再塗装:乾燥まで日数が掛かり、代用駐車位置の確保が難しかった
車高制限:軽ハイトワゴンのブームにより、中下段のH1550制限が嫌われ、場外駐車場の契約者が増加 下段の空き区画が目立っていた
理事会にて更新の検討を行い、完璧な安全装置が必要と理解
センサーで機械内に人などが居ない事を監視して、機械動作中に進入できない様前に安全柵+後左右にフェンス設置が必要
安全柵の無い旧式の機械は、パレット移動ボタンを押し続ける必要が有る
押し続けさせる理由は、非常時には咄嗟に操作盤のボタンから手を離すだけで機械は止まる仕組みだから
押し続ける時間はパレットを上げたり下げたりする最大2分間
雨の日も、暑い日も
これを嫌い、下のマンガのように布団バサミを使用する事が流行し
動き続けるパレットに挟まれ死亡事故が多発した
2t3台=6トンを持ち上げるモーターだから、人の体をちょん切るのは簡単
出展
この
「安全柵」で囲う(国の指導に基づく業界団体
立体駐車場工業会の)要求事項が、
機械駐更新の最大のハードルとなる
と言う事で、場内の区画数を減らしてでも間引き方式を選択
しかし、区分所有者の中にワガママな野郎が居て、自分は駐車用契約の無い高齢者が、空き区画がゴロゴロあっても、1軒1区画を崩すと、資産価値が減ると言って反対
多数決で押し切る
【間引き方式の隠れたメリット】
マンション入居時に抽選したきり一度も契約区画の再抽選を行って居なかった
既得権の様に、今までと同じ場所が良いと叫ぶ上段契約者が居た
しかし、区画数を46基→40基と減らして居るので、今までと同じ場所という概念が通用しない
そのおかげで全区画再抽選とした議案がすんなり通った
同時に、5年ごとに再抽選する事も、管理規約に加えた
メーカー選定は、機能・安全性能には大差ないので、提案力の戦いだった
当マンションは、IHIを選定
他社にはない、Ferica 対応機能で非常に満足している
但し、防錆性能面では、他社の方が好印象
(国内工場でパレットを組み立ててから亜鉛にどぶ漬けしているという素晴らしい会社もある)
更新前後を比較すると、こんな感じ
1つの操作パネルで昇降できる列が、最悪でも3列だったのが、最悪5列に改悪になってしまっている
逆に、新旧区画とも上段な人間の立場だと、非常に不便になったと感じているだろう
工事費用は、昇降モーターの数に比例し、オマケとして操作盤の数が付いて回る
収容台数維持に拘ると、非常に使いにくい機械駐になるので、横並びを間引いても
操作盤の数を減らさない工夫がBESTだと考える
8列→7列に変更した区画の断面図がこちら
1列間引いて、3列と4列に分割し、その中間に新規に柵を建てて仕切る事により
操作盤の数を2つに分けられた
タイトル画は、同様に6列並びを5列に間引いたもの
旧来の、中下段の車高規制H1550は、IHIの場合、同じピットでもH1750対応可能と言う
その犠牲となるのがパレット表面に「ワダチ」が発生
ワダチは、最低地上高に関係するのでシャコタン車は要注意 メーカー指定の最低地上高は、9cmではなく、
・最低地上高が12 ㎝未満の車は入庫しないでください。
となっている
【良い点】
①車を出し入れする際:横幅1800→2050への拡幅で出し入れが楽になった
②IHI の特徴である Ferica 対応:
自分の場合は、旧駐車場の区画が下段で、上げる時も下げる時もボタンを押し続ける操作が面倒だった
新駐車場も同じく下段であるが Ferica化により、パレット格納開始のスイッチを押した後は、その場を離れる事が出来るので、むしろ楽になった
③中下段の車高拡大
従来 1550+1550 であった中下段の高さは制限だが、パレット裏面に設置してあった強度確保用の梁を、表面に設けた設計により、下段パレットをピットの底まで落とせるようになった
その結果、中下段の高さは 1750+1750に拡大出来た
下段に比べれば、中段の方が人気が有るため、中段1550+下段1950などと変則的な組み合わせにしてもらい、背の高い車種を中段には入れない様にして人気の段数の局在化を防いだ
最終的に、当マンションの場合は、
のバリエーションとした
出し入れ:従来、隣で操作中であっても、勝手に入出庫できた上段契約者は、安全柵が開かない為、他の操作者の入出庫が終了できるまで自車を動かす事も乗り降りする事も出来なくなった
ボケ老人:自分の車を出し入れした後、ゲート閉じの操作を行わないで出発したり、自室に戻るボケが居る
これは、もと上段利用者に多く見られる傾向で Ferica 方式の盲点ともいえる
慣れが怖い:幅広車の車庫入れの緊張感が無くなり、車庫入れ技術は確実に退化する(笑)
【いかにして、下段駐車場の魅力をアップするか】
メーカー的には、上段は1950ではなくて2m越えも可能なのだが、それを認めると
次回再抽選時に車高を理由に「居座る」輩が出そうなので、あえて平置き・上段もH1950を限界として、下段にもH1950対応の区画を設けた
背の高い車に乗っている契約者の次回の抽選のクジ順が悪く、上段がすべて埋まってしまっても、理事会枠として確保してあるH1950対応の下段を開放して収容すればよい
上の表を見て頂けばわかるが、下段は全てH1750以上対応可能
SUVの時代にも安心な設計だ