2020年09月25日
BNR32のABSが完治しました。原因はエアクリ横に敷設されているABS電源カプラへの接点グリス塗布による接触不良でした。
この原因にたどり着くまでの道のりは長く
・ABSアクチュエータ・モータ用リレー新品交換
・ABSユニット分解点検
・ABSユニット側配線手直し
などの回り道を経て修理が完了しました。
真の原因であった接点グリスですが、私は摺動しない電気接点へは何も塗布しない派閥ですし、今回のABS用常時電源の接触不良事件にて更に派閥への信仰が深まりました。
これにてABS・HICASの両警告灯問題は解決し、残る不具合は
・エンジンオイルにじみ
・ウォーターポンプ劣化
・補機ベルト滑り
・フロントドラシャブーツ
・リアデフ共鳴音
の消耗品関連となりました。
また別の問題としてカー量販店(オート○ックス)でジャッキアップされた際にフロントジャッキアップポイントが折損してしまったため、DIY補修を予定しています。
やはり知識の無いバイトが勤務しているカー量販店への入庫は禁忌ですね。スタッフが無駄に集まり車をジロジロ見られますし...
Posted at 2020/09/25 12:31:33 | |
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2020年09月12日
BNR32にBCNR33のECCS(ECU)を流用するとマイコンが8bitから16bitになり、きめ細やかなエンジン制御をしてくれる様になるのは皆様ご存知の通りです。
ECUを流用するにあたっては基本ポン付けなのですが、ひとつ難点がありO2センサの互換性が無い事が挙げられます。
この互換性問題は
・BNR32はO2センサはTiO2(酸化チタン)
・BCNR33のO2センサはZrO2(ジルコニア)
を用いている事に起因しています。
酸化チタンは抵抗値が可変し、ジルコニアは起電力により出力電圧が可変します。
酸化チタンO2センサは対角17mm(M12)であり、ジルコニアのO2センサは対角22mm(M18)である事にも注意が必要です。
つまるところタービンアウトレットの互換性も問題になるところですが、これはO2センサ用の変換ナットをR33用に交換する事で解決する様です。
・R32用:20607-05U00
・R33用:20607-P6500
また、配線も一部変更されておりフロント用O2センサの配線がカプラ正面(結合側)から見て
①②
③④
①黒
②赤
③白
④NC
から
①③
②④
①白
②黒
③白
④NC
に変更されており、②と③の配線をO2センサ側のカプラ上で入れ替える必要があります。
以上の事に気を付ける事でBNR32にBCNR33のECUを流用する事が可能であると考えられます。
さいごに
現在多くの車両で使用されているO2センサはほぼ全てジルコニア素子を用いた物になっています。
ここで疑問に思うのが「何故BNR32では酸化チタンを用いたO2センサを使用しているのか」ですが
これはR32の設計当時、ジルコニア素子を用いたO2センサより酸化チタン素子を用いたO2センサの方が高価ではあるが応答速度が速かったため、わざわざ上位車種には酸化チタン素子のO2センサを選定したという経緯が推察されます。
採用車種
VG30(Z31),SR20(S13),RB26(R32)
VG30(Z32),SR20(S14),RB26(R33)以降はエンジン型式が同一でありながらO2センサが一律ジルコニア素子の物へ変更されており、90年代半ばでジルコニア素子の応答特性にブレイクスルーが発生したかコストカットが施された事が分かります。
Posted at 2020/09/12 03:41:46 | |
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