アメリカ長期出張中は、前半は会社にあったホンダアコードを使った。
Ver.2 でレポートした赤いポンティアック グランダム 2Dr を2ヶ月間借りたが、最後の1回はビュイック センチュリー エステートワゴンを借りた。
センチュリー名はトヨタが使っていたので、ヤナセがリーガルという名で輸入していた車だ。
写真は青色だが、実際に借りたのは白だった。
木目のパネルは好きではなかったが、如何にもアメリカ人が好みそうなアイテムだと思う。
3200㏄のV6エンジンを搭載して、軽快に走った。
インテリアもベンチシートでアメリカで乗るなら、グランダムより向いていると感じた。
アメリカでの単身生活はいろいろな経験をした。
特に英語については学生時代に特に学んだわけもなく、会社に入っても出張の口実以上には勉強したわけではなかったので、様々な体験や苦労をした。
【日本人は政治について無知すぎる】
仕事で海外の人と付き合って意外なのは、彼らは政治論議が好きなことだ。
米国人営業マンに偶然に見本市会場で会った彼の友人の紹介を受けた。
一緒にコーヒー休憩をした時に彼が当然のように聞いてきた。
『ヒロヒトは元気になったのか?』
彼とは初対面だ、共通の友人などいるはずがなく、俺にはヒロヒトなる人物が解らない。
『ヒロヒトって誰だ?』
『お前の国のエンペラーだろう。』
彼に聞き返すと呆れたように彼は答えた。
彼は日本に来たことはないそうだが、社会人の一般常識としてその程度は知っているそうだ。
英語知識以前に、常識がなさすぎるのではないだろうか。
シンガポールでは機器の販売員にシンガポールの工業関係にかかわる国の政策の説明をされ、日本の国策を尋ねられた時にも返答に窮した。
イギリスでは日本のバブル崩壊後の低成長社会と雇用確保についてどう考えているのか、自動化は生活の向上に繋がるのか否かを尋ねられた。
ドイツで偶然に知り合った工学部学生に、日本の与党の政策と議席の占有率を聞かれた時も、政党名の英語名がわからず苦労した。
俺のような無知が海外に出てゆくことは日本の恥ではないのだろうか.....
『どこの国の人ですか?』
日本で見かけた外国人にそんなつまらない質問だけで終わるようじゃ恥ずかしいものだ。
そこから先に本題があるはずだ。
出川が電動バイクでイタリアを旅するTV番組を見ていて、昔の我が身を見たようで恥ずかしかった。
【英語はリーズナブル】
米国の赴任先近くのショッピングセンターで買い物をしていた。
棚の商品を探していたら、向こうから若い女性が2人で大きな荷物を持って近づいてきた。
通りやすいように棚の前から離れて、通路のわきへ移ろうとした。
”Excuse Us.”
彼女たちの一人が私に声をかけて、通り過ぎようとした。
”You Are Welcome.”
そう返答しながら、少し混乱した。
彼女を何を言ったのだろう...普通は、Excuse Me.なのに、そうか複数だから US なのか。
英語はすごいと、思わず笑ってしまった。
【保険は買うのか入るのか】
日本では保険は『加入する』と言いますよね。
レンタカーを借りに行ったときに
”May I join insurance?"
と聞いたら、答えは”No.” でした。
買うこと(buy)はできるが、参加すること(join)はできない、の押し問答になりました。
他の選択肢を尋ねたが、可能なのはBuy だけだと 冷たくあしらわれました。
しかたなく買いましたが、使うことがなかったのは幸いでした。
英語は他にも苦労しました。
今は時折BMWで見かける英語やドイツ語に苦労しています。
Posted at 2018/11/28 14:25:55 | |
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