てっしゃんのブログ一覧

ブレーキはホースや小物の発注も済み
ひと段落つきましたので次の製品に移ります。

次の製品はこちらを使ったものです。


WEBERの32/36 DGVや38DGASといった
2バレルのダウンドラフトキャブを
インジェクション化するためのスロットルボディです。

取り付けボルトに互換性があるのは当然として
インジェクターやISCV、吸気温センサーも取り付けられており
これだけでユニットとして完結しています。

α-N制御を考慮しているのかMAPセンサーは付いていません。
どうせなら吸気温センサーと一体型を採用してくれれば
完璧だったのですが残念です。

とはいえ水温センサーとMAPセンサーのみを付けるだけで
インジェクション化できるのは魅力的です。
エアクリーナーもノーマルが取り付け可能ですので
雰囲気を変えることなくインジェクション化が可能です。

今回取り付け予定の車種はWEBERではなく
SOLEXの2バレルダウンドラフトです。
インマニ側の取り付けピッチは同じですが
エアクリーナー側の形状が全く異なります。


WEBER

SOLEX
同じ型式のキャブは画像がなくこれは少し小さいものです。
楕円はもう少し角ばっています。

幸いSOLEXの方が高さも低いのでアダプターを作成することで
ノーマルエアクリーナーも取り付け可能となります。



このようなものでいいと思うのですが現物がないので
多少の変更は必要だと思います。

リアディスク化のキャリパーブラケットの試作図面完成しました。



13インチホイールを履かせるのはかなり厳しかったのですが、いいキャリパーが見つかったのでなんとか収まりそうです。

キャリパー側の半径は最大で162mm、サンプルとして測定したホイールは内径324㎜で、ホイールによっては13インチ可ということになりそうです。

ローターは欲しい車種のものが国内はDIXELの在庫1セットのみで、他のメーカーは取り寄せとなるようです。
若干割高なのですが発注いたしました。

キャリパーブラケットは今回の製品の依頼元の取引先と打ち合わせの上、細かい仕様を決めて試作品を作ることにします。

他にも続々開発しています。
私の方から提案したものですが需要があるのか心配です。

A型エンジンのオルタネーターのテンション調整用です。



使っている8mmのピロボールは中国製です。
新品でもゆるゆるなのですが動くものではありませんし問題ないでしょう。
足周りには絶対に使いたくないですけどね。

カラーとターンバックルは国産品です。
余っていたものを組み合わせので合わないかもしれません。

商品としては儲からないので売りません。
エンジンを組んだ時のサービス品です。

リアをディスクブレーキにするキットを検討しています。
こちらも5速ミッションと同じ車用です。

車重が軽いのでドラムでも効くのですが見た目とスペック上ではやはりディスクは偉い（笑）

海外ではVWゴルフⅡやWilwoodのキャリパーを使ったものが市販されています。

ゴルフⅡは30年以上前の車ですし入手が困難になっています。
またキットの造りがかなり雑な感じです。
Wilwoodは社外ということもありパーツ供給に時間が掛かります。

不満があるなら作りましょうということで検討を始めました。

条件は
比較的新しい（2000年以降）のキャリパー
量産車の純正ローター
13インチホイール対応
以上の条件です。

13インチ対応ということでローター径は240mmあたりが限界。
キャリパーもサイドブレーキやホースが内側に向かっているものが望ましい。

ローターに関しては2種類候補に上がっています。
EFやEGシビックのものとオペルアストラのものです。
もう一つあったのですが日本では入手困難なため断念しました。

キャリパーはロードスター、スイフト、ミニが使えそうです。
キットではもちろん新品ですが検証用は中古で十分です。
ヤフオクで安いものを狙ってます。

ローターはブレンボの本国サイトでサイズを入力すると検索できます。
図面もダウンロードできるのでそちらで検討しています。

こちらは入手困難な車種のローターです。

BMWM10及びM30エンジンのType9ミッションに対応する
ベルハウジングがこの世に存在しないことが判り、独自に作る方向で決定しました。

まずType9ミッションのサイズを知るために
フォードに侵入してこんなものを手に入れました。

いやネット上に普通に落ちてるのでびっくりしました。

部品図はないので詳細なサイズまでは判りませんが
外径寸法は間違いのないものです。

これを基にミッションの前後の位置を検討します。

クラッチディスクはスプラインが異なるためBMW用は使えません。
BMW用クラッチカバーに合う直径でフォードのスプラインに合うクラッチが必要です。

BMW用は215mmと228mmと2種類の直径があります。
フォードではこのスプラインは長く使われておりいろんなサイズのクラッチがあり
どちらにも対応するサイズがありました。

フライホイールとクラッチカバーはBMW用が使えるようになりました。
最小限の変更パーツで済ませたいので譲れなかったポイントです。

カバーまでの位置が決まりましたが
レリーズ周辺の造りをどうするか悩んでいます。

シフトレバーの位置が40mmほど後退しており、このことだけでいうと
ベルハウジングを詰めて少しでも前に持っていきたいところです。

フライホイールの取り付け面からカバー高さまで80㎜
BMW用のミッションのレリーズの寸法が60mm
Type9ミッションの天狗の鼻が約80mm
20mmは詰められる計算ですが、インプットシャフトの刺さり代を考えると
15mmあたりが適当ですので５ｍｍほど余裕があります。

昨日のブログのようにレース用ミッションにも使われることの多いのが
Type9用ベルハウジングです。
レース用の需要も考慮するとクラッチもツインプレートあたりには対応させたいところです。

OSのツインだと8mm程度高くなることがありますが、その余裕はありません。
ですが油圧レリーズベアリングにすればあと8mm程度は詰まります。


昔から使われている機構なので信頼性は問題ありません。
私としてはベルハウジングの設計と製作が楽になるので採用したいのですが
コストアップとなるので難しいところです。