記録的な大雪で長時間大規模な立ち往生が発生した関越道関越トンネル周辺、実はその当事者になっていました。
日帰りでみつまたかぐらへ初滑りに行こうと16日深夜に出発、17日午前2時頃に湯沢周辺に到着して朝まで寝る予定でした。
しかし、谷川岳PAの500m手前で渋滞の最後尾に着き関越トンネルが進入禁止になっていることに気付きます。
そこから待てども待てども動きがなく2時間3時間と時間が経ち、これはもしかすると「立ち往生」なのではと……
調べると上りは既に10時間以上動きがないらしく、NEXCO東日本に問い合わせると下りも湯沢IC周辺の事故などにより復旧の目処は全く立たないと言います。
人生で初めて高速道路本線上に降りました。人生で初めて路肩に積もった雪に仮設トイレ(仮)と称して用をたしました。仕方ない、明らかに非常時でした。
幸い車中泊のために後ろに布団を敷いており、スキー用の防寒具も充実していたので寒さには困りませんでした。
立ち往生から7時間経過して明るくなると、車列の後ろから谷川岳PAへと歩いていく人が出てきたので私も朝食を求めて500mを15分かけて歩きました。
ほとんど平常通り営業しており、食堂も開いていて温かい食事にありつけました。
毎時間何も分からず変わらない状況をtwitter上で嘆いていたわけですが、10時間が経過した辺りで全国ネットのテレビ局からDMがきました。
どうせやることもないしどうにかなって欲しいという思いだったので撮影映像の提供と電話取材に応じました。
提供した映像と取材音声が実際に番組内でかなりしっかり使われて友人親戚の間で話題になりました。
名前も出したので一躍有名人です(笑)
動きがあったのは17日19時頃、ようやく下りから上りへのUターン路が切り開かれ、列の先頭からUターンが始まりました。
それまでに車列の間に膝の高さまで降り積もった雪のため、先頭から除雪車とNEXCO職員が除雪しながら時間をかけて進んで行きました。
私が脱出したのは21時前、立ち往生から19時間経過してのことでした。
元々日帰りのつもりだったのですが、その日の昼過ぎの時点でその日中の帰宅を諦めたこと、滑るつもりで来たのに何もせずに帰るのは癪だったので谷川岳PAでもう一晩過ごしました。
翌朝依然通行止めのままの上り線へと移り、水上ICで降りて17号からかぐらスキー場へ。
やはり除雪が追いついていないようで、雪の壁によって離合できない道幅になっているところが多かったです。
1日遅れにはなりましたが辿り着いたこの場所、前夜までの大雪が嘘のような快晴で雪質も素晴らしく、無事初滑りを堪能できました。
数年前の山梨や福井の大雪による大規模な立ち往生の報道を当時見ていたわけですが、まさか自分がその当事者になるとは思いもよらず大変な思いをしました。
立ち往生の元々の原因はスリップ事故やサマータイヤ車の停止だったと言います。
皆様も冬道はスタッドレスとチェーンの準備は万全に安全運転で。
Posted at 2020/12/23 23:45:10 | |
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