点。通常プロトタイプを市場に流すとしてもボディを交換したりはしない。ということは、このクルマは前期型シャシーに固定式ヘッドライトのボディ(細部はクレイで成型)を載せていたプロトタイプ車を何かの事情で手放すことになり、その当時生産されていた後期のボディが載せられた。というのだ。もちろん、今やそれを立証することなどできない。が、名車ゆえにつきまとう様々なヒストリーに思いを馳せてみるのもおもしろい。
specification
全長 × 全幅 × 全高 4,175 mm × 1,600 mm × 1,160 mm
車両重量 1,120 kg
トレッド(F/R) - mm/ - mm
ホイールベース 2,330 mm
エンジン トヨタ 3M
水冷直列6気筒DOHC
総排気量 1,988 cc
燃料供給装置 ソレックス型3連
最大トルク 18.0 kgf/m / 5,000 rpm
最高出力 150 hp/ 6,600 rpm
トランスミッション 2000GT専用5速MT
(他に3速ATの設定あり)
駆動方式 FR
生産台数 110台(1969年8月 - 1970年10月)
Toyota 2000GT - Early Model / トヨタ 2000GT - 前期モデル
トヨタ2000GTは、トヨタが世界に誇る本格的なグランツーリスモとして、1965年の東京モーターショーでデビューした。ロングノーズ/ショートデッキの魅力的なスタイリングもさることながら、バックボーンフレーム構造や6気筒ツインカムエンジン、4輪ディスクブレーキ、マグネシウム・ホイールなどメカニズムにおいても高く評価されている。
販売に移されたのは67年の5月から70年の8月。当時の価格は238万円。カローラが50万円程度で買えた時代の話である。
specification
全長 × 全幅 × 全高 4,175 mm × 1,600 mm × 1,160 mm
車両重量 1,120 kg
トレッド(F/R) - mm/ - mm
ホイールベース 2,330 mm
エンジン トヨタ 3M
水冷直列6気筒DOHC 総排気量 1,988 cc
燃料供給装置 ソレックス型3連
最大トルク 18.0 kgf/m/ 5,000 rpm
最高出力 150 hp/ 6,600 rpm
トランスミッション 2000GT専用5速MT
(他に3速ATの設定あり)
駆動方式 FR
生産台数 122台(1967年5月 - 1969年7月)
Toyota Publica Deluxe / トヨタ パブリカ700デラックス [UP10D]
この「パブリカ」のネーミングは、発売に先行したキャンペーンとして車名公募が行われ、108万通の応募作のなかから選ばれた。パブリック・カーからの造語で、大衆車の慕開け時代を象徴するにふさわしいネーミングである。1961年6月に初代パプリカは発売され、東京店頭渡し価格は38万9000円(4速MT)であった。1965年にはセダンが800ccにアップされたのにともないUP20S型へと発展し、当時のトヨタのイメージリーダーカーの役割を果たした名車である。
specification
エンジン 空冷水平対向2気筒
排気量 697cc
最大出力 28PS /4300 r.p.m
ブレーキ 前後/ドラム
最大トルク 5.4 kg-m /2800 r.p.m
最高速度 110km/h
CELICA 1600GT
1969年第16回東京モーターショーのトヨタブースに登場したEX-1をベースに『未来の国からやってきたセリカ』をキャッチフレーズに1970年12月に発売された。 我が国初登場の本格的なスペシャリティカーは、当時トヨタが国内で初めて構築したデイリー・オーダーエントリーシステムを利用しエンジン(4種)・ミッション(3種)・エクステリア・インテリアを選べる、セリカ・フルチョイスシステムであった。
セリカ1600GTだけはシステムに属さない最高のスペシャリティカーで、美しい先鋭的なスタイルに高性能ツインカムエンジン2T-G型を搭載し、エクステリア・インテリア・ミッションなどすべてが決まっておりGTの名に相応しいものである。同時に誕生したカリーナと車台を共用している。発売当時価格875000円
初代セリカは、当時としては珍しいだるまのようにふくよかなボディのため、またスラントノーズのフロント部を正面から見ると、メッキのフロントバンパーがダルマのひげに見えるから「ダルマセリカ」または「ダルマ」と称される。
specification
全長×全幅×全高 4165mm×1600mm×1310mmホイールベース 2425mm
エンジン 2T-G型 水冷直列4気筒 DOHC
圧縮比 9.8:1
ボア×ストローク 85.0×70.0mm
排気量 1,588cc
最大出力 115hp / 6,400r.p.m.
最大トルク 14.5kg-m / 5,200r.p.m.
最高速度 190km/h
車両重量 940kg
Toyota Sports 800 / トヨタ スポーツ800
トヨタ・スポーツ800 は、1962年のモーターショーで発表されたパブリカ・スポーツのプロトモデルをベースに、トヨタ系列のボディメーカー、関東自動車が企画して量産した2シーター・ライトウェイトカーである。
空気力学を重視した機能的なスタイルをそのままに、パブリカのコンポーネントを流用することでコストダウンを実現し、比較的購入しやすいスポーツカーであった。1965年・・・昭和40年の4月1日に発売開始、今日においても通称「ヨタハチ」と呼ばれ、多くのファンに愛されている。
specification
Engine Type 空冷OHV水平対向2気筒
Cubic capacity 790cc
Maximum horse power 45hp /5,400r.p.m.
Maximum torque 6.8kg-m/3800r.p.m.
Maximum speed 155km/h
Dry weight 580kg
Toyota Corolla Deluxe / トヨタ カローラ 1100DX [KE10F-D]
1966年10月東京モーターショーで発表され、翌月の5日に販売が開始された。パブリカとコロナの中間の車種として企画され、一般ユーザーの上位志向に応え『デラックス』な内外装を備え『スポーティー』を追求し、高速巡航性能を備えた小型乗用車の開発が行われた。 当初は排気量1000ccとしての企画であったが、日産自動車が競合モデル(初代サニー)を開発中との情報が伝わり、急遽排気量1100ccに拡大して性能強化を図った。
specification
全長×全幅×全高 3845mm×1485mm×1380mm
エンジン K型 水冷直列4気筒 OHV
排気量 1077cc
ホイールベース 2285mm
最大出力 60hp / 6000r.p.m.
車両重量 710kg
トヨペットクラウン 1900 デラックスRS31型
クラウンがデビューしたのは昭和30年(1955年)1月。自家用で乗用車を持つなど夢のまた夢という時代であった。そんな時代に、純粋なオーナードライバー向けの車として誕生したのである。車としては前のモデル、トヨペットスーパーの発展型であり、エンジンもR型を基本としたものであったが、フロントのサスペンションに国産車初のコイルスプリング・ダブルウィッシュボーン、リアのサスペンションは3枚リーフスプリングのリジットアクスルを採用。クラッチは全油圧作動となるなど、最新の技術が投入されていた。
この博物館の1台はそのトヨペットクラウンの最終モデル。走行距離が4,000キロあまりという、極めて保存状態のよい1台である。おそらく日本一オリジナリティの高いクラウンであろう。
specification
Engine Type 4気筒OHV 3R型
Cubic capacity 1,897cc
Maximum horse power 90hp
(参考/四国自動車博物館HPより)
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2022/11/25 23:42:59