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先日の事故責任の所在は明らかになってませんが、カンボジア政府は遺族に犠牲者一人当たり５００万リエルの慰霊金を支払う方針を固めたようです。
日本円に換算すると約１０万円。。少ないように感じますが、カンボジア人のほぼ年収にあたる金額です。
カンボジアでは事件や事故ばかりが世界のメディアに注目されてしまうので、政府としても体裁を取り繕うかのように迅速に反応したのでしょう。
しかし、それにしても少ない金額に感じます。今後、賠償金などが支払われる可能性は極めて０に近いですから。
そんな国なのに惹かれてしまうのは何故だろう。。

本日、仕事帰りに残念な知らせが届きました。
私どもが孤児達の為に活動しているカンボジアのプノンペン事務所近くの橋で、水祭りの見物客400名近くが将棋倒しになり亡くなったとのことでした。。
日本でも過去に花火大会で、ずさんな警備のもと多くの犠牲者が出た事故がありましたが、カンボジアでは警備などは名ばかりで、その効力はほとんど発揮しないのが現状です。
自分の身は自分で守らなければという思いが裏目に出てしまったような悲惨な事故。。
今後、ダメ政府がどのような対応をみせるのか動向が気になりますが、命の尊さが軽視されてる国なので、補償はおろか責任の所存もあいまいになることが予想されます。
幸い現地関係者は皆無事でしたが、ナイーブな人間が多いので精神的ショックが心配です。

亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。

※11/23　スタッフ I.M氏撮影

予定より一週間遅れでなんとかオープンにこぎつけ、厨房がてんてこ舞いにならない程度にお客さんも入り始めてきたもようです。
先日、現地で注文したお揃いの店名ロゴ入りポロシャツとパンツ＆スカートで笑顔キメキメの現地スタッフ達ですが、まだまだ飲食店で接客ができるような子達ではないので正直非常に心配です。。
なんせ孤児院を卒院して間もない子達や、田舎の農村から出てきてる子達は、接客をしている人間など見たことがない為、真似事すらできないのが現実です。。
そこから指導しなければならないのかと、愕然とすること（買い物のしかた等）が多々ありますが、好んでそのような環境で育った訳ではないので、温かい目で粘り強く指導しなければと思います。

早いもので、あっという間の１０日間でした。
今回は昨年のように孤児院で子供達と戯れる時間もなく、バイクやトゥクトゥクを駆使して奔り回り１２日オープン予定のレストランの開店準備に追われる日々でした。
ところが開店の予定を一週間先送りにしました。
というのも業者に依頼していた内装・外装工事が雑過ぎて何度もやり直したり、レストランで働くスタッフ達の教育に随分時間を要してしまった為です。

言葉の違いと文化の相違に苛まれながら、なんとか19日のオープン予定にこぎつけた次第です。

一昨日訪問したキリングフィールド。

昨年は孤児院に入りびたりでここへは来れなっかた。
どうしても行きたい場所ではなかったが、行かなければいけない様な気がしてならなっかた。

昨年訪れた、監禁・拷問・虐殺場跡地のトゥールスレン博物館で、ここでの当時の凄惨な殺害シーンを描いた絵を数枚見てショックだったが、今では公園のようにのどかなこの場所に、数万の遺体が遺棄されていたとは信じがたい。。