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日産GTRを見にディーラーへ行った。

店外に1台、店内に1台のGTRが展示されていた。駐車スペースをさがしていると、営業マンが自動ドアの前のスペースに案内してくれた。

店外のGTRから数メートルの場所だったので、GTRを見ていた若者たちがエリーゼを見ていた。

GTRはエンジンがかかった状態だった。レクサス並みとは言わないが、十分に静かであった。

20インチのタイヤはさすがに大きい。交換には一体いくらかかるのだろう。

大振りなマフラーカッターからは静かで低い排気音が聞こえていた。

まわりを1周したところで営業マンが、「座ってみてください」と言った。

変わったドアノブ（これは･･･何かで見た形だが、思い出せない）を押し、そして引いてドアを開けた。

第一印象は･･･「リアシートがあるんだ～」という妙な感心だった。

ドアを開けたままでいると、営業マンがメーターやスイッチ類の説明をしてくれた。

中央にある３つのスイッチを示して、「これをオンにするとサーキットモード、GTRの全てを堪能できるようになるんですよ。」と微笑む。

僕はうなずきながらスイッチを動かしてみた。

ブレーキを踏んだまま、シフトレバーをマニュアルモードの部位まで動かす。

「そこに入れるとシフトはパドルですね･･･」と営業マンが言い終わらないうちにアクセルを踏み込んだ。

GTRは猛然と加速する。これまでにない感覚だ。ミラーのなかで転んでいる営業マンがあっという間に点になる。

白煙をあげてアクセルターン。新しいGTRはパワースライドも容易だ。

ディーラーに戻ると、営業マンが泣きそうな顔をしている。スーツは汚れ、ネクタイはほどけている。

シフトレバーをパーキングに入れ、ドアを開けた。

「では、これをいただこう。」




足に欲しいけど、維持できないな～。日産キューブで十分です。