BMWのATトラブルを書いていて、思い出したので書いてみる。
過去の愛車に掲載している逆輸入の FAIRLADY Z31 の思い出だ。
たまたま中古車屋のショールームで見かけて購入したのが、26年落ちの ZX だった。積算計は 16万 で止まったままだった。他の表示は全てマイルとかガロンなどの英国表示なので、16万マイル=25.6万Kmなのだろう。よくこんな多走行の旧車を買ったものだと今となっては思う。
納車前に結構手入れしてくれたようだが、やはりトラブルは多々経験した。購入は茨城県でその後直ぐに大阪府に単身赴任した。当時一番大切だった愛車は当然大阪まで乗って行き、実家の兵庫県への往復やゴルフ場への往復で結構乗ったものだ。
その内にATクラッチが滑るような感じがし始めて、ある日信号内の右折でアクセルを踏んだが前に進まない。タコメータは上昇しているので、クラッチの滑りに違いない。一度回転を落としてからゆっくりとアクセルを開くとゆっくりと前進したので、そのまま駐車場まで戻った。
こんな旧車で外車でフルエアロの車を持ち込んでも、相手をしてくれる整備工場は少ないだろう。かなり古いGT-R に乗っている悪友に相談すると、自分も世話になっているレース好きの小さな整備工場を紹介してくれた。車を持ち込むと、金と時間は掛かるが何とかして見ようとのことだったので、 「2~3ヶ月位かな」 と勝手に思って預けて帰った。向上の中にはエンジンをばらした GT-R とか色んな車が整備中の姿で置かれていた。
寒い真冬に預けて、ゴールデンウィークが近づいてきたが、連絡がない。GWにドライブができるのか電話して聞いてみた。
「クラッチが摩耗しきっているので交換が必要だが、16枚必要なクラッチ板が現在8枚しか入手できていない。日産に作ってもらうから、もう少し時間がかかる。」
驚いて詳細を聞くと、古い車のパーツ供給は普通止めるが、日産はフェアレディとスカイラインのパーツは一定数のバックオーダーが溜まると作るらしい。
何時になるのか分からないが、待つしかない。
暑くなった頃に待ちに待った連絡が来て、半年以上無駄に賃貸料金を払い続けた駐車場に車が戻ってきた。
26年落ちの車の部品をユーザーのために作り続ける日産は素晴らしい。
メーカーをそんな気にさせるフェアレディという車も素晴らしい。
そんなメーカーのそんな車のオーナーであり続けたかったが、そんなオーナーを続けるには金と時間が私には無さ過ぎた。
Posted at 2018/06/29 15:40:59 | |
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FAIRLADY Z31 | クルマ