
どうもデンムチです。
コムスにエアコンを付けて約一年ほど経ちました。
…もう一年か。。
エアコン自体は途中、サービスポートバルブの緩みでガスが抜けたというのがありましたが、それ以外では何ら異常なく使用できてました。
冬季は曇り取りを期待してたのですが、そもそも当方の地域では曇る事がそんなに無く、一度も出番が無かったという…
そんで季節進み今年の夏。
暑い、熱い!エアコンON!
……
うん…まぁ……、ちゃんと動いてるけど…足りない。
冷気が!足りない!
足りない!
冷房出力が!
他にもコムスは気密性皆無なので冷気も後ろに抜けていきます。
これは分かっていた事なのですが、もう1つ大きな原因が出てきました。
断熱性
熱い空気は冷やせても、直射日光や熱せられた黒いダッシュボードや黒いドア!
熱せられたソレから発せられる輻射熱が空気を貫通して搭乗者を加熱し続けてくるのです。
普通の車であれば最初は暑くても次第に車内の空気が冷えてきてそれと一緒に輻射熱を出してる"内装"も冷えるので涼しく感じるわけです。
コムス君は…それができず。
まぁエアコンの出力を600Wとか1000Wにグンと上げてゴリ押しが手っ取り早いのですが、コムスのエネルギー源は限られてるので…
また1からエアコン作るのも大変ですし、何よりも大きくなったら冷媒コンプレッサーを置くスペースがない!
というわけで今のシステムで出力を上げたり効率を上げる改良をしました。
改良点は4つ。
・エバポレーター(冷却器)容量を上げる
・コンデンサー(放熱器)ファンの高風量化
・フロントマスク開口部を追加
・コンプレッサーの高回転化
先ずはエバポレーターから。
新しいエバポレーターを用意
今まではコレ
厚みが2倍になりました。ファンの吸気抵抗も増えてしまいますが厚くなった分確実に冷媒から熱を奪えるようになります。→冷風の温度低下
冷媒回収後、地獄の熱交換器ろう付けぇ…
大きくなったのでエバポレーターBOXも作り直しました。
うん、デカくなった。
次に放熱ファン
風量増やす為により高回転で消費電力も増えた1.3Aのファンに交換。
ありがとう旧型の0.25Aのファンよ
雨ニモマケズ風ニモマケズ夏ノアツサササササ…
ファンの厚みも若干増えた為、エバポ側のファンはただでさえ狭い排気スペースが更に狭くなったがキニシナイキニシナイ
次にフロントマスクの加工
今までは無加工で使ってましたが、
流石に面積的に無理があると思ったので穴あけします。
良い形が思いつかなかったのでとりあえず楕円に
カッターで無理矢理切り出す!
でも…なんだろう…マヌケ顔にみえ……
気にするな!次だよ次!
コンプレッサーの高回転化
誘導モータは速度の可変が難しい類のモーター。
回転数は電源の周波数に依存します。
電圧は関係ない
ではどうするかというと、その電源の周波数を変えれば良いのです。
千葉は50Hzなので今まで50Hz出力の100Vインバータを関西方面の60Hz出力の物にすれば回転数は10Hz分増加すると…
って事で60Hzインバータを用意しました。
出力も500Wから800Wの物にアップ!頑張ればコムスも充電できちゃう!?
旧500Wインバータは只今長期入院中;_;
そんなこんなで
改良したエアコンユニットを狭ぁぁぁいフロントに詰め込みます。
車内に回ってエアコンオン!
…
おー
良くなったじゃん!
劇的に良くなったわけではありませんが、限られた電力で「より効率良く熱交換をして冷風を出してる」状態ですね。
当たり前ですが外が暑くても、停車しててもちゃんと冷風が出てるのですよ!
以前は停車時間が長くなると効率が落ちて吹き出し温度が上昇してました。
あと60Hz化したおかげで
コンプレッサーのウィンウィンヴィンだった音が
ヴィヴィヴィヴィヴィーって真面目に仕事してる音になってて感動…笑
関西方面の人は普段からこの音を聞いてるのか…
モーターの力率(効率)も60Hzの方が良いんですよね〜
市販のスポットクーラーも、力率が50Hz/90%、60Hz/98%と書いてあったりします。
インバータタイプは関係なし
排出される水の量も格段と増えしました。5分でこのくらいです。
以前はコレ…少ねぇ…
結論
コムスにエアコン付ける予定の人はケチらず600W以上の物にすべきである。
真夏はそれくらい無いと間に合わん…
ブログ一覧 |
コムス | 日記
Posted at
2020/09/10 19:32:42