2008年04月13日
VVTについての考察2
最近ブログサボり気味です・・・
ということで久々の長文(笑)
さて、スイスポ(M16A)のVVTについて今まで色々と実験して考察してきたわけなんですが、この度VVTに関する極秘文書を入手することに成功。以前よりも細かいことまで分かっちゃいました。
今回はそこらへんを説明します。
で、今まで考察してきた結果のおさらい。
VVTの動作条件
1、水温80℃以上(オフセット2℃)
2、エンジン回転2000rpm以上
3、速度10km(くらい)以上
4、エンジン警告なし(ものによる)
5、VVTは「オン」か「オフ」制御
と、こんな感じ。
これを入手した極秘資料と合わせて検証していきたいと思います。
その1、水温80℃以上(オフセット2℃)
これについて極秘文書に明確な数値は出ていないと思います。ただ実験結果なんで間違いないかと。
その2、エンジン回転2000rpm以上
これは少々違うようです。というのも低負荷時(ほぼアクセル0%)の時に最遅角になるのが2000rpm以下ということであって、2000rpm以下でもエンジン負荷によって制御が入るようです。
簡単に言えば、アクセルを踏めば2000rpm以下でもVVTが動作するということですね。
その3、速度10km(くらい)以上
これについては確認不足な部分がまだありますが、その2と同じく低負荷時にオフになるのが10km以下ということですね。10km以下でアクセルを踏んだときVVTが動作するかは未確認です。
その4、エンジン警告なし(ものによる)
これは当たり前ですね。細かいことは書きませんが、VVT廻りに異常がでちゃったら制御はオフになります。
その5、VVTは「オン」か「オフ」制御
これは完全に間違ってましたね(^^;
VVTの動作確認はOCVの+ラインにLEDを付けていたので、OCVが励磁されればLEDが点灯するのでそれで確認できます。
ただですね、これはVVTが動作「している」か「していない」しか分からず、VVTがどういった制御状態にあるのかはまったく分かりません。
「LEDが点けばVVT動作」ということで「オン」「オフ」制御だろうと考えたんですが、きっちりパルス制御しているようです。
で、実際どういった制御をしているかというと、
1、アイドリング時は最遅角(OCVオフ、LEDオフ)
2、最遅角から進角させる場合、OCVにハイデューティパルスを出力
(この時点でLED点灯)
3、OCVにより油圧変動し進角
4、目標の位置まで進角したら、50%デューティパルスを出力
5、遅角させる場合は、ローデューティパルスを出力
6、目標の位置まで遅角したら、50%デューティパルスを出力
と、こんな感じ。
簡単に言えば、アクセルと連動してLEDの明るさは一瞬変動するが、カム角が目標位置まで動いてしまえばLEDの明るさは変わらない。
しかもLEDの明るさが変動するのは一瞬で、光量もさほど変化しないんでよ~~~く見ていないと変化はわかりません(^^;;
ということで、スズキのVVTもエンジンの各負荷帯で細かくカム角を制御しているようです。
なので、VVTによるエンジンの急激な挙動変化はほとんど無いのではないかと思います。
ちなみに、VVTはエンジン回転速度・スロットル開度・吸入空気量・冷却水温度なんかで最適なバルブタイミングを決定して、カム角センサーからのフィードバックをもらって制御しているそうです。
なので自作コントローラーなんて絶対に無理です(笑)
あと、M13A、M15AでもVVTの動作は同じだと思われます。
参考になったかな?(笑)
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Posted at
2008/04/13 14:22:24
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