
これで打てるかな・・・?
5か月の納車待ちを耐え、納車当日から弄り始めた
たのわん号。
それ以来パーツ代だけでいくら使ったのか自分でも知るのが怖いので、計算はしてません。
自分は独り身なので、誰に遠慮するまでもなく好きなようにやっていますが、さすがに最近は「そろそろクルマ弄りからは足を洗いたいな」と考えるようになっていました。
ドレスアップし甲斐のあるN-ONEは、いったいどこまで弄れば気が済むのか自分にも分からないのです。
このクルマは「10年後の自分にも似合うように」と、品よくカスタマイズするというコンセプトで楽しんできました。
それはそれで悪くないのですが、クルマ好きなら「その時に乗りたいクルマに乗る」という考えも捨てがたいのも事実です。
父親がかつてBMW325iやVWサンタナなどを所有していて、私も若い頃運転させてもらったことがありますが、ドイツ車には国産車には出せない味があり、いつかは所有したいという憧れはありました。
Volkswagenは私のような国産からの初乗り換えには、割と合っているメーカーだと思います。車種もいろいろあって迷うところですが、現行のクロスポロが出た時から、シャープなスタイリングと存在感のあるカラーリングに惚れ込んでいました。
以来ずっと片思いに似た感情を抱いてはいましたが、「なぜ今のこのタイミングなのか」、実は自分にもよくわかりません。
消費税が上がるとか後付けの理由は探せば見つかりそうですが、何となくカタログを眺めていて、何となく試乗したくなって出向いて行ったディーラーに、
オレンジのクロスポロの認定中古車が展示してあったのがきっかけなのかも知れません。
実はこの時点ではThe Beetleも検討対象になっていました。
この2車で比較したり悩む人はあまりいないそうです(笑)
まったく方向性が違いますからね。でもThe Beetleの丸目と全体のプロポーションも見れば見るほど良いデザインです。
で、ディーラーの話に戻ります。
そもそも「クロスポロの中古なんぞ」なかなか出て来ない上に、イメージカラーのオレンジです。ここぞというばかりに現車を舐め回すように見させていただきました。
4万キロ超えのワンオーナー車で車両価格165万円、3月に車検が切れるというクルマでした。距離数以外特に気になる点もなく、キセノンヘッドライトで禁煙車でしたし、この価格じゃすぐに売れちゃってもおかしくないだろうと思うと、購買意欲がムクムクと湧きあがってしまいました。
そのお店では、中古車は基本的に買うと決めてからでないと試乗はできないということだったので、シートに座るだけで我慢し、別のポロ(TSi Highline)に試乗させてもらいました。
安定感、パワー、乗り心地、静粛性、どれもN-ONEと比べたら大変失礼な話ですが、
はっきり言ってレベルが違い過ぎです。いくらN-ONEの基本性能がしっかりしてるとはいえ、価格が倍ほど違いますし、当然と言えば当然です。
というか、同価格帯の国産車よりも完成度は高いのではないでしょうか?
燃費が国産車と違ってカタログにほぼ近い値かそれ以上伸びることもあるという話も聞きました。ハイオク仕様ですし、維持費も気になりますからね。
試乗から戻ってショールームで休んでいると、営業マンがなにやら「もしかしたら吉報かもしれません」などと言ってきました。
聞けばそのお店で見込み発注していた「クロスポロのオレンジ、キセノンライト仕様車」が、間もなく名古屋かどこかのターミナルから陸送されてくるという話です。通常の場合、装備やカラーによってどれくらい待たされるのかわかりませんが、あまりにもタイミングが良すぎます。
しかし入庫と同時に登録する予定なので、そのあとの契約では新古車扱いになりいろいろとデメリットも発生するという話。
店頭で見た中古を買って車検を通しても、保証が1年しか付かないし、いわゆる3年のメンテナンスパックも付けられないとなると、買ってからの出費もばかにならないですし、新車を買う方が安心して長く乗れますよと勧められました。オイル交換だけで1回1万数千円するんだとか。
そりゃ新車のほうが良いに決まっていますが、今日は試乗が目的ですし、契約なんて全く眼中になかったのに、こんなにトントン拍子で行っちゃってよいのか?と、一応冷静さは保っていました。
でも、
「渡りに船」とはこういう時に使う言葉なのかもしれませんね。
ホンダファイナンス名義のたのわん号はあと3年ほどローンが残っていますので、仮に売却しても軍資金がどれくらい残るか分かりません。
「じゃあ、とりあえず査定してもらおうかな?w」
買取店に行けば条件は良さそうですが、乗り換えのタイミングに気を遣わなくて済むなら下取りの方が手続きも簡単です。
ディーラーの査定結果は現状付いているパーツそのままで100万円でした。(走行7700km)
計算したことないですが、私がせっせと買って付けたパーツは、ほぼオマケとしかならないですよね、この金額では。営業マンも査定額が安いと認めてますが仕方ありません。
下取りは止めにして、買取店で査定してもらうことにしました。
もうこの時点ですでに新車買う気満々になってますな。
私「ところで今日は日がイイのかな?」
営業マン「はい、2台納車がありますから良いはずです」
iPhoneで調べてみると
「友引」です。
私「よし、とりあえず新車の場合で見積もり出してくれます?」
それまでの話で新車購入した場合のローンの組み方として、残価設定型の場合、据え置き価格は保証されるということや、期間終了後の扱いについての説明を聞いていた私は、頭金70万円の5年ローン、残価額56万円で見積もってもらいました。
クロスポロは買ったままの状態で、どこも弄る必要が無いくらい完成度の高い内容なので、オプションは一切なしでも全く問題が無いと思いますが、入ってくる予定のクロスポロは純正ナビが標準装備になったあとの型だそうで、普通にオプションで付けるよりお得だという話。ナビ自体は国産のクラリオン製で、スマホ連動はもちろんのこと、次世代ITSサービスに対応した「DSRC」(ETCの進化版)も付いているなど中身も結構充実しています。
値引きはブランド品なので期待はしていませんでしたが、最初は端数の3万ほどだったのが、最終的に15万ちょい頑張ってくれました。
しつこいようですが、今日は友引です(笑)
衝動買いと言える金額って、いったいいくら位まででしょうね?
友引という言葉に背中を押されるヤワな男って、どれ位居るでしょうね?
そしてそこには、なぜかあまり悩まないで新車の購入を決断している自分が居ました。
たぶん営業マンの方が舞い上がっていた可能性があります。商談成立後に握手を求めると、手が汗で湿っぽかったです。
帰りがけに2軒の買取店に寄り、たのわん号を査定してもらいました。
1軒目は経営母体がホンダ系列を名乗る新しくオープンしたばかりのクルマ屋さんで、100~105。
そして2軒目は3年前にオープンしたケイユーさんで115でした。
110と言いたいところ、店長と査定マンも認めるほどセンス良く弄ってあるのでプラス5だそうです。
相場はだいたいこんなものでしょうね。ケイユーさんに売却決定です。
「クルマというのは買っても売っても損をするものだ」とは、あの徳大寺有恒さんのお言葉ですが、乗り換えの度に痛感します。
ましていろいろ買って付けたパーツのことを考えたら、なおさらです。
私は人を驚かすとかそういった趣味は無いと思っていますが、結果的にあっと驚くようなことをやってのけるところがあるようです。目立ちたがり屋なのは多少認めますが(笑)
みん友さんの中には今回のブログも
「寝耳に水」としか受け取れない方も多いと思いますが、一応ご報告させて頂きます。
もうすぐ50歳になる自分への誕生日プレゼントという名目と、日夜仕事に励んでいる自分へのご褒美、というには少々無理がありますかね。
余裕があれば
PoloとN-ONEの2台持ちと行きたいところなのですが、諸事情によりこういう結果となりました。
10年どころか1年も乗れなくてごめんなさい。
N-ONEに乗っていられるのはあと1か月です。その間にオフ会があればもちろん顔出させていただきますので、こんな馬鹿げた男ですがどうぞよろしくお願いします。
次のクルマは極力ノーマルを維持って行きます(笑)
今度こそ長く乗れるとイイな。
長文をお読み下さりありがとうございました。
TANO