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2018年02月10日

Hofner 500/1 20/40 1962Reissue '90s

Hofner 500/1 20/40 1962Reissue '90s 最も思い入れのあるベース、ヘフナーのバイオリンベースです。
思い入れが深い分、長くなりますがお付き合いください。
1995年頃から2000年くらいまで生産された、イギリスの販売代理店MusicGround社の20周年及びイ500/1モデルの40周年を記念するモデルで、通称20/40。
400本限定と宣伝されましたが、400番以降のシリアルも確認されているらしく、後期のロットがその後発売されたV62というモデルにつながったものと推測されます。
2連ペグ、39mmのナット幅、2ピースネック、ハムバッカーピックアップなど、現在のリイシューではそれほど珍しくない仕様ですが、当時はポール・マッカートニーの所有する500/1に限りなく近い仕様を持つ唯一無二のモデルでした。
塗装の薄さもさることながら、サンバーストの色合い等、オリジナルの雰囲気を持っていて、細かな仕様は近年生産されたWHPなどのモデルに及ばないかもしれませんが、全体的な雰囲気は現在でも非常によくできたリイシューだと思います。
また、ヘッドのロゴは60年代のデッドストックを使用しているそうで、現在のリイシューとは違うようです。



これを買ったのは19歳、大学1年の夏のこと。
僕はずっとファイヤーグロウのRickenbacker4001V63を買うつもりでしたが、部活の先輩がFGの4003を持っていて、被るのを嫌ってこっちにしました。
ポール・マッカートニーも初めて500/1を手に入れたのが19歳の時だったので、19歳で手にできて良かったと思っています。
ただ、この20/40に至るには少しだけ経緯がありました。



さあ、買うぞと現金を手にし、勇んで新潟のYAMAHAに行って実物を前にしたものの、重大なことに気がついたのです。
ピックアップのエスカッション(台座)が横に細長く、高さ調整のネジの頭が見えていました。
あれ、こんなの無かったはず…。
後日それは「Vintage'63」などと呼ばれるモデルであることを知りました。
もちろん「Vintage'63」もれっきとしたHofner500/1であることには違いがないのですが、当時の僕にとっては、ポール・マッカートニーの500/1と同じであること、が何よりも重要だったのです。
YAMAHAを後にし、次に島村楽器に行きました。

島村楽器にも500/1はあり、今度はエスカッションもオリジナル通りのサイズでネジも見えません。
今すぐこれを買って帰りたいという衝動をなんとかこらえ、その日はカタログだけもらって帰りました。
しかしカタログをよく見ると、ネックが3ピースであることが分かりました。
強度という面ではメリットですが、ポール的には2ピースネックでなければなりません。
またしても購入には至らず、島村楽器の担当してくれた店員さんに断りの電話を入れました。

すると後日、その店員さんから、東京の楽器屋さんで認定書付きのモデルを販売している、という連絡を受け、細かい仕様をよく確認もしないまま、取り寄せることにしました。
今思えば、その前2本はあんなに慎重に選んだのに、危険なコトしたなあと思いますが、3本目でもう決めたい、買いたい!という気分になっていたのだと思います。
それに今のようにネットがなかったので、得られる情報も雑誌やカタログなど紙媒体のみで、正直よくわからない、というところでした。
そして何より、大学に入って初めての夏休みを目前にし、気持ちが浮かれ切っていました。
その後実物も見ないまま、クレジットの書類をお店で作成し、人生最大の買い物をしたのです。
その時のジャックスの書類は今も保管しています。
1998年7月12日のことでした。



ところが、その後数日で届いた実物の印象はパッとしないものでした。
YAMAHAや島村楽器の店頭に大事そうに展示してあった個体は、ツヤツヤのピカピカだったのに、金属パーツはくすんでいるし、ネックとボディの接合部などに造りの荒さが見えました。
日本語の説明書も、タグも保証書もありません。
ついてるのは英語の認定書と、変な記念ロゴのデカール、ピックガードのみ。
どうにも、前2本と比べると、中古品のようにすら見えました。それなのに、価格はVintage'63の5割増し。
楽器屋にだまされたのかも知れない。
一世一代の高価な買い物なのに、どうしよう?!
などと本気で考えたのも今となってはいい思い出。20/40に出会わせてくれた島村楽器の店員さんには感謝しています。



その後、20/40の共同企画元である東京のお店で、テールピースの位置修正やネック修正等の調整をしてもらいました。
テールピースはなんと、中心からずれて取り付けられていたのです。
白いペグボタンも割れてしまったので、東京の某ショップで作成されたパーツに交換しています。
また、購入時はあれほどポール仕様に拘っていたのに、今では弾きやすさからエンドピンを増設しています。

弦は純正、ピラミッド、ロト、ロトのブラックナイロン、ダダリオ等いろいろ試した結果、ピラミッド最適とずっと思っていましたが、思い切ってラベラの500/1専用ホワイトナイロン弦にしてみたら、大当たりでした。
価格はピラミッドの約半分で、ピッチは太いですがテンションは低くネックにも安心です。
音はブラックナイロン的な、Let It Beセッションのような音ですが、もう少し粘りがある気がします。
この弦はもう手放せません。
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Posted at 2018/02/10 16:21:32

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この記事へのコメント

2018年2月10日 17:36
私も20/40 今でも持っています 笑 1962年持っていても、安心感からか、こっちがメインです。私は14番目に作られた固体で、1995年にキャバーンに続き練馬まで出かけていきました。買うときは数本の中から色具合を見て決めました。ペグはやはり壊れて、ご存知某W〇thさんで交換しましたが黄色過ぎて、またまたペグはそのお店で作り変えて貰いました。コントロールパネルはEbayで64年製をGetし交換しています。テールピースもその後の修正版に交換と更に一時長い時間ケースにしまって置いたらピックガードのセルからガスが出たようでメッキが全てダメになり再メッキしたりと結構お金かかりました・・・汗。
もう1つ、ヘッドも作り変えしております。HOFNER文字もサーP様のように斜めにするため・・・やりすぎました 笑。分かって頂けると思います。あ、そのVnitage63とは、多分Vintage58と言う名称だったと記憶しています。谷口楽器がヘフナー社に頼んで作らせたものだったと。当時はネットなんぞ無く参照できる写真も数少なくて分からなかったですよね。なんか長々した文章でごめんなさい・・・でも話は通じるものあると思います。
コメントへの返答
2018年2月11日 11:21
MOっちゃまさん、コメントありがとうございます。
話は…、もちろん通じます!!
長々なんてとんでもない、こういう話大好きです。
'62の詳細も是非教えてほしいです(笑)!!

MOっちゃまさんの20/40は極初期の個体ですね。
数本の中から選べたとは羨ましい!
私のは270番台です。

極初期の個体はヘッドのロゴがほぼ水平だったという話を聞いたことがありますが、ヘッドを作り変えてしまうとは…。
4001のヘッドの再成型なんかはよく聞きますが、500/1の作り変えは初めて聞きました。
コンパネもオールドに変えていらっしゃるとは。なんか「M」のフォントが違うのでしたっけ?

ほんと、当時はネットがなく今と比べると全く情報が入らなかったですね。
「Player」の楽器屋の広告を毎号すみずみまで眺めていたのも楽しい思い出です。

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「@Miyavi_Fujiwara お、私の地元もばっちり通られるみたいですね!お気をつけて!」
何シテル?   11/10 07:15
こんにちは、ざざむしです。 ざざむしなので、クルマのことは見た目以外よくわかりません。 ざざむしですが、音楽が好きで、趣味でバンドをやっています。
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