曜日師匠のブログ一覧

ローカル線を降り、梅雨の合間の日差しのなかを僕は歩いていた。こころなしか少し早足だ。

角を曲がり、見慣れたガレージに入っていくと、そこでエリーゼは僕を待っていた。

「マフラー、かっちょいい～！」

ワンオフで作ってもらったが、どんなデザインなのかは全くしらなかった。

エリーゼの周りを１周したあと、リアフードを開けた。穴があくほど見た写真と同じ、赤いヘッドカバーのエンジンがそこにあった。

ガレージの外に出してもらい、あらためてドライバーズシートに座った。スパルコのステアリングを握り、左手を自然に下ろした位置に、アルミ削りだしのシフトレバーがある。

リバースの入れ方を教えてもらい、ローバーに比べると幾分重いクラッチを踏み込んでイグニッションをオン。
当たり前なのかもしれないが、K20Aはすぐに目覚めた。

エンジンマウントが硬い（直付け？）ためか、振動が伝わってくる。しかし、アイドリングは極めて安定している。チェックランプが点灯しているのはご愛嬌だ。

クラッチがつながるところを探るように、少したどたどしいスタート。２速、３速･･･シフトは適度なストロークでかっちりと決まる。

辺りを１周し、ショップに戻った。

その後、しばらく話をした後で帰路についた。雨が心配だったのと、せめて今日ぐらいは明るいうちに家に帰りたかったからだ。

ガソリンを満タンにし、高速に乗った。まずは3000rpmで100kmのナラシ。ついつい踏んでしまいそうになる。

広島に入り、リミットを3500rpmに上げた。このぐらいまでの感覚はローバーKとさほど変わらない。しかし6500rpmがリミットのローバーに対し、こちらは8000rpmオーバーなのだ。
ギア比は･･･いつもはインチダウンホイールのため直接比較できないが、sport135の５速は、K20Aの５速と６速の間にあるという印象。つまり下はこれまでより低くクロスしているということか。サーキットでは忙しくなりそうだ。あるいは8000rpmオーバーということで、これまで４速吹け切りのところは同様に４速でいけるのか？

走行距離200kmを越え、リミットを4000rpmに上げた。急にエンジンの音が変わった気がする。トルク感もある。６速4000rpmでメーター130km/hくらい。ということは６速の6000rpmで195m/h、8000rpm（こんなには回せないが）で260km/hということか。

降りる予定のICが近づくと、フロントウインドウに水滴がつきはじめた。

できれば自宅までもって欲しかったが･･･

左手を伸ばしてサイドウインドウを閉じた。両方のウインドウを閉じると、驚いたことに室内は結構静かだ。

少々蒸し暑いが、日差しがあったときよりもはるかに涼しい。曇ってしまうのだけが心配だったが、無事に家にたどり着いた。

概して評するならば、「すばらしい」の一言である。ナラシの状態だが、エンジン・シフトのフィールは快感であった。エアコンの有無など気にならない（今日は雨だったので窓の曇りが心配だったが）。

１点気になることがあったが、それは今回のコンバージョンとは無関係だ。今後対応していくつもりだ。

親方をはじめとするTKsportのスタッフのみなさん、team111racing関係者のみなさん、僕を応援してくれたみなさん、ありがとうございました。幸せ。