ちょっと面倒になってきたので、詳しい理論はすっ飛ばして、作業編を書きます。
残念ながら、先日の作業中に撮影に使っていたスマホが途中でバッテリー切れを起こしたため、
過去に撮影した画像がかなり混じっています。
1: リザーバータンクのキャップを取る
2: レリーズシリンダーのプッシュロッド押し込み、ピストンを縮めながらプッシュロッドを抜く
クラッチコントロール系ライン内にフルードが入っている場合、レリーズシリンダーのプッシュロッドを抜いたままだと、ピストン(画像金色の部品)がレリーズシリンダーから抜けて外に飛び出してしまうため、何かしらで抑えておきます(養生テープなど、テープ系ではマスターシリンダーからの圧に耐えられないので注意)
一人がピストンを抑えながらレリーズシリンダーのブリーダーバルブを開き、もう一人がクラッチ操作を行っても可能。
プッシュロッドを抜いた時にピストンが自然と飛び出してこないと、ピストンの摺動性(滑り)が悪い状態なので、シフトフィールの悪化を招きます(対策法は後述)。
3: レリーズシリンダーの固定ボルトのバルクヘッド側だけ抜く
↑よく見ると、後ろ側のボルトが1本抜けています。
ボルトを抜くには、ハーフムーン・レンチとメガネソケットを使用↓
ハーフムーンだけでは前側ボルトを逃げられないので注意。
分かり難いですが、レリーズシリンダーの取付ボルトのバルクヘッド側にハーフムーン・レンチを掛けています↓
APPのクラッチホースだと、手前側ボルトはホースが邪魔してハーフムーンでは回し難いため、コンビレンチ+メガネソケットで(と言っても、エア抜き横着法では前側ボルトは抜かず、緩めるだけ)↓
後ろ側ボルトを抜くと、前側ボルトが支点になり、レリーズシリンダーを持ち上げ、水平以上にする事が出来ます↓
ただし、
レリーズを持ち上げる前に、必ずプッシュロッドを抜かないと持ち上がらないので注意!!
分かり易いようにイラストにしてみます。
衝突安全基準をクリアする理由で、エンジンとミッションが車体後方に向かって斜めに搭載されているせいか、レリーズシリンダーは水平ではなく、かなりの傾斜を持っており、レリーズボディのメイン、サブ両シリンダー先端部にエアが溜まってしまいます(画像黄緑線と水色線の上にエアが溜まる)↓
よって、画像内赤丸部位にワイヤーを引っ掛け、シリンダーの後端部を持ち上げてエア抜きがし易いようにします↓
シリンダーを持ち上げて、最低でも水平状態に出来れば、貯まったエアは抜けてくれます↓
クラッチラインにエアが入っているかいないかの見極めは、
クラッチの踏み始めが軽い場合はエアが残っているので注意
レリーズの後側をワイヤーで持ち上げて、バルクヘッドのネジ穴(赤丸枠)に引っ掛けて吊り上げると良いでしょう↓
エア抜き時にクラッチ操作をすると、プッシュロッドを抜いたそのままでは、当然、ピストンが外に飛び出してしまうので、2人でやる場合は、一人がピストンを必ず抑えておきます。
一人でやる場合は、ホームセンターでステンレス製補強プレートと寸切り、ナットでピストン抑え工具等を作成すると良いでしょう。
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レリーズシリンダー | 日記
Posted at
2018/07/29 23:27:31