乙女峠
乙女峠は”山陰の小京都”と称される津和野町JR山口線津和野駅の西側の通称乙女山山中に位置する。明治新政府の大規模な隠れキリシタン弾圧事件で長崎浦上村の3,392名のうち明治元年と翌年にかけて153名がこの地に送られてきた。当初津和野藩により改宗の説諭が行われたが、信者達の信仰心が篤く廃教しなかったため酷い拷問を科し、それが為に子供を含む37名の殉教者を出しました。流罪となっていた信徒達は明治6年の禁教解除によって釈放され、浦上へ帰されています。
乙女峠へ導かれる手前の駐車場に車を止め、渓流沿いの急坂をゆっくり登ると、突然視界が開け、緑が生い茂り静寂に包まれた空間が目に飛び込んでくる。訪れるひとに不思議な温かみを覚えさせる穏やかな情景にゆったりとした時間が流れます。
昭和23年に建てられた乙女峠記念堂(後年マリア聖堂と呼称)が広場の一角にひっそりと佇んでいます。聖堂の中に入り美しいステンドグラスに視線を移すと、悲惨な拷問の様子が悲しい物語として訴えかけてきます。
時間が許せば殿町通りにある「津和野カトリック教会」に足を向けたい。昭和6年に建てられたゴシック建築の教会で、礼拝堂の内部は天草の崎津教会同様珍しい畳敷きである。隣接する「乙女峠展示室」も併せて訪ねてみたい。
住所: 島根県鹿足郡津和野町後田口66
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